#366 他人に嫌なヤツだと思われたくなくて謙遜してしまう
おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、仲間同士の化学反応により、学びの相乗効果が得られるオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。
今週の「仲間同士の化学反応」タイトルコールは、かなちゃんが考えてくれました。
かなちゃん、ありがとうございます。
今日は、質問ボックスにいただいた質問を取り上げてみたいと思います。
この質問ボックスは、Voicyのプロフィール欄からリンクが貼ってあるのですけれども、お使いくださっている方、ありがとうございます。
コメントの文字制限なく使える質問ボックスになってまして、まだ全部は取り上げ切れてないですけれども、一つ一つ大事に受け取って、ちゃんと放送していければと思ってますので、よかったらお使いください。
放送をお待ちいただいている方、ありがとうございます。
今日はみっちゃんさんからの質問を取り上げさせてください。
謙遜してしまい、自分を低く見過ぎてしまう
【いつも放送をありがとうございます。
小田木さんは、謙遜をどう思いますか?
私は自分で言うのもなんですが、学生時代は優等生タイプだったので、妬みをかわすために謙遜が身につき、いつしか本当に自分は大した事がないという考え方が身についてしまっているように思います。
数年前に、仕事をする仲間に、「お世辞ではなく、本気で褒めているんだよ」と、かなり真剣に言ってもらったことがありますが、褒め言葉をそのまま受け止めるということができませんでした。
褒めてもらっていることも「できて当たり前、大したことではない」と受け止めてしまっています。
相手があまりに真剣だったので、それから自分の思考癖に気付き、謙遜をしすぎない、自分を低く見過ぎないようにと思い過ごしていますが、ついついすぐ謙遜してしまう自分がいます。
なぜ謙遜してしまうかというと、他人に鼻持ちならない嫌な奴と思われたくないのだと思います。
思考を変えるためのヒントとしてご意見をいただけると嬉しいです。】
という内容でした。
皆さんはいかがでしょうか?
これは、結構、「私も」という方が多いのではないかなと思います。
他人に嫌な奴と思われたくなくて、謙遜をしてしまう。
そうすると、褒められても、「大したことない、できて当たり前」と思ってしまうし、謙遜を続けるうちに、本当に自分が大したことないという考えが身についてしまった。でも、変えたいんだよね。
こんなみっちゃんさんからの質問です。
謙遜しすぎてしまう状態に利点はない
みっちゃんさんは、まずこの傾向に自分で気付けている、素晴らしいと思いますし、これは絶対に変えたほうが良いと思います。
なぜなら、この状態に利点がないからですよね。
たぶん、みっちゃんさんもそう思っているから、変えたいんだと思います。
ちょっと紐解いていくと、まず謙遜しすぎてしまうこの状態には、なんと名前が付いておりまして、インポスター症候群といいます。
「インポスター症候群」でググってみてください。
インポスター症候群とは、自分の能力や実績を認められない状態を指します。
仕事やプライベートを問わず、成功していても、「これは自分の能力や実力ではない」、「運が良かっただけ」、「周囲のサポートがあったからにすぎない」と思い込んでしまい、自分の力を信じられない状態に陥っている心理傾向のことです。
”インポスター”って、英語で”詐欺師”というらしいんですよね。
名前がついているということは、症状、傾向、そして主な要因、改善ポイントまでが、知識として世の中に流通しているということなので、これでまず安心できますよね。
自分だけじゃない。名前が付いて、多くの人が向き合って改善したりできている傾向なんだ。
そういう前提がまずあります。
変えたいけど、変えられない理由
みっちゃんさんは、変えたい、でもなかなか変えられない、この状態にあるということなのですけど、日常いろいろありますよね。自分の傾向で、変えたい、でもなかなか変えられないことってたくさんあると思うのですけれども。
変えたい、でもなかなか変えられない、なぜかというと、分解すると主に2つ、変えることに本心では利点を感じていない、もしくは、変え方が分からない。
この辺が、変えたいけど、変えられない主な理由だと思いますので、ここがクリアできるといいんじゃないかなと思います。
謙遜しない=嫌な奴、ではない
じゃあ、どんな点が着眼点になるかなと、私なりに考えてみたのですけれども、まず一つ目の着眼点は、その謙遜に何か意味がありますか?
ここをじっくり考えてみるといいですよね。
謙遜しないというのは、イコール嫌な奴ではないですよね。
「謙遜しない」と「嫌な奴」というのは、結構ここに距離感があって、その間にフラットな状態というのが、かなり広く広がっていると思います。
「フラットな状態」、起こることをありのままに受け止められる状態ですよね。
まず、目指すべきはここなのかなと思います。
自分の強み、一方で、弱みをきちんと理解しているとか、できたこと、一方で、できなかったことをきちんと評価することが自分でまずできる。
他者に褒められたり、評価されれば、嬉しいという気持ちを表明できるし、一方で、問題課題があれば素直に認められる。
周りからそういうフィードバックをもらえれば、それもきちんと受け止められる。
これがフラットな状態じゃないかなと思います。
「謙遜しない」、すなわち即「嫌な奴」ではなくて、この間にきちんとそうでないステージ、フェーズがあるということを理解することですよね。
変えることの必要性をまず自覚する
もう一つ、その謙遜に意味はあるのか?という中でいくと、謙遜の弊害にもちゃんと目を向けているか?
みっちゃんさんは、割とそこも理解しつつあるのかなと思うのですけれども、謙遜しすぎてしまっているがゆえに、そもそも自分の評価が劇的に低くなっちゃっている。これも大問題ですよね。
そうなってくると、仕事をやってても楽しくないと思いますし、あと、人の目ばかり気にする。これも超絶ストレスですよね。
「どう思われるかな?どう思われてるかな?」このストレス状態をずっと抱えなければいけないとか、ありのままに自分を受け止められないとどうなるかというと、成長できない。
しかも、きちんとできること、できないことを評価できないと、チャンスも逃してしまうし、往々にして、自分にめちゃくちゃ厳しい人は、結果、人にも厳しい。
100点満点以上じゃないと自分を認められない人は、相手にも100点満点以上を求めてしまうという傾向が、割と無意識的に出やすくなっちゃうので、この状態がたぶん謙遜しすぎる弊害と言えるんじゃないかなと思います。
ここをまずきちんと理解すると、変えることに利点を感じないではなくて、変えることの必要性をまずきちんと自覚できるというところまで進むのかな。
嫌われたくない以上の上位目的を確認する
その上で、変え方が分からない場合に、どうしたら変えられるかな?と思うのですけれども、嫌な奴だと思われたくない以上の上位目的は何か?ここをちゃんと捉えることかなって思いました。
仕事をするわけですから、その仕事の目的は何か?そもそも働くことの目的は何か?
ここはたぶん、謙遜するかしないか以上の上位目的として、ちゃんとあるんじゃないかなと思います。
例えば、楽しく働きたいとか、働く限りは成長したいとか、相手の役に立ちたい、ちゃんと成果をあげたいとか、達成感をみんなで味わいたい。
いろんな上位目的があると思うのですけれども、その上位目的のために、その謙遜って、足を引っ張るのか?それともエンジンになるのか?
ここをたぶん、みっちゃんさんはきちんと判断ができるんじゃないかなと思います。
変えようという想いがあれば、いくらでもいつからでも変えていける
そんなみっちゃんさんにアドバイスをしながら、私自身は、この状態がめちゃくちゃ分かるんですよね。
特に中高生時代は、他者からどう思われるかが、あらゆる判断基準の最上位概念でしたし、中高時代の私のモットーは、いかに目立たず生きるか?これのみでした。
その上、勉強もパッとしないし、運動神経に関しては、たぶん学年トップクラスのビリでしたので、謙遜以前の話なんですよね。
でも、そんな状態を長く過ごしても、他者の目との上手い付き合い方も学習して変えていけますし、何の為に今どう振る舞うべきか?こういったことをきちんと考えて、選択していけるようになりますので、みっちゃんさんも変えようという想いがあれば、いくらでもいつからでも変えていけると思います。
謙遜よりも謙虚を大事にしたい
最後に、私は、謙遜よりも謙虚はめちゃくちゃ大事にしたいと思っています。
ちなみに、言葉の意味を調べてみると、謙遜=へりくだること。
そして、謙虚=自分を偉いものと思わず、すなおに他に学ぶ気持があること。
こんなふうにありますので、みっちゃんさんも謙遜ではなく、謙虚を大事にしながら、フラットな状態で、みっちゃんが持ってるいろんなポテンシャルとか、可能性とか、想いを発揮できると、毎日楽しいんじゃないかなと思います。
本当に応援しています。一緒に頑張りましょう。
お聴きいただきありがとうございます。
質問ボックスだけではなくて、コメントもたくさんいただいてまして、本当に嬉しいです。
ありがとうございます。
それでは、今日も一日良い日にしましょう。
小田木朝子プロフィール
「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“育休スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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