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#1220 立場が変われば、正しさも変わる~不朽の名作「進撃の巨人」~

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日は久々のゆる金放送をお届け

お盆明け、8月16日の金曜日です。
私は今週は夏休みモードから仕事モードへの再起動ボタンを押して、今日は一日仕事の定常運行をしていきたいと思っています。
すでにお仕事モードだという方も、週明けからだよという方もいらっしゃると思います。
そんないろんなモードが入り混じる金曜日だと思うんですけど、今日は久しぶりにゆる金放送をさせていただこうかなと思います。
私の夏休みサブカルリポートをさせていただこうと思いまして、最初にお断りしておくと、ゆる~い話になりますので、そんなモードでよろしければお付き合いいただければと思います。

この夏、感銘を受けたアニメ作品

何を取り上げさせていただくかというと、私的にはマンガ大国日本が世界に誇る不朽の名作『進撃の巨人』こちらです。
あまりにも有名ですので、読んだとか、アニメで見て知っているという方も多いんじゃないかなと思います。
私は、一大ブームを起こしていたのは知っていたんですけど、なかなかのハードストーリーだなと思っておりましたので、この夏まで手をつけることがなくきてしまっていたんですね。
ただ、6月ぐらいからこの不朽の名作にチャレンジしてみようということで、世の中的にはもしかしたらいまさらかもしれないですけど、わが家では6月ぐらいから夏休みまで、コツコツと視聴をつづけながらもドハマリをしまして今に至るという感じです。

不朽の名作「進撃の巨人」

見てみて驚いたんですけど、これは本当にうわさにたがわぬ名作だなと思いました。
世界観とか、ストーリーとかがすごいなと思って、改めて調べてみたんですけど、『進撃の巨人』は2009年から2021年まで12年かけて連載されて、かつ完結している作品なんですよね。
アニメ化は2013年に始まって、シーズン7まであって、100話を超える話ですので、わが家もこれを見終えた達成感というのはひとしおでした。
さらに、世界18言語、180カ国以上で、マンガやアニメを通じてこのコンテンツが届けられていて、マンガに至っては1億部を超えて販売されている。
すごいなって思うんですけど、それに見合う骨太な作品だなと思いました。

どんな話なの?というところでいくと、私のつたない説明で伝わるかどうか分からないんですけど、架空の世界が舞台なんですよね。
そこに暮らす人間たちに対して、圧倒的な力で人を食べちゃう巨人というものが存在して、たぶん今の歴史観でいくと18世紀のヨーロッパぐらいの文明の進度の中で、人間対巨人という構造の中で話がスタートするんですよね。
でもこの構図って本当に始まりにすぎなくて、一見するとシンプルな人間対巨人という構図の話かと思ったら、実はこれは人間対人間の話だったという、複雑、かつ骨太な世界観がある、そんな作品です。
例えば、以前、『鬼滅の刃』が大ブームを起こしたじゃないですか。
鬼滅の刃って、最初から最後まで結構シンプルな構図なんですよね。
人間VS鬼という。鬼滅の刃がシンプルな構造の中で鬼のラスボスがいて、最後には鬼のラスボスを倒して平和が訪れるといった構造なのに対して、『進撃の巨人』は人間対巨人というシンプルな構図かと思いきや、本当に泥臭くて、人間臭くて、複雑な、そんな世界観がここに仕込まれているなという感じです。
何年もかけてだんだん謎が明らかになっていくという謎解き要素もすごい仕掛けだなと思いましたし、ここで展開される科学とか軍隊とか戦術とか、そんな話があるんですけど、巨人が存在するということ自体はありえない設定なんですけど、割りとそこにある感情とか葛藤とかが本当にリアルで、「もしも」とか「なんで?」とか「えー?」みたいな、そういったいろんな感情が巻き起こってやまない壮大な世界観の話だなと思いました。
たぶん作品を知ってる人には「うんうん、そうそう」で伝わりますし、作品を知らない方には、私ができる限りネタバレにならないように言葉を選びながらお伝えをしているのでさっぱり分からないというところだと思うんですけど、小田木さんはこの作品を通じてすごく心が揺さぶられたんだなぐらいな感じで聴いていただければ結構です。

立場が変われば正しさも変わる

この話の中で、いろいろ考えることがたくさんあったんですけど、何かを一つ、今日ここで取り上げるとしたら、私が痛切に思ったのは、立場が変われば正しさも変わる、これが本当にリアリティを持って感じたことの一つですよね。
立場が変われば正しさも変わる。
巨人対人間かと思いきや、人間対人間の戦争の話なので、当然敵がいて味方がいるんですよね。
一般的な物語というのは、必ず誰かの視点を通して描かれるので、見方はずっと味方であり、敵はずっと敵であり、そういう構図じゃないですか。
この作品のすごいところというのは、片方を通じて描かれていた物語、自分たちにとっての守りたいものと倒さなきゃいけない敵という構図でずっと進行してきた物語が、途中でガラッと、今度は敵側を自分たちにして展開されるという、こういった視点のチェンジがあるんですよね。
そうなった時に、一方向の立場から見ていた時は、「本当にあいつらは信じられない、なんでそんなことをするわけ?やっぱり倒さなきゃいけない敵だ」みたいな感じで見えるんですけど、立場が入れ替わった時に、相手にも相手の守らなきゃいけないものと正しさがあって、正しさとか正義というものが、特定の誰か何かの視点にのみ基づいて成り立つものなんだなということを、怖いぐらい実感できる話だなと思いました。
そういった中で、一方にとって片方は敵なんですけれども、よく知らない誰かのうちは、本当に倒さなきゃいけない敵にしか見えないですよね。
ともすれば「あの悪魔め」みたいな感じで相手を倒そうとするんですけれども、これがよく知らない誰かじゃなくて、よく知るあいつになった時に、敵だと思っていた相手にも自分と同じような感情や葛藤や生活があると分かった時に、何が正しいのか分からなくなっちゃうという、こういう難しさというか、ともすれば泥臭さが詰まっていて、いろんなことを考えさせられたなと思います。

同じ人間なんだという観点で相手の立場に立つ

私たちは、別に戦争というシーンじゃなくても、よく知らないものは怖いんですよね。
それを批判するのは簡単なんだけれども、もしも自分が相手と同じ状況だったら、その時の相手と違う決断や行動ができるのかというのは心の底から分からないなと思いましたし、自分が考えていることや正しさだと思って主張することというのは、自分の立場と状況に根ざして主張されている正しさであって、そうじゃない相手から見ると、それは正しさでもなんでもなく見えるという構図って本当にあるなと思いました。
そこを超えるヒントがこのマンガにあるとしたら、本当に月並みなんですけれども、相手を知るということ。批判的に相手のことを知るんじゃなくて、相手も自分と同じように大事にしたいものとか感情とか、そういったものを持つ同じ人間なんだなという観点で相手の立場に立つ。相手と同じものが感じられる場に身を投じるということが、結局泥臭いけれども、そういうことが必要なんだなということを感じました。

すごく曖昧な読書感想文みたいな話をしていますけれども、本当にいろんなことを考えさせられる不朽の名作にようやく私もふれることができましたという、そんなレポートをお届けした次第でございます。
ミーハーな部分では、どのキャラが好き?とか、どのステージがおもしろかった?こんな話もしたい気が満々なんですけれども、これは『進撃の巨人』ファンの方と一緒にどこかで話そうかなと思います。
ということで、この夏の達成感を一つ共有させていただきました。

ゆるめの放送を最後までお聴きいただきありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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