2015年5月の記事一覧
もうひとつのメディアについて
人が原稿を書く時には「何かについて書く」というところからスタートする。それはジミーペイジについて書くとか、ドラゴンボールについて書くとか。書く対象に対する愛情が書く動機になるのだが、どのような「何かついて書いた」原稿も、書かれた原稿には書いた人の想いや思考が現れる。
何かについて書いたつもりでも、自分のことを書いたことになるのだが、普通は意識しないだろう。70年代のロッキングオンが、「ロックにつ
1-5.見えるもの●ポンプ核通信1979年7月
ぼくの実感だけど、この一年間ぐらいの間に「七○年代のそれなりのイデオローグ」と思われる人たちのボルテージが、どんどん落ちてきているみたいだ。昨日、子ども調査研究所の高山所長にそう言ったら「もう特別なイデオローグなんか出てこないよ」と言った。確かサミットの時にジスカールデスタンは「もうドゴールのような偉大な指導者は出てこない」と言ったはずだ。出てこない、というのは、つまり、ぼくたちが必要としない、
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