#1272 「自分」の範囲を広くとらえる視点(キャリア小川論)
おはようございます。
小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで私たちの仕事の景色を変えるためのの日々に役立つヒントをお届けします。
今日も朝収録でスタートしていくんですけれども、今日は私は出張で広島に来させていただいてます。
家族にいろいろよろしくねと言って、大阪経由で広島に到着し、朝を迎えて、そして収録をしている、そんな状況です。
広島、いい街ですよね。
「キャリア小川論」からのヒント
そんな広島からお届けする今日の放送は、キャリアをテーマにお届けしたいなと思います。
私たちNOKIOO代表小川さんなんですけど、小川さんと話をしていた時に、「キャリアの考え方について、最近すごい思うことがあるんだけどさ」こんな感じで話をしてくれた、仮で「キャリア小川論」という名前をつけますけれども、この「キャリア小川論」がいろんなことを考えるヒントをくれるなと思いましたので、ここでシェアさせていただき、小田木所感も添えながら放送にしてみたいと思います。
キャリアを考えるときの「自分」というものの範囲は、自己に付随する経験とかスキルだけにとどまらないんじゃないか?
「キャリア小川論」はここで呼んでいるだけですが、どんな考え方かというと、キャリアを考えるときの「自分」というものの範囲は、自己に付随する経験とかスキルだけにとどまらないんじゃないか?これがキャリア小川論の出発点です。
じゃあ、自分という範囲をどのぐらいの広さで考えるかというと、例えば、培ってきた人とかチームとの関係性とか、そこにあるカルチャー、仕事を通じた例えば社外の人脈、例えば、お客さまが自分をどう評価してくれているか、一緒に仕事をする社外のパートナーが自分に対して持っている評判はどんなものか、社内外にかかわらず、培われる信頼だとか、自分にされた感謝、よく「こういうことをしてもらったよね」という貸し借りみたいなものもあるじゃないですか。そういったものも全部含めて、自分の範囲をとらえる必要があるんじゃないか。
そういった自分という範囲を広げてとらえる自分というものは、短期間では形成できないので、時間をかけて蓄積し、そして仕事や人生をかけて分断なく発展させていけるといいんじゃないか。
これが通称「キャリア小川論」です。
どう思われますでしょうか?
自分のとらえ方をもっともっと広くとらえていいんじゃないか。そう考えることで発展的なキャリアを築いたり、うまく力を発揮したり、キャリア選択を上手にしていくということもできるんじゃないか。そんな考え方といえそうですよね。
概念的だと分かりにくいかもしれないので、例えば具体的なイメージとしてどんなイメージを持てるかなんですけれども、こういうことってよくありません?
これまで培ったスキルを生かして、さらに次に磨こうと転職したら、今までほどの力を発揮できないということがあったとする。
これって今の「キャリア小川論」に照らし合わせるとどんなことが言えそうかですけれども、一般的には、転職したらうまく力が発揮できないなという時って、組織の理解が追いついてないのかな?とか、まだ業務を理解してる途中だしなとか、ともすれば、ここは自分には合わなかった、こんな感じで考えちゃうじゃないですか。
もちろんこれもあると思います。
とした上で、でも少し視点を変えてみると、自分がこれまで力を発揮できたのは、例えば、自分のことを理解してくれる上司や仲間とか、これまで会社が組織として築いてきた信頼の上で発揮できていたパフォーマンスとか、自分という人間を知ってくれている人の間にある信頼が、結構影響していた、なんていうことも言えるんじゃないかなと思うんですよね。
また例えば、自分は特別なスキルを持ってない。専門性が何か特別にあるわけじゃないと考える人がいたとするじゃないですか。
これも自分というものの範囲を広くとらえることによって、例えば、見えない人脈や信頼をその職場で築いて、自分が力を発揮できるカルチャーの中で、安定的に良いパフォーマンスを発揮できるという、そういったキャリア形成がそこでできているという可能性だってあるんじゃないか。
決してこれがすべてだとは言いませんけれども、こういった着眼点を持った時にどんな可能性があるかな?という、そんなことが少し考えられたらいいなというニュアンスで、私も今日は取り上げをさせていただいてます。
「ライフシフト」の中での無形資産にも重なる
目に見えないキャリア資産と言えば、ライフシフトですよね。
ライフシフトの中でうたわれた無形資産という考え方があって、すごく広く支持されたように思うんですけど、一方で例えば、転職しますといって職務経歴書に書くのは、客観的に説明可能な経験やスキル、そして実績だったりする。
くれぐれもですけれども、これもめちゃくちゃ大事じゃないですか。そういうものがないと、特にキャリアチェンジにおいてはコミュニケーションが取れないということもあると思うんですけど、一方でそれだけがすべてだと考えちゃうと、実は見逃しちゃう可能性もあるんじゃないか。こんな感じですね。
ちなみに、ライフシフトの中での無形資産にも「キャリア小川論」と重なるものが結構明快に書いてあるなと思いまして、例えば、「生産性資産」仕事のパフォーマンスを上げるための資産には、スキルや知識に加えて、明確に仲間と評判って書いてあるんですよね。
「活力資産」元気で持続的に頑張れるための資産に関しては、自己再生の人間関係なんて書き方をしていて、もちろんこれは職場にだけに限らない。家族とか友人も指しますけれども、でもそうした相手、自己再生してくれる人間関係が仕事を通じてできることだってあるじゃないですか。いい壁打ち相手とか、斜めの関係のメンターとか、1on1で耳を傾け続けてくれる上司とか、あとは「変身資産」における多様性のある人的ネットワーク、この辺の考え方って、まさに自分というものを広くとらえて、かつ目に見えないものに目を向けている。
しかもこれを考える意味というのは、人生もキャリアも長く続いていくからねということを前提としているんですよね。
広域な自分を意識することが大事
一般的な観点とつなげると、例えば、キャリア自律というキーワードがあるじゃないですか。
自己が人生において支配されるんじゃなくて、自律的なキャリア選択とキャリア形成をオーナーシップを持ってやっていく、そんなふうに私は解釈しておりますけれども、これもだから「組織とかそういうのをなしに自力でやっていく必要があるんだ、頼れるのは自分だけだ」というニュアンスとは全然違うじゃないですか。
ここでもオーナーシップは自分で持ちながら、キャリアを自律的かつ持続的に発展させるために、自分というものをどこまでの広さでとらえるのかというのは、割りとと親和性のある考え方じゃないかなとも思います。
ということで今日は、小川さんとの会話の中で出てきた「キャリア小川論」に対して、小田木所感と具体的なイメージを織り交ぜながら話題にしてみましたが、キャリアはこれがすべてだみたいな考え方というよりも、こういった着眼点もあることで、キャリアを考える私たちの視点が増えたり、違う発想で前進発展させるヒントがあるんじゃないかということで、話題にさせていただきました。
持てる無形資産を認知して積み上げていくキャリアなのか、それとも何かの転機に人脈を含めてすべてゼロリセットしてしまうのか、多様な選択肢がもちろんあると思いますけれども、広域な自分を意識することって大事じゃないかなという、そんな話です。
意外とこれ系は失ってから初めて気づくというケースが多いんですよね。
これは本当にもったいないと思いますので、そんなふうに考えながら今日の話題にさせていただきました。
皆さんはどんなふうに考えますか。
最後までお聴きいただきありがとうございます。
今日も一日良い日にしましょう。
小田木朝子(おだぎともこ)プロフィール
人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
“気合・根性・長時間労働の働き方を変えるヒント”をnoteとVoicyで毎日配信中。
仕事・キャリア・人生に効くサプリメントをあなたに。
*Voicy|明日の景色を変える「仕事サプリ」|https://voicy.jp/channel/1240
*スクラ公式HP|https://schoola.jp/
*Facebook|スクラ|https://www.facebook.com/schoola.jp
*Instagram|@odagitomoko|https://www.instagram.com/odagitomoko/
*Twitter|@odagitomoko|https://twitter.com/odagitomoko