【Edge Rank 953】隆慶一郎前・隆慶一郎後【奥野】
米沢に行きたい
米沢に行きたいです。
米沢牛も食べたいし上杉神社も行きたいですけれど、行きたいのは無苦庵跡であり、清水であり、供養塔であり、力石です。北の方に足を伸ばして長谷堂城趾や長谷堂古戦場を見て回りたいと思っています。
隆慶一郎と前田慶次郎と米沢
これ、誰のことかといいますと、前田慶次郎のことです。「花の慶次」という漫画をきっかけに知った方も多いのではないでしょうか。
花の慶次は北斗の拳の原哲夫さんが描いた漫画ですが、その原作である「一夢庵風流記」を書いたのが、隆慶一郎さんです。
1923年生まれ・1989年没の隆さんは「池田一朗」名義で脚本家として活動し、1983、およそ60歳のころ小説家に転身しました。一夢庵風流記は1989年、第2回柴田錬三郎賞を受賞し、漫画化される直前に隆さんは亡くなったといいます。
前田慶次郎は豊臣秀吉より早く生まれ、関ヶ原の戦いのあとの5年、もしくは12年後に亡くなったと言われています。亡くなった日が分らないほど資料も少なく、隆さん以前に彼を主人公として描いた作品はほとんどありませんでした。もちろん、テレビの戦国時代モノにも登場することはありません。
それが、一夢庵風流記の発表で時代小説ファンの間に前田慶次郎の名前が響き渡り、花の慶次の連載で少年ジャンプの読者に前田慶次郎が知れ渡り、その後に発表された様々な戦国時代のゲームを通して、広く歴史ファンに知られるようになりました。
僕の記憶では、2002年に放送された「利家とまつ」で、初めて大河ドラマに前田慶次郎が登場しました。及川光博さんが演じていましたが、そこまで大きく取り上げられるものではありませんでした。
NHKは2015年、前田慶次郎を主役にしたドラマ「かぶき者 慶次」を放送します。このときの前田慶次郎が、関ヶ原の闘いが終わって米沢に移り住んだ前田慶次郎なのです。
一夢庵風流記・花の慶次では、前田慶次郎の他に直江兼続も全国的なスターに押し上げた、と僕は思っています。上杉景勝の懐刀であり、秀吉政権においては上杉家の陪臣という立場でありながら30万石の領地を持っていた直江兼続ですから無名なわけはありませんが、それでも、隆慶一郎以前の彼は「関ヶ原の戦いで領地を削られた大名(上杉景勝)の優秀な配下」というポジションだったと思います。
それが、一夢庵風流記・花の慶次に出てくる直江兼続は、それはそれは見事な男っぷり。歴史ファンの心をがっちりつかみました。
晩年の前田慶次郎の足跡を知りたい
前田慶次郎は戦国武将としては資料の少ない人で、なかなか史跡がありません。彼の追体験を少しでもしたいのであれば、上杉家に手を貸した関ヶ原の戦いの時期に行われた上杉家の戦争以降しかわからなさそうなんです。
上杉家と最上家が争った長谷堂城の闘いは慶長出羽合戦とよばれ、北の関ヶ原ともいわれています。
上杉家が優勢だったのですが、関ヶ原の戦いで盟友・石田三成が敗れたのをきっかけに過酷な撤退戦を強いられます。そこで、直江兼続は諦めて自害しようと考えますが、それを押しとどめて最上軍に反撃し、撤退成功のきっかけを作ったのが前田慶次郎だともいわれています。
僕が「隆慶一郎の前田慶次郎」を知った平成元年。およそ18歳の頃でした。それから米沢へは、仕事で一度行ったことがありますが、前田慶次郎の歴史を感じに訪れたことはありませんでした。
彼を知って30年以上経ち、ようやく行けることになりそうです。米沢近辺を回り、少し北に足を伸ばして長谷堂城の合戦地を回り、前田慶次郎と同じ景色を見に行きたいと思います。
携帯料金が高い
考えてみたら、携帯キャリアなどに支払っている通信料が高いです。
今、どれだけ回線を契約しているかなと確認してみたら
NTTドコモ(FOMA)
NTTドコモ(5G)
IIJmio(DOCOMO)×2
Mineo(Softbank)
OCN Mobile ONE×2
povo
LINEMO
楽天モバイル
を契約しているんですよね。さすがに多すぎる……。格安SIMが登場して携帯の料金が安くなる、という時代になってから、気軽にぽんぽん契約するし、一つ一つの契約は1,000円に至らないものだから解約を忘れるしで、何か残ってしまっているんですね。
まあ、スマートフォンも複数台使っているので、完全に一つに絞ることはできなさそうな気はしますが、携帯電話の予算を圧縮して、また面白い回線が出てきたときにサクッと契約できるような体制にしておこうかな、と思った次第です。
編集後記
部屋の古本を処分しました。およそ200冊、段ボール5箱分です。本棚、だいぶすっきりしましたねえ。
その整理の過程で出てきたのが、30年近く前に買った隆慶一郎さん関連の本でした。いやあ、これは古本屋さんに出せなかったなあ。
隆さんの代表作の一つ「影武者徳川家康」は単行本、文庫本、Kindleの全バージョン持ってますよ。だけど単行本は古本屋に出しませんでした。
次は4月5日、ゆうせいさんの予定です。お楽しみに!