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台所短歌

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台所から生まれた31文字
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2023年1月の記事一覧

もうそんな季節なんだと音で知り冬のキッチン長閑に更ける

********
他人様の歌で季節を知る今日この頃。

苧環
1年前
11

スペース

背を向けたわけではなくてスペースを確保しただけ息継ぐために やるよりもやれない理由を探し…

苧環
1年前
22

チョコ

1g甘味を混ぜておきました。見つけて欲しい貴方だけには 融かせては型に嵌めるを行き来して…

苧環
1年前
21

冬空

はらはらと落ちゆくものは健気だと決めつけ笑う冬居丈高 羽衣を我のものだと肩に掛け空にあが…

苧環
1年前
17

傘の上微かに影を落とすのみ飛ぶも跳ねるも出来ないままで 舞い降りる先が幼な子だったならス…

苧環
1年前
25

待機

居場所なき時間空間感情が絡み合うのを待つというらし ******** 待たれるより待つ方…

苧環
1年前
17

ドアスコープ

ドア一枚分の勇気と君はいう今日も弾ける声が外から 今の世に炙り出しかとかざし見る白紙一枚ドアの隙間に 鍵掛けたつもりはないです建て付けが悪いだけですよろしくどうぞ

越冬

曼珠沙華の根に阻まれてその先も陽の目も見ずと憐れむなかれ 十月後も必ずアタシはここにいる…

苧環
1年前
12

ひびひび

一夜での変化は無理と知りつつも明朝の自我への多大な期待 ******** 翌日の気力能力…

苧環
1年前
20

人形をした壁なのは吾か君かどちらなんだろ無駄な壁打ち

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僕の言うことも聞いてはくれませんよと以前母の主治医が言っていた。全くもって…医者の息子の声が届かないんだから、アタシの声なんて届きっこないか。アタシが壁なんだとしたら、感情はいらないのか?

苧環
1年前
13

シーソーで遊んだことがあるのかと尋ねてみよか今度あの子に

苧環
1年前
14

賞味期限との鬼ごっこ

いきる道まだあるのならジタバタと手足と頭羽ばたかせてこ ******** ビスコッティを…

苧環
1年前
16

織る

「ありがと」で経糸を張り「ありがと」の緯糸渡し一片を織りあげるためだけに生きてる ***…

苧環
1年前
14

問い掛けは我に向かったわけでなく応えの音を紡げずにいる ******** こんなことって多いよな。 応えなくていいこと。答えなんてないこと。聞かれたわけでもないこと。 そもそも考えても詮無いこと。