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#989 うっかりミスを”個人の力量”で終わらせない具体策

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

両立サプリをフォローしてくださる方が6000人を超えました!

今週も木曜日がやってまいりまして、毎週木曜日恒例の一緒にこのチャンネルを運営するなつさんの質問コーナーをお届けしたいと思うんですが、なつさんが今日の質問を共有しながら、「小田木さん、両立サプリをフォローしてくださる方が6000人を超えました」と言ってくれまして、私も「えー、本当?」と確認しましたら、確かに超えております。
まさにタイトルコールにあるように、「仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを」このコンセプトでチャンネルを始めさせていただいて3年とちょい、このチャンネルを「いい放送があれば聴いてもいいかな」と、そんな対象に加えておいてくださる方がちょっとづつ増え続けて6000人を超えた。すごくうれしいなと思います。
チームのみんなともうれしいねと喜び合って、改めていい放送をコツコツお届けし続けられたらいいなと思っておりますので、皆さん、引き続き「これ、いいな」と思う放送があれば、聴き続けていただきたいなと思います。

うっかりミスを個人の力量で終わらせないヒント

そんな中での今日のなつさんの質問は、こちらでございます。
【今日の質問は、「うっかりミスを個人の力量で終わらせないヒント」についてです。
リスナーの皆さんは、確認したはずなのにうっかりミスをしてしまった経験はないでしょうか?
お客様に安定したサービスを提供する上で、どのように間違いが起こりにくい仕組みをチームの中に作っていくかは大事なテーマだと思っています。
チームで仕事を進める上では、個人の経験値も異なる中で、うっかりミスを個人の力量にしないためのヒントについて、小田木さんが重視しているポイントを教えてください。】

というテーマをいただきました。
なつさん、毎週ありがとうございます。
ということで、今日はうっかりミスを個人の力量で終わらせないヒントというお題をいただきました。
皆さんは、どうしていますか?
もっと言うと、うっかりミスしてしまうという事象をどんなふうにとらえていますか?
小田木さんが重視している点は?と聞いてくださいましたので、また小田木所感でお届けをしたいと思います。

ちなみに、私はミスと失敗を自分なりに使い分けておりまして、ミスというのは、できたはずのことができなかったこと、もしくは防げたはずのことが防げなかったこと。これがミス。
失敗は、チャレンジしたり、やってみたけれども、望まない結果になった。これが失敗のほうだなと思いますので、今日はミスについて話をしたいと思います。

誰でもミスをしてしまうことは必ずある

まず、どうしているかの前に私はこんな前提を置いているなと思うんですけど、一つはミスは必ず起きる
これは、どんな人も同じだと思います。
私もミスをするし、みんながミスをする。
なので誰でもミスをしてしまうことは必ずある
こういう前提を持っているのと、もう一つは個人のミスはチームのミス
逆のパターンはないですよ。チームのミスは個人のミスはないですけれども、個人のミスはチームのミス。
さらに、個人の困りごとはチームの困りごと。
こういう前提を置いております。
さらに、ミスに関連して最も避けたいことは、ミスによってチームのパフォーマンスが下がっちゃうこと
これはどういうことかというと、イメージするとだいたい想像がつきますよね。
例えば、ミスをしたメンバーがしゅんとしてしまうとか、過剰に慎重になって生産性が落ちてしまうとか、もしくはそれを見たメンバーも萎縮してしまうとか、トライをしなくなってしまう。
これが、最も避けたいこと。
ミスによってチームのパフォーマンスが下がることを最も避けたいと考えながら、先ほどの前提にのっとってどんなふうにしているのか?
そういう意味では、小田木所感というよりも実際に私たちのチームではこうしているよというところを、今日はシェアさせていただこうかなと思います。

事象そのものをシェアしてみんなで振り返る

中身だけ聞くと、超当たり前に聞こえるかもしれないですけど、みんなで振り返る
これが、うっかりミスを「個人の力量でしょ?」で終わらせない最大の対応策だと思っています。
みんなで振り返る。
具体的にどんなことかというと、何かが起こるじゃないですか。そうしたら、必ずこんなことがあったというのを、当事者と上司だけではなくて、チームみんなにシェアするんですよね。
これは決してつるし上げではないです。
こんなことがあったというのは、個人がこんなうっかりをした、こんなミスをしたという話ではなくて、客観的にどういうことが起こったか個人ではなくて事象そのものをシェアする
これが、みんなで振り返る結構大事なポイントですよね。
起こったことをちゃんとみんなで共有して、要は荷物を持ち合って、じゃあどうする?というのを、チームで考える
これが、みんなで振り返るイメージです。

「以後気を付けます」では絶対に変わらない!

うっかりミスという通りなので、振り返る中で、例えば当事者が「まあいいか」と思って進めてしまった。だからミスが起きてしまった。こういうケースがあったとするじゃないですか。
どうしますか?
これってつい周りは、「いや、だめでしょう、確認しなきゃ」みたいな感じで言って、本人も「以後、気をつけます、徹底します」以上になっちゃうんですけど、そうじゃないというのが、事象として振り返るということだなと思います。
「まあいいか」と思ってしまった。これを個人の力量や不注意ではなくて、事象としてとらえると、さらにこんなふうに見えるんですよね。
なんで「まあいいか」と思ってしまったのか。
例えば、そのプロセスの重みの認識が軽かった。
じゃあ改めて、チーム全体でこのプロセスはめちゃくちゃ重いよという、重みの認識や感じ方をみんなで引き上げないといけないね、どうする?とか、ちゃんと掘ってみると、どこまでがオッケーか、「まあいい」と判断していいラインが曖昧だったということがあれば、オッケーラインとオッケーじゃないラインを、もう一回チームみんなで引き直そうという話にできると思いますし、業務が立て込んで時間がないという中でされた判断であれば、そういうことが起こりがちだという前提の中で、チームでこのプロセスをどうやって機能させるのか?こうやって考えていくことができると思うんですよね。
「だめでしょう」「すみません、以後気をつけます」これだと、本当に何も解決しないなと思います。
ミスってできたはずのことができない。要は決まりやルール通りにできない中で生じるということが世の中に圧倒的に多いということでいくと、ついマニュアルを整備とか、ルール作りに走っちゃうんですけれども、それが形骸化したり、守られなかったり、守るという部分が個人頼みになっちゃっていて起こる。それが、本当にミスですよね。

ミス防止も脱個人依存

これもシンプルに考えると、「結局最後は個人の意識じゃん」と思うと思うんですけど、一つは個人の意識をみんなで同じ景色を見続ける
個人の意識をチームできちんと同じにそろえたり
、どこで危険を察知するかという意識の発動プロセスに踏み込んでみんなで考えるということが必要なのと、それと合わせて、一般的に言われるプロセスやオペレーションをチームで磨き上げるということが必要なんですよね。
個人の意識は曖昧だから、プロセスや仕組みでカバーするという発想ももちろんめちゃくちゃ大事だし、私たちもそこを磨き上げているんですけど、でも、意識もないがしろにすると結局ミスは起きるので、プロセスやオペレーションをきちんとチームで磨き上げるということと、リスクに対しての意識をチームで育んでいく。みんなで同じ景色を見続ける。そのために同じテーブルについて一緒に考えていく
これが、みんなで振り返るという行動になるかなと思っています。

どんなに小さなミスでも、起こるたびに何度も何度もチームの中でやっていくと何が起こるかというと、一つは誰も何も隠さなくなるんですね。
ミスやその手前の小さなヒアリハットも、チームのためにどんどん発信して、自分たちのプロセスやオペレーションを磨き上げていこう
こういう感覚で、どんどん発信されて、どんどん改良のプロセスが回るという仕組みになっているなと思いますし、あとなによりもチームの学習能力が上がっているなと思います。
いくつかのパターンを経験すると、オペレーションに対しての感度がすごい上がるんですよね。
こういうことが起こり得る。こういうことには先手を打って対処しておいたほうがいい。
人の意識がこう働く場合に、この仕組みだと機能しない。
こういった経験値が、チームの中にバンバン蓄積されていくんだなと実感しておりますので、そういう意味で、なつさんの今日の質問「うっかりミスを個人の力量で終わらせないためのポイント」という観点でいくと、チームで振り返る、みんなでシェアして意識のメカニズムにまで踏み込んで、じゃあどうするか?をみんなで学習しながら考えていく。
これが、めちゃくちゃ効くなと思っております。

ということで、今日は「私たちが実際にやっていること」みたいな共有をさせていただきましたが、皆さんはどうしていますか?
今週も、なつさん、ご質問ありがとうございます。

先週の一番放送は、対話テーマ。フォロワー6,000人ありがとうございます♡

続きはぜひVoicyでお聴きください。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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