【Edge Rank762】「俺たちの」から「みんなの」になる嬉しさと寂しさ
今年の梅雨は気温が低めだったんじゃないですかねえ。あまりムシムシした感じがしなくて悪くなかったです。まあ、家でエアコンつけまくっていましたし外出も多くなかったですけれど。
そんな奥野大児が、エアコンの効いた部屋でEdge Rank762号をお届けします。
僕らの・みんなの論
もはや当たり前すぎる全国レベルです、藤井聡太棋聖。最年少四段昇段、デビュー直後に29連勝、その他最年少昇段記録を重ねて重ねて、ついに17歳でタイトルを獲りました。
プロ棋士の養成機関である奨励会にいたころ、藤井聡太少年は将来を感じさせる有望な小学生・中学生でした。関係者やコアなファンに注目されていた、俺たちの藤井少年でした。それが四段になり、連勝記録を作り、タイトルを獲得したあとは、もう日本中の誰もが知る、みんなの藤井棋聖になっています。
これは嬉しいことなんですけれど、一抹の寂しさもあるんですよね。俺たちの藤井少年のまま強くなってほしかった、みたいな贅沢なファン心理があります。
人気ミュージシャンで、みんなが知る大ヒット曲を飛ばす前から応援していたことがあるような人は、似たような経験をしたことがありませんか?
「俺たちの」が「みんなの」になったときの喜びと寂しさ。録画があるわけではないので思い違いもあるかもしれませんが、ボクシングで6階級制覇をしたマニー・パッキャオ選手がビッグマッチを制したときに、ボクシング番組のゲスト出演していた俳優の香川照之さんが
「僕らのパッキャオがみんなのパッキャオになってしまいましたね」
といったようなことを、嬉しそうに、寂しそうに語ったことがあったはずなんです。その時以来、僕らの〇〇がみんなの〇〇になった、という言葉が、急成長する人に向けた、複雑な気持ちを内包する賛辞として僕の中に根付いています。
7月の共通テーマ「すれ違い」
携帯電話が登場してから人々はいつでも連絡が取れるようになり、すれ違いって減りましたよね。
っていうのは、そういうのが登場する前の恋愛ドラマが80年代・90年代にいろいろあったなあってんで思い出したわけです。
前回の僕の号で紹介したアニメの一つ『イエスタデイをうたって』は1990年代を時代背景とした作品で、携帯電話が登場しませんでした。だからこその男女のすれ違いがドラマのアクセントになるんですよね。
携帯の登場しないドラマを見ていたとき、当時は
「あー、そこで外を見に行っちゃうから出会えないんだよ!」
「あー、右じゃなくて左を探したら出会えるんだよ!」
ってぶつぶつ言いながらドラマを見ていたものです(笑)
もうドラマを見なくなっちゃったんですけれど、今はどんなすれ違いの恋愛模様があるんですかねー。会えないヤキモキよりも、既読スルーのヤキモキなんかの方が強そうですもんね。
今月のテーマは「すれ違い」です。人生におけるすれ違い、スマホやゲームのすれ違い通信、ネット掲示板のスレ違いなど、あなたの人生や生活でのエピソードを教えてください!noteやブログ、ツイッターでEdge Rankと同じテーマで書いてみませんか?ハッシュタグ #EdgeRankBloggers を付けて投稿すると執筆メンバーが読みます!
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内容によってはEdge Rankで取り上げさせていただくこともあります。
編集後記
こないだ、人気ブログのネタフルに辛いつけ麺についての寄稿をしました。ブログの寄稿って久しぶりです。
夏になって冷たいものを食べるのもおいしいですけれど、こうした熱い・辛いものを食べて汗をかくのもいいものですよ。ある四川料理店のオーナーに聞いた話では、身体は冷やさないでおいたほうがばてにくいんだそうで。
四川地方は高温多湿で、辛い料理によって新陳代謝を活発にさせていたんだとか。日本の夏も湿度高いし酷暑だし、胃腸に異変をきたさない範囲で、食べ物で汗をかくのも悪くないのではないでしょうか。
それではまた!次号は7月28日(火曜日)ヤギシタさん号になります!
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