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#960 もっと自分の人生を生きよう~「会社のために成果を上げている」という感覚へ~

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日は、チャンネルの質問ボックスにいただいたご質問を取り上げたいと思います。
質問ボックスは、チャンネルのプロフィール欄にリンクの貼ってあるフォームなんですけど、番組のご要望ですとか、取り上げてほしい質問を自由に送れるようになっております。
今、質問ボックスが混雑していまして、「あれあれ?送ったのにまだ取り上げてもらってないな」という方もいるかもしれないですけど、全部に目を通していますし、随時できる限り取り上げていきたいと思っていますので、気持ちを長めにとってお待ちいただけるとうれしいです。
受付はいつでもやっていますので、これを取り上げてほしいなと思うことがあれば、思いついたその時にぜひ使ってください。

成果や貢献や成長が、「会社」ではなく「個人」に必要な理由って何?

今日のご質問は、ステイリーさんからいただいています。
ステイリーさん、いつもありがとうございます。

【書籍『仕事は自分ひとりでやらない』を再再読しました。】
書籍を手に取っていただいてありがとうございます。
【最後にある、持続可能な働き方、一人で出せる以上の「成果」、「貢献実感」や「成長実感」を持てていますか?という問い。
うん、分かる。
でも、 働くことや家庭のことも、まず我慢の連続で、自分がどうこうできることなんてほとんどない
これらのことを考えること自体、おこがましい。
私なんてしょせん会社の歯車の一つ。
という声も頭に浮かびます。
成果や貢献、成長が、「会社」ではなく「個人」に必要な理由って何なのでしょうか?
仮に実感することによって何が得られるんでしょうか?
読みましたが、ここにはたどり着けませんでした。
この本を読んだあとに、両立サプリを知りました。
#ヘルプシーキング の放送って結構あるんだなと思いました。】

ご質問ありがとうございます。
私は思うんですけど、誰もが一度は考えたことがあることなんじゃないかなと思います。
ステイリーさん、言語化をしていただいてありがとうございます。
要約するとこんな感じですね。
仕事は我慢の連続で、自分がどうこうできることはほとんどなくて、会社という組織がある中で、自分のことを考えるのもちょっとおこがましいんじゃないか?と思ってしまう。
成果や貢献や成長が、会社に必要なのは分かるけれども、個人に必要な理由って何だっけ?
これですよね。
答えは一つじゃないと思いますけれども、小田木所感でよければというところで、私も一緒に考えましたのでぜひ共有させてください。

会社のために成果を上げているという感覚

まず、「仕事は我慢の連続」発想、給料をもらっているんだから我慢してやらなきゃいけない、こういう思いって、誰もが一度ははまるんじゃないかなと、私は思っていますけれどもいかがでしょうか。
私もはまったことがあります。
我慢の連続、いわゆる苦役ですよね。
考える順番としてはこんな感じ。
仕事は苦役。だから我慢の対価として給料をもらう。そしてやめないのは生活ができないから。このスパイラルですよね。
そういう考え方もあると思います。否定はしません。
個人の仕事観の部分ですし、くれぐれもお伝えしておきますけれども、こういう考え方だから、役に立っていないとか、パフォーマンスが出せてないということは、一切ないと思うんですよね。
仕事は仕事と割り切って、期待もしないけれども、きちんと自分がやるべきことはやる。それでちゃんと成果を出して組織に貢献する。その成果に見合った給料をちゃんともらう。
楽しさは特に仕事には期待しなくて、それ以外のところで、自分が没頭できることや、心から楽しいと思えることがあればいい。
全然それもありだと思います。

今回のステイリーさんのコメントを読んで思ったのは、「そうか、私はそもそもスタート地点が、仕事っておもしろくて、なくてはならないものだ。 まだまだおもしろくできるし、そうしたほうが個人にとってもめっちゃんこいい。」そういう前提を私自身は置いているんだなということも、改めて実感しました。
ステイリーさんが、成果とか貢献や成長が、会社じゃなくて個人に必要な理由って何ですかね?こうやって問いかけてくれたのは、もしかしたら自分は仕事は我慢の連続で苦役だと思っているけれども、そうじゃない見方もあるんじゃないか?とか、変えられるもんなら変えてもいいかもしれないな、たぶんそう思いながら聞いてくれていると思うんですよね。

もっと自分の人生を生きていい

どこから考えるかですけれども、「仕事は苦役、だから我慢の対価としての給料」ここの部分って、たぶんさらにどんな発想につながるかというと、だから自分が望んでやっているわけじゃなくて、会社のために仕事してやっている。会社のために成果をあげている。会社があげろというからあげています。だから「もっと貢献」とか「もっと成長」も、会社がそうしてほしいといっているから、会社のためにあることであって、決して自分のためではない
こういうことかなと思うんですけど、それでいいというのであれば、それでいいかもしれないけれども、この状態ってちょっと見方を変えると、自分の人生を生きてない
こういうふうに言えるんじゃないかなと思うんですよね。
仕事も会社のため。成果も会社のため。貢献も成長も会社のため。自分のためにはやってない
これがたぶん自分の人生を生きていない。
そういう意味では、もっと自分の人生を生きていいと思いますよ。
私はそう思います。

今は仕事の話でしたけれども、育児とか友人関係とか、あらゆることにいえそうですよね。
やらなきゃいけないからやっている。
本当は行きたくないけれども、その集まりに行っている。
こういうのも、実は大きな枠組みとしては同じことで、自分の人生を生きていない。
そういう見方もできると思うんです。
なので、私たちはもっと自分の人生を生きていいと思うよ。

自分の人生を生きるってどういうことかというと、選んでそれをするということですよね。
私は選んでここにいる。
私は自分にそれが必要だと思うから、それをする。
もちろんピースピースで見ると、「やらなきゃいけないしな、しかたない」と思うこともあるかもしれないですけど、それでも全体的に私は自分の選択で選んでいる、生きている、チョイスフルな人生を送っている
選択をする前に、結果的にこうなってしまったとか、想像もしなかったことが起こってしまった、ということもあるかもしれないけど、起こったことをどう受けとめるか、どんな感情で受け止めるかも、自分が選んでいる
これは自分の人生を生きることだと思います。

仕事という「手段」を使って人生を豊かにするという発想

その発想で考えると、今回の仕事をどうとらえるか?というところですけど、会社のために仕事をやっているではなくて、仕事という手段を使って、自分の人生をもっと豊かにする。ないよりもあったほうが結果的に人生が豊かになったと言えるような仕事の付き合い方、選択ができるといいんじゃないかなと、私は思います。
手段なので、語弊を恐れずに言うと、道具じゃないですか。
道具に使われる人生ってどうですか?
もしくは、人生を豊かにする手段としての仕事のはずが、いつの間にか仕事が目的化していた。
途中は何度もはまっちゃいますよね。
でも長い人生ですから、たとえ途中でそういう考えにはまったとしても、「ちょっと待ってよ」と、軌道修正ができればいいんじゃないかなと思います。

じゃあ、「豊かな人生だな」とか、「豊かに仕事をしているな」と思うために必要なピースは何なのか?
これは一人一人違うと思いますけれども、私が豊かだなと感じる必要なピースが、貢献だったり、成長実感、昨日よりも前に進んでいるなという実感なんですよね。
そこに加えて、経済的な対価も入ってきたら、そんなにいいことはないなと思います。

会社や仲間やチームと握手をしよう

もう一つ、考えたいのは、一方で、会社は自分のために存在してないじゃないですか。
仲間だって自分のためにいるわけじゃないと思うんですよね。
会社も仲間も自分の道具ではない
ここで何が必要かというと、会社や仲間と握手するということですね。
お互いにかなえたいことや得たいものがあるわけなので、私もかなえるし、あなたもかなえる。
これが、会社がこれを実現したいんだよねとか、仲間が仕事でこういうものを得たいんだよね。あ、そうなんだ。じゃあ、私はこういうものが得られたらいいから、なるべくお互いの重なりを大きくして、お互いが得られあっている状態を作っていきましょう。
これが会社や仲間やチームと握手をするという発想で、こうなると、一人で達成感を得ていた頃よりも、格段に仕事のおもしろさや豊かさが変わる、そういうステージになっていくんじゃないかなと思います。

いろいろと私の所感を言いましたけれども、たぶんステイリーさんにはステイリーさんの豊かさの物差しがあるはずですので、自分にとっての「おもしろい」「楽しい」と感じる物差しはどこにあるのか、それを大事にしつつ、会社のためでも、人のためでもなく、もっと自分の人生を大事に生きていいと思いました。

ご質問ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。

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小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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