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#1242 「ポジティブ偏重」について考える

おはようございます。
小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで私たちの仕事の景色を変えるためのの日々に役立つヒントをお届けします。

今日は9月11日水曜日の朝です。
日付的には、昨日9月10日にイベントが終わったというタイミングですよね。
ご参加くださった方、関心を持ってくださった方、本当にありがとうございます。
実はこの放送は、9月10日の朝に収録をさせていただいてますので、イベントの開催所感は回を改めてお届けをしたいと思います。よろしくお願いします。

ポジティブでいないといけないという思い込み

ということで、今日は普通の放送をお届けしたいと思うんですけれども、今日は「ポジティブ偏重について考える」こんなお題で私が最近に考えていることを共有させていただけたらなと思います。

まず放送にしてみようかなと思ったのは、わが家の長女ちゃんとのとある会話がきっかけだったんですよね。
わが家の長女ちゃんは今年高校生になりまして、本当に早いんですよ。このチャンネルがスタートしたときはたぶん小学生だったのに。それは当然にですけれども、4年たって今は高校生。そんな感じです。
私は基本毎日夕方のフクちゃん散歩を担当しておりまして、日が落ちて涼しくなってからフクちゃんを連れてお散歩に出るんですけど、フクちゃんの散歩がめちゃくちゃゆっくりなんですよ。体はそこそこ大きい中型の柴犬ちゃんなんですけれども、高齢であることと、そして白内障で目がそんなによくないことも相まって、散歩のペースが驚くほどスローなんです。
たぶん私の目測ですけれども、時速2キロぐらいですかね。
なので毎日散歩に出ているというと、「運動になっていいんじゃない」というリアクションをされるんですけれども、すみません、運動には一切ならないです。
でも、ポテポテと歩いていく姿だとか、とにかく草という草の匂いを嗅ぎまくって一切顔を上げない夢中な様子だとか、それが本当にかわいくて、一日の癒やしで、私はこの時間を大事にしているんですけれども、たまにちょっとスパイスをふりかけたくて、子どもだとか夫を誘うんですよね。「ちょっと行かない?」みたいな感じで。
この日は長女ちゃんを誘ったら、「まー、行こうかな」みたいな感じで重い腰を上げたので、「行こう、行こう」みたいな感じで並んで歩いてました。
高校生から部活を変えて、なんと運動部のマネージャーをやっておりまして、私としては結構驚きチョイスだったんですけれども、かなり忙しい運動部で、ここ半年ずっと忙しくやってきたんですよね。
マネージャーを選択するといった時に、「え?自分のお世話もできないのに?」という言葉はいったん飲み込んだか、もしかしたらポロっと出ちゃったかもしれないですけど、そんな中で一生懸命本人なりにやっていたと。
この半年は新しく覚えることがたくさんあり、そんな中で楽しく刺激のある日々を送って来たんだけれども、散歩での会話の中で、「最近、なんか楽しくないんだよね」みたいな感じで言うので、「なんで?」と言ったら、ひととおりの仕事も覚えて慣れてきたと。慣れてくると今度は、仕事に対して感謝されないなとか、もうちょっとリアクションがほしいなというようなことを感じてしまって、なんかおもしろくないという気持ちが湧いてきた。
それを聞いて、「うわ、大人と同じだな、仕事の縮図だな」みたいな感じで、「へえー」と言いながら聞いてました。
「なるほどね、そういう気持ちはすごい想像がつくよ」みたいな感じで言いながら。
話していく中で、さらに「最近、また時々自分が嫌になるんだよね」と言い出して、「どんな時に?」と言ったら、「ポジティブでいられない時の自分が嫌になる」と言うんですよ。
ポジティブでいないといけないのに、それができない自分になんか嫌悪感を感じている。そんなような話だったんですよね。

感情の種類に優劣はないはず

それを聞いて私が心の中で思ったのは、「出たな、ポジティブ偏重」本当にそう思ったんです。
なぜならば、ここ数カ月間の私のメンタリングの一つのテーマでもありまして、信頼できるメンター祥子さんと、つい私たちはポジティブに偏りすぎていないか?というテーマを一緒に深掘りをしていたので、「ここにも出たな」そんなふうに思ったんです。
ポジティブ偏重というのは、私が自分がはまってしまう状態に対して名前を付けただけですので、たぶん検索しても出てこないかもしれないですけど、どういうことかというと、本来私たちの感情っていろいろあるじゃないですか。いろいろある感情って、等しいはずですよね。
例えば、楽しさが優れていて、悲しい感情が優れていないとか、そういうのは一切なくて、いろんな感情があるし、その一つ一つの感情は等しいはず
もはや「インサイドヘッド」の映画の世界観に近いかもしれないですけど、すみません、私は映画を見てないんですけど。
とにかく感情の種類に優劣はないはずなのに、でもなぜか私たちは、特にこれまで過去の私は、ポジティブでいなければいけない、ポジティブである状態をことさら重視して、他の感情をないがしろにしてでも、ポジティブであることをとにかく特別扱いしまくってきていたんですよね。
具体的にどういうことかというと、例えば、いつも笑顔でいなければいけないとか、何があっても前向きに考えなければいけない、そんなふうに結構強く考えてきたなと思います。
くれぐれもですけれども、ポジティブな感情の否定ではないので、そこはご注意ください。
要は、どれが特別なんじゃなくて、どれも等しいはずだよね。そういう話です。
もっとフラットに自分の感情を見ていいはずなのに、私はポジティブだけを超特別扱いしてきたな。

もっとフラットにいろんな感情を扱っていいね

そこから何が言えるかというと、もちろんポジティブでありたいと思ってポジティブでいられるときは当然いいじゃないですか。
でもいろんなことがあるので、そうできない時もたくさんありますよね。という現実をすごく無視しちゃっていたなと思いますし、ポジティブ以外の感情にフタをしがちにもなっちゃうんですよね。
悲しいとか、つらいときに、「いやいやいや、もうちょっと努力しようよ、頑張れるから」みたいな感じでフタをしがちになると、これはメンター祥子さんが言ってたんですけれども、そうすると逆にもろくなるという弊害があるんじゃないかなということも言われて、確かにそうかもしれないなと思います。
ポジティブに傾きすぎると、ポジティブな感情だけを特別扱いをしすぎるがゆえに、ネガティブ体制、いわゆるネガティブ・ケイパビリティというやつですね、こっちが落ちていくんじゃないかという観点で、これは私は本当に確かにそうだなと思いました。
自分自身が強さとか前向きさだけだったら、本来、ものすごくいびつだと思うんですよね。過去の私はそういうことに気づいてなかったんですけど。
例えば、ここ数年の私自身の変化を見ると、弱い自分とか、自分の素直なありのままの感情をちゃんと丁寧に扱えるようになったからこそ、おそらくこれまでよりも強さとか優しさとか柔軟さみたいなものが少し前進したな。弱い部分とか、いろんな感情をありのままに扱えるからこそ、だから前を向けるとか前に進めるということの効果のほうを強く強く実感してきたのが、ここ1、2年だったので、ポジティブ以外の感情にフタをせずにきちんと扱うことで、ハードだったりしんどい状況にむしろ強くなっていくということは確かにその通りだなと思いました。

私が思うに至った中で長女ちゃんの話を聞くと、ポジティブでなくてはならないというところの中で結構もがいている、そんな心境が知れたので、私自身の発見を共有したんです。
そうしたら言われたのが、「まじで?私はね、ママを見てるからそうやって思うようになったんだよ」こう言われちゃったんですよね。
ママを見てるからポジティブでいないといけないし、ポジティブでいないといけないのにできない状態はだめだみたいな感じで思うようになったんだと言われて、「うわ、本当にごめん」と思いました。
そこから「ママもクソとか思うし、落ち込むし、泣くんだよ」と言ったら、「そうは見えないけれども、それなら安心する」と言われて、一方で長女ちゃんも自分に対してはポジティブにいなければいけないと強く思うという話だったけど、じゃあ友達についても、落ち込んでたり悲しいと言ったらだめだと思うか?と言ったら、全然それはないと言うので、自分で自分にだけかけてしまう思い込みなんだねということが確認し合えて、「なんだ、そうか、もっとそうやって考えていいんだね」という話をした、そんなフクちゃん散歩の夜だったという感じです。

何が言いたいかというと、私たちはいろんな感情をフラットに等しく同じように扱っていいし、大事な人に対して弱さとか多様さをもっと見せていかなきゃいけないな、そんなことも思いました。

お聴きいただきありがとうございます。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子(おだぎともこ)プロフィール

人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
“気合・根性・長時間労働の働き方を変えるヒント”をnoteとVoicyで毎日配信中。
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