#1289 意思決定のマインド「本当に自分で決めようと思っているか?」
おはようございます。
小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで私たちの仕事の景色を変えるためのの日々に役立つヒントをお届けします。
意思決定のマインド
今日の放送は、「意思決定のマインド」なんていうテーマでお届けをしようかなと思います。
意思決定そのものではなくて、意思決定に臨むマインドという切り口ですね。
私自身が意思決定というテーマに向き合い出した最初は、誰かが決めてくれたら楽なのにな、決めてもらったことをやるのが一番いいよな、そんなふうに思っていた20代当初から考えると、意思決定するということにもだいぶ慣れたなと思います。
どんなふうに慣れたかというと、まず自分で決めるというスタンスを日常的に持てるようになったなと思います。あと、対象に対して結論を出すための組み立て、どんなふうに情報を集めて、例えば、どんなふうに結論を出していくのか、どこに判断軸を置いて今回は決めるのか、こういった組み立てがスムーズにできるようになったなと思いますし、決めたことを関わる人にどのように伝えるのか、これも技術が身についてきたなという感覚があるのと、結果的に結論そのものの精度も以前に比べると前進している、上がってきているのかなと思います。
そういうのも含めて「だいぶ慣れたな」なんですけれども、慣れるという表現をするもう一つの意図としては、それを始めないと練習できないな、意思決定をしようというスタンスを取って意思決定を自分なりに始めてみるということをしてはじめて練習ができるなと思いますし、私自身の所感ですけれども、練習しないとうまくならないな、そんなふうに思いまして、今は小さなことから大きなことまで決めるということを繰り返しながら、意思決定の精度を上げている段階だなと思います。
そんな中で今回のお題はマインドなんですよね。マインドがお題。
意思決定そのものではなくて、意思決定のマインドという切り口で考えた時の小田木所感を今日は共有したいと思います。
本当に自分で決めようと思っているか?
皆さん、何か意思決定が必要なシーンを思い浮かべていただいてもよろしいでしょうか?
対象のサイズとかレベル感は一切不問です。
例えば、今日の会議をどう進行しようかな?みたいなところも含まれますし、この案件を受けるべきかな、どうかな?とか、この業務フローをどう変えたらいいかな?どんなサイズ感のものでもオッケーですし、レベルも不問です。なんなら今日のお昼は何を食べようかな?これも含める。
とにかく何か意思決定が必要な資料を思い浮かべていただいて、マインドという観点に関しては、改めて自分に問いかけてみてほしいなと思うんです。
本当に自分で結論を出そうと思っているか、これが私は意思決定のマインドだと思うんですね。
本当の本当に自分で結論を出そうと思っているか?これがあるかないかが、意思決定のマインドの有無に直結するんじゃないかなと思うんですよね。
もちろん、担当者として自分なりに結論を出したとして、最終決定は上司であっても、いったん自分なりの答えを出そうとしているかどうか。その結論で確定するには他のメンバーの同意が必要だったとしても、でもいったん自分なりの答えを本当に出そうと思っているかどうか。
これが意思決定のマインドですね。
気持ちの問題ですか?と思うかもしれないんですけど、本当に自分で結論を出そうと思っているかどうかがあるかないかで、全然違うんですよね。
なので表面上は自分なりに結論を出そうと思っていたとしても、実は本当に自分の心に問いかけた時に、自分なりに考えているポーズをとっているだけだったり、自分でも考えてはみてるんだけれども、選択肢らしきものを示すだけで、最後結論を出す部分はみんなの反応を見てから決めようとか、情報を集めて整理できたので、あとは流れに合わせて結論が出せればいいか、もしもこう思っちゃっているとしたら、それはたぶん本当に自分で結論を出そうと思っていないということですね。
そう思っちゃっていたとしても、全然責めてないですよ。
「本当に自分で決めようと思っているか、どうか」で思考の質も量も格段に変わる
何が言いたいかというと、めちゃくちゃもったいないよということを今日は伝えたいなと思っています。
なぜならば、自分なりの結論を出すという場面があったとしても、組織の中であれば、その結論がだめならだめとか、違うなら違うってちゃんと言われるし、承認されないというプロセスが、組織だったらちゃんと確立されていると思うんですよね。
そうであれば、自分なりの答えを出してみるということをできるのにしないというのは、本当にめちゃくちゃもったいないなと思います。
なんでもったいないかというと、自分で結論を出す前提での思考の質量と、最後は自分で結論を出そうと思ってない、もしくは出さなくていいと思っている状態での思考の質量って、全然違うんですよね。
すごく身近な例で考えると、例えば、自分で身銭を投じて電気ストーブを買うというシーンがあったとするじゃないですか。自分で決めて買うし、そこに投資するのが自分だってことであれば、たぶんめちゃくちゃ考えると思うんですよね。自分で決める、決め切るという前提があれば、たぶん用途に対してどういったカテゴリーの電気ストーブであるべきかというのは、用途から徹底して考えたり絞り込んだりすると思いますし、その中でスペックもめちゃくちゃ比較するし、なんなら口コミも読み込んで、どのストーブを買うべきかという結論を出すことに、自分でハンドルを握って考え切るということをしますよね。きっと。
でもこれがもし自分で決めないものであれば、いくつかの主立ったストーブの種類をあげて、こんなのがあってこの中から選べばいいんじゃないですかね?みたいな感じで誰かに決めてもらうという、そういったやり方もあるわけなんですけど、でも自分で決め切ろうと思ったら、やっぱり徹底的に考えるし、絞るし、判断軸も持つし、その上で選び取る。
誰かが決める場合と思考の質が全然違うというのは、イメージしてみると結構イメージがつくんじゃないかなと思うんですよね。
でも上司の意向を反映させる必要があるとか、上司の意見ももらわないと自分では決め切れない、という材料だったとしても、上司に相談するにしても、自分で結論を出す前提があるかないかで相談のレベルが全然違う。
ただ相談するのと、自分でもちゃんと結論が出せるように情報や前提を取りにいったり、必要なことをちゃんとすり合わせるということの相談のレベルも、まるで変わると思うんですよね。
上司がいるうちに練習しないともったいない
なので、良い意思決定をする、意思決定の力をつけるマインドセットがあるとしたら、それは何かというと、小田木所感ですけれども、私は本当の本当に自分で結論を出そうと思っているかどうか、ここの違いじゃないかなと思います。
これは結論を出す対象の大きさとか難しさとかレベル感は一切関係なく、どんな小さな意思決定にも言えることだと思いますので、とにかく本当に自分で結論を出そうと思って考えるんだという、これを特にミドルのうちに、特に上司がいるうちにやっておかないと本当にもったいないなと思います。
だって練習しないとうまくならないから。
練習するのにそんなに良い環境はないと思いますので、「いったんこのテーマについて自分なりの結論を出し切って臨もう」と、これは思うだけで今日から始められますので、ちょっと試してみていただけたらいいなと思います。
おそらく考えるということに対して質と量が格段に変わっていく、もしくはもっと質や量が必要なんだと思って力をつけようと動いていく過程が劇的に変わると思っていますので、心からおすすめしたいと思います。
そして自分なりの結論が出せるようになってくると、それが最終的に採用されなかったとしても、本当に考えるということがめちゃくちゃおもしろく感じると思いますので、そういった景色を多くの人と見られたらいいなと個人的に思って、配信をさせていただきました。
ということで今日は「意思決定のマインド」というテーマでお届けしました。
お聴きいただきありがとうございました。
今日も一日良い日にしましょう。
小田木朝子(おだぎともこ)プロフィール
人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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