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#334 一度握ったハンドルは手放してはいけない

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、ライフステージが変わって湧き起るモヤモヤに向き合う勇気と解決のヒントをくれるオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立のちょっと役立つヒントを配信します。

今週のタイトルコールは、あきさんが考えてくれたものです。
あきさん、ありがとうございます。

先週、私たちが運営するオンラインスクール育休スクラの修了生コミュニティの夜セッションがありまして、スクールを修了した卒業生の会ですね。
同期だけじゃなくて、いろんな期の縦のつながりも含めたメンバーで集まって、毎月テーマを決めた勉強会をしたり、もしくは今現場で向き合っているいろんな問題、課題だとか、キャリアのモヤモヤ、こういったことをディスカッションしながら解決し合う。その場が修了生コミュニティ、通称『夜スクラ』という場になります。
やっぱり現場で毎日奮闘するからこそ、抱える悩みや課題があるんですよね。
でも、それを会社の中だけじゃなくて、外にいろんなつながりだとか、コミュニティを持って、その中でオープンに話したり、解決し合ったり、もしくは、自分が持ち寄った課題ではなかったとしても、それを自分に置き換えていろいろシュミレーションをしたり、知ったりすることで、今度は自分が生かせるようになる。
こういったつながりというか、機会があることって、本当に大事なことだなって、そんなふうに思うありがたい仲間のつながりですね。

一度握ったハンドルは手放してはいけない

今回もいくつかのテーマを扱ったのですけれども、その中で一度握ったハンドルは手放してはいけない
これを放送で取り上げさせていただきたいと思います。
発端になったお悩みは、プロジェクトマネジメントに関するお悩みで、仕事のプロジェクトを進めていく上で、いろんな方向の関係者がいるのですけれども、関係者がいろんな方向からいろんなことを言ってきて、その意見をまとめたり、その間に入ったりするのがめちゃくちゃ大変だ。
かつ、そういった場をうまくハンドリングしていくのもなかなか難しくて、どんな工夫をしていくのが良いだろうか?
ベースはこんな感じのケースでした。

あるあるですよね。
人と人が集って仕事をする。なんて大変なんだという見方もできますし、それぞれの立場からの意見だとか、感情、関心、こういったものをマネジメントしながら進めていくのが仕事なんだな、そういうもんでしょう、こんな見方もできるかと思います。

こういったケースをうまくハンドリングしていくために大事なことは何か?これがディスカッションの中心だったのですけれども、そこで私が思うのは、大事なことは、プロジェクトマネージメント力の巧拙以上に、たぶん握ったハンドルを絶対に途中で放さない、ここなんじゃないかなと思いました。
握ったハンドルを絶対に途中で放さない、「あれ、車の運転の話でしたっけ?」と思うじゃないですか。
私、車の運転の話だと思います。仕事は。
例えば、自分が担当するプロジェクトだとか、案件、もっと言うと、一つ一つのタスクだとか会議。
自分がチームのリーダーじゃなくても、新人だったとしても、担っている一つ一つのタスクや会議があるじゃないですか。
これが、一個一個車なんじゃないかなと思います。
自分が運転する車ですね。
そして、少なくとも関わる人がいるのが仕事ですので、当然何人かの人が乗ってくる。乗ってくる人が大人数になることもある。
これが日々の仕事でビュンビュン走っている車ですよね。
そして、それを担当するということが、その車のハンドルを自分が握る。
こういうことで例えたのが車の運転です。

ハンドルを手放したくなる誘惑が多い

こういったものを運転していく、何が難しいかというと、私はハンドルを手放したくなる誘惑がめちゃくちゃ多いことなんじゃないかなと思います。
皆さん、あるあるですよね。
例えば、目的地に向かってスタートしたにもかかわらず、途中で目的地が変わることがあるじゃないですか。
あとは、同乗者が言いたい放題、「こうなんじゃないの?」「いえいえ、そうじゃなくてさ」みたいな。
あと、走って行く道が悪いことってありますよね。
「いや、こんな悪路だとは思いませんでした。」
道が悪すぎちゃって、経路変更が必要になることもあるじゃないですか。
「こんなに遠回りして行かなきゃいけなくなるなんて、想像もしていませんでした。」
走っている途中で、予期せぬトラブルに見舞われることもあると思いますし、そういった道が悪かったり、経路変更が必要だったり、予期せぬトラブルに見舞われるような車を自分で運転すると思っていなかった。
こんなこともあると思います。
そうなってくると、「もういいよ」、もしくは、「私じゃない方がいいんじゃないか?」こんなふうに考えて、意識的にも無意識的にも、ハンドルを手放したくなることってめちゃくちゃ多いですよね。
例えば、会議を進行している中で、自分で立てたアジェンダがあったとしても、ちょっと意見がまとまらないなと思った時に、ハンドリングを諦めて流れに任せちゃうとか、一方、同じ会議の中でも、全然意見が出ないなって思ったので、「何でもいいから言ってほしい」といった曖昧な問いかけで、参加者に問いを投げて、出てきた答えで収拾がつかなくなっちゃう。

こういう事って、いわゆるハンドルを自分が手放したがために起こる事故だと思うんですよ。
車の運転もそうですよね。
ハンドルを放す、必ずその車は事故してしまいます。
そういうことなのかな。
でも、さっき言ったような、ハンドルを手放したくなる誘惑ってめちゃくちゃ多いですので、そうなった時にどのようにしがちかというと、「状況が悪かった」とか、「周囲が協力してくれなかった」とか、「上司が途中でこんなこと言い出した」、要は、事故の原因を自分がハンドルを手放したことじゃなくて、外に置きたくなるんですよね。
だって、自分を守りたいから。
そういうものじゃないですか。私も含めて人間って。

自分が運転手である覚悟を持つ

もちろんハンドルを握り続けたとしても、避けられない事故ってあると思うんですよ。
ただ、もしかしたら起こっている事故の多く、もしくは一部は、途中で自分がハンドルを放しちゃったことによって起こる事故だったとすれば、ハンドルを絶対に手放さないということで、実は防げる事故もあるんじゃないかなと思っています。
プロジェクトを仕切るにしても、会議をするにしても、もしくは一つ一つのタスクや案件を進めていくにしても、実は大事なことって、それをうまくできるテクニックだとか、経験があるかということ以上に、ハンドルを手放さない。
物理的に手を放さないということもそうですけれども、それ以上に大事なのが、車を降りるまで絶対に「私は、この握ったハンドルを私が手放さないぞ」という覚悟があるか、これが結構大事なのかなと思っています。

私も、決していろんな仕事が全てうまくできるわけではないですけれども、ただ、このハンドルは絶対に手放しちゃいけないと思って運転しております。
一つ一つの会議もそう。案件、プロジェクトもそう。そして、事業もそうです。
そのハンドルについては、握った以上放さない。
これは、新人もベテランも関係ない。
もっと言うと、うまくできなくても良いし、途中で曲がっても良いと思うんですよ。
うまく運転できなくても良いし、曲がってもいい、でも手放さない。
うまく運転できる自信がないから、運転に対してアドバイスをもらってもいい。でもハンドルを握っているのは自分。
こういう感じですかね。くどいですね。
でも、それぐらい大事なことだと思っているということで、ご容赦いただければと思います。
仕事を車の運転に見立てた、ちょっと抽象的な話でしたけれども、「今、自分はどんな車を運転してたかな?」会議に参加するにしても、「この会議の運転は、自分がしてるんだったっけ?それとも誰が運転してるのかな?」
こんなことを引き寄せながらイメージしてみていただけると、何かお役に立てるかなと思いました。
お聴きいただきありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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