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#954 健康だから幸せなのか、病気だから不幸なのか(違うよね)

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今週も金曜日がやってまいりました。
9月最終週の金曜日ですね。早いな、でもまだ暑いな。そんな気がしております。

今日の放送は、久しぶりに「ゆる金放送」をさせていただこうかなと思っております。
私のちょっとゆるめのつぶやきを聴いていただければという放送なんですけども、今日のテーマは動物×病気を扱わせていただこうかなと思っていまして、このテーマがつらいなと感じる方は、今日の放送はそっとオフしていただいてもいいかなと思います。
動物×病気、ちょっと私の話を聴いてくださいという、そんなゆるい放送です。

フクちゃん近況と、わが家の決意

ここまでしゃべって、ピンときた方がいらっしゃると思うんですけれども、久しぶりに登場のわが家の愛犬保護犬の柴犬フクちゃんの話です。
わが家に来て、ちょうど二年半が経過したフクちゃん。
フクちゃんは、子犬としてきたわけではなくて、今、推定9歳です。
もともと繁殖犬としてブリーダーのところにいたらしいんですけれども、そのブリーダーさんが廃業してしまい、それで保護施設を経由してわが家に来てくれたという、そんなフクちゃんです。
なので、正式な年齢は分からなくて、保護施設から引き取る時には「たぶん7歳ぐらいです」と言われて、そこからわが家に来た日をフクちゃんの誕生日として二年半が経過しましたので、たぶん今は9歳ぐらいだろうと思っています。
子どもたちと夫が犬を飼いたいという中で、私は「えー?犬?」そんなノリだったんですけど、来てみたら皆さんもこの放送でもご存じの通り、本当に愛くるしくて、若くないところもまたいい。フクちゃんらしくていい。そんなふうに私が自称家族の中で一番溺愛してるんじゃないかなと思っている、そんなフクちゃんが今月、なんと脳梗塞で倒れてしまいました。
皆さん、生きています。
フクちゃんは生きて、今、おうちにいますけれども、今までのように歩いたり食事をしたりというのが難しいので、今は介護生活をスタートさせた、そんなわが家です。

今はこうやって冷静に話していますけれども、私は本当にショックで、もちろん家族みんながショックを受け、そしてこんな話をVoicyで共有しようかどうかと本当に迷ったんですけれども、これまでにフクちゃんへのコメントもたくさんいただきましたし、私も今回のことをへて考えることや、そして決意することもありましたので、この話が誰かの、そして何かの参考になるかもしれないということで、明るくフラットに共有させていただこうかなと思います。

その日は急に来る

まず今回のことをへて思ったのは、その日は急に来る
これを、頭では分かっていたんだけれども、本当に体感的に実感したなと思います。
その日は急にくる。
その日は何の日かというと、病気だとか介護ですよね。
「ワンコの話でしょう」と思うかもしれないですけれども、わが家にとってフクちゃんは大事な家族で、そんな大事な家族の病気や介護は、本当に急に来るんだなと思いました。
もちろんフクちゃんが割りとおじいさん犬であること、推定9歳とかいうけど本当はもうちょっと上なんじゃない?と思う気持ちもありましたけど、それでもシニア犬なりに、毎日散歩に行ってご飯も食べて、本当に変わらない日常が今日も来てるし、明日もずっと続いていくんだなと思っていました

急に来るというのはどのぐらい急かというと、フクちゃんは基本、平日の日中はずっと寝ているんですよね。
その日も平日の午後だったんですけれども、リモートで仕事をする私のワークスペースと、フクちゃんが日常生活を送っている土間スペースは、ドア一枚で地続きになっていますので、私はトイレとかに立って部屋を出る都度、フクちゃんの様子を見ながら、「ああ、かわいいな、寝てるな」みたいな感じで見ていました。
ちょうどミーティングとかではなくて、ワーク時間に、どさって聞こえたんですよね。
あれ?どさって何だろう?みたいな。
フクちゃんは動いてるのかな?
その後に「ハ、ハッ」と動悸の声も聞こえたんですけれども、お昼寝の合間に起きて遊んじゃったりとかしてるのかな?そんなふうに思っていました。
でも、なんかちょっといつもと違うなと思って顔を出してみたときに、フクちゃんが土間スペースに倒れて苦しそうに息をしてるのを見つけて、「フクちゃん!!」どう見ても様子がおかしい。何よりも立てない。
これが脳梗塞の症状だったんですけれども、私は経験がなかったので、とりあえず「フクちゃん、フクちゃん!!」と呼びかけながら様子を見て、そして帰ってきた夫と急いで病院に連れて行く。
そこでパッと症状を見た先生から、「これは脳梗塞ですね」と告げられました。

いろいろ観察した結果、老犬として循環器が弱ってきた犬に起こりがちな一つの特性で、そして回復については何とも言えないという感じだったんですよね。
いろんなケースがある中で、回復して歩けるようになって、日常生活が難なく送れるようになるケースもあれば、一定の介護がずっと必要になるケースもある。
そういったことをほぼ想定していない中で、ある日突然提示される。
目の前には苦しそうで元気のないフクちゃんがいる。
これは本当になかなかのものがあるなと思いました。

私だけではなく、同じくフクちゃんを溺愛してた夫もめちゃくちゃショックを受けていますし、子どもたちもショック。
私は、その時にどんなことを考えていたかというと、「神様、なんて残酷なんだ」と、そんなふうに思いましたね。
フクちゃんのわが家に来るまでの人生というのは、誰も分からないんですけれども、それでも繁殖犬としての人生を送って、さらに保護施設に引き取られ、そして縁があってわが家に来てくれたんですけど、だからこそ幸せな残りの人生を歩んでほしいなと思っていたんですよね。
フクちゃんを漢字では「福」と書くんですけど、これは夫が「ここから幸福な人生を歩んでほしい」そんな願いを込めて「福」とつけて、今、まさにのどかで穏やかな日々だったはずなのに、病気かいと。
好きだった散歩に今は行けず、もっと言うと、今まで自由にできていたことができないジレンマを一番大きく感じているのはフクちゃんだなと思うと、この感情を自分でもどう受け止めればいいんだろうと、そんなふうに思いました。

健康だから幸せなのか、病気だから不幸なのか

でも、ふと思ったんですよね。
そんなことが起きて、わが家の長女ちゃんが「フクちゃん、かわいそう」と言って泣いたんですけど、それが私を逆にハッと冷静にさせてくれ、いや、待てよと。
病気をしたことや自由に動けなくなったことは、確かにつらい。
他の誰よりもフクちゃんがつらいんだけれども、じゃあ健康だから幸せなのか?もっと言うと、病気だから不幸なのか
そうじゃないんじゃないかということも、改めて思うに至りました。
今、わが家では3日ほどの入院点滴生活から帰ってきたフクちゃんとの生活がまたスタートしていますけれども、やっぱりかなりしょんぼりしてるんですよ。
でも、少しずつ歩くトレーニングをしたり、よろよろしちゃうんですけど、ちょっと歩けるんですよね。
水を飲んだり、介助を受けながら食事をしたり。
今までもゆったりスロー犬だったところが、さらにスローな感じになっているんですけど、それでも今なりの生活がスタートしている。
それを支える私たちは、私たちも含めてみんなどこかで人生が終わっていくんですけれども、病気をしたけれども幸せだったっていえる人生をみんなで一緒に作っていけたらいいなと思っています。
そして何よりも私自身が、病気をしたから不幸だとフクちゃんのことを決めつけないように、今の中で目いっぱい豊かな毎日をその日その日に作っていけたらいいなと思っています。

なんていう今月の出来事をへての、私の決意も共有させていただきました。
本当に聴いていただきありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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