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#1035 ショッキングな意見やコメントをどう聞くか(意見の流し方)

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

祝日月曜日の放送です。
三連休だという方が多いかもしれないですね。
そして、世の中は成人式ですかね。
18歳から成人になりましたけれども、やっぱり20歳を迎えるというところに特別な思いを持つ人が多いんだろうな、そんなふうに思ったりしています。
わが家は、この三連休でちょっと人が少なくなったころを見計らって、ゆっくり初詣に行きまして、静岡県の浜松市からお隣の愛知県になるんですけど、豊川稲荷というわが家のお気に入りの初詣スポットがありまして、稲荷というだけに、広い境内の中にめちゃくちゃいろんなキツネがたくさんいるんですよね。そして商売繁盛の神様なのかな。こちらに初詣に行ってまいりました。帰りにお稲荷さんを買って帰るという、これが毎年年明け、ちょっとお正月期間を過ぎてからのわが家のルーティンです。

今週は10日&13日がオープン説明会(スクラ)

続きはぜひVoicyでお聴きください。

今日の本編は、いただいたご質問にお応えしたいと思います。
このチャンネルには、質問ボックスといういろんな形で質問や放送へのリクエストいただくオンラインフォームがありまして、これを使っていろんな方にお送りいただいています。
混み合うことがありますので、若干お待ちいただくかもしれないですけれども、気長に待てるという方、ぜひ使ってみてください。

今日は、シロさんからいただいたご質問を取り上げたいと思います。

父から言われたショッキングな一言

【昨年の5月に双子を出産し、現在2歳の娘(保育園通園中)と、0歳の双子を育てています。
実家の事情で里帰りもできないため、とても不安な妊娠中に小田木さんの著書で『ヘルプシーキング』に出会い、目からウロコが落ち、夫にも共有し、夫に一年育児休暇を取ってもらい、育児支援なども定期的に利用して、大人3人体制を作り、周囲の手を借りて、3人の子どもの育児を乗り越えてきました。
先日、わが家で風邪がまん延した時に、復職後は双子や娘が感染症にかかって、仕事に支障が出るのが怖いなと、なんとなくつぶやくと、父に「周りは、仕事を休むなら来なければいいと、口には出さないけど、内心は思っている。ほとんどの人が空気を読んで辞めていく。」と言われ、看病疲れをしている中、本気でそんなことを思ってるの?と、昨年まで仕事をしていた父(退職)の考えの古さにショックを受けるとともに、少し口論になってしまいました。
父の言うように、職場の人がそのような目で私を見ているのかと思うと、申し訳なさでやりきれません。
復職前、復職後に、私はどういう点に気をつけて仕事をしていくべきでしょうか?
小田木さんのご意見を聞かせてくださるとうれしいです。】

ということで、シロさん、ご質問を送っていただきまして、本当にありがとうございます。
まず、双子ちゃんを加えて3人の育児、心の底から尊敬します。
一人ずつの計2人でもいっぱいいっぱいだったわが家を思うと、たぶん私には想像のつかないいろんなことを家族で力を合わせて乗り越えてきたんだなと思いました。本当によくやっていると思います。
そんなシロさんのご質問は、そんな状況下で復職前、復職後に、私はどういう点に気をつけて仕事をしていけばいいですか?という観点でいただいておりますけれども、おそらく今のシロさんのモヤモヤを前進させるには、まず一つ、お父さんの言っていたことはどのぐらい事実だろうか?そしてもう一つは、こういったショッキングな意見やコメントをどう聞くか?ここかなと思いますので、そこの二つにフォーカスを当てながら、一緒に考えられたらなと思います。

お父さんの時の常識と今の事情は激変している

まず、お父さんがおっしゃってたのは、「周りは、仕事を休むなら来なければいいと、口に出さないけれども内心は思っているよ。ほとんどの人が空気を読んで辞めていくんだよ。」とおっしゃったということですけれども、私は今現在においては、そうでないケースのほうが圧倒的に多いんじゃないかなと思います。
きっと質問をお送りいただいてから、何日か時間がたっておりますので、きっとシロさんも冷静になって、そんなわけないかと冷静に考えている頃だと思いますけれども、一応お伝えしておきますね。
確かに40年前であれば、例えば、そもそも大量に人がいるし、多様性なんていう言葉もなくて、どっちかというと、職場や会社の同質性を上げることによって勝っていくという道筋が圧倒的な勝ちパターンでしたので、いろんな属性タイプ、働き方、事情を抱える人が職場にいるという時代ではなかったというところとの対比が一つ、ありそうですよね。
さらに、そういったモデルを支えていたのは、育児は女性が担うという大前提があって、結婚退職が当たり前みたいな、そういった時代の中であれば、出産してまで仕事を続けたいという人への目線はそういったものだったかもしれないし、その目に耐え切れずに、やっぱりやめますというケースも多かったかもしれないですけれども、その時の常識と今の事情というのは、圧倒的に激変していて、私たちの頭の中でも何がスタンダードかということが、そもそも大きく大きく変わってきていると思うんですよね。
そうやって外に目を向けてみたり、職場やシロさんの同世代のいろんなモデルケースを見てみたり、何よりもシロさんの夫さんですよね。一年育休を取って、一緒になって育児をやって、シロさん自身がパートナーとチーム育児の体制を作っている。そういったものが作り得る。この事実から鑑みても、その意見が今のスタンダードではないというところが、たぶんもう冷静に気づかれていると思います。

ショッキングな意見やコメントに心がざわつく

なのでここはさらりとクリアできた上で、今回のシロさんの質問が私たちに問いかけてくれてるのって、ショッキングな意見やコメントをどう聞くか?ここだと思うんですよね。
ここも一緒に考えてみたいなと思います。
ショッキングな意見やコメントに、めちゃくちゃ心がざわつくということ、ありますよね。
相手の言葉がべったりと頭に張り付いて離れないとか、心が乱されてとてもじゃないけど冷静でいられない。忘れたいと思っても、そのことばっかり考えちゃう。あると思います。
これが赤の他人だったら聞き流せるけど、例えば、家族だとか同僚だとか上司だとか友人や身近な人であればあるほど、本当に冷静ではいられないということ、あると思います。
そういったショッキングな意見やコメントを、私たちはどう聞いていくか?というところなんですけど、私自身もいろいろこういう経験をして、今、思っているのはこの辺かなと思っています。
ここからは小田木所感ですけれども、よかったら参考にしてみてください。

意見はその人の一部であって、全部ではない

まずは、意見はその人の一部であって、すべてではないんだな。
そして、意見は意見であって、事実ではない
心がざわつく時ほど、これを思い出すのが私はすごく大事だなと思っています。
例えば、私が今でもふっと思い出すのが、24歳ぐらいの時に実家の私の祖母に、「あんた、24歳にもなって結婚してないなんて大丈夫?」こんなふうに言われたことがあり、「え?本気でそんなことを思ってんの?今の時代にありえない、信じられない、私のおばあちゃんがそんなことを言うなんて」みたいな感じで、本当にかっとなり、もっと言うと、なんならおばあちゃんに「今の常識は全然違うんだから、そんな考えは変えたほうがいいよ」みたいな感じで変えようとさえ思ったことはありましたけれども、でもそれはやっぱりおばあちゃんが育ってきた時代の背景と、実体験、実経験をもとに思っていることであり、おばあちゃんにとってはそうであったというだけなんですよね。
そんなことを言うからといって、これまで自分を大事にしてくれたおばあちゃんが揺らぐかというと、そんなことはない。
おばあちゃんにとってはそうだったんだね。それだけの話だったなって思うんですよね。
なので、どんな場面であれ、意見はその人の一部であって、その人のすべてではない。
意見は事実ではない。
この前提を持って、あなたにとってはそうだったんだね。なんなら、どんな背景からそういう意見を持つに至ったんだろうな?こう思えるぐらいの、客観的な見方ができるといいなって思うようになりました。

自分の気持ちに目を向ける

そうは言っても、気になっちゃうとか、心がざわついちゃうということはあると思うんですけど、そうなった場合は、その相手を見るんじゃなくて、気になってしまうという自分の不安だとか気持ちに大事に目を向けるということができるといいなと思っています。
今回のシロさんのような言葉をかけられた時に、「なにー?お父さんめっ」みたいな感じで思うというよりも、「なるほど、この言葉にこんなにざわつくということは、私自身も不安に思っているんだな。周りが自分をどう見るかについて、不安に思う気持ちがあるんだな」とか、「いろいろ起こるというのは頭では分かっているけれども、本当にそれを乗り越えられるか、ドキドキな気持ちを抱えているんだな」こっちのほうに目を向けて、「よしよし、そうかそうか、大丈夫だよ」と自分に言ってあげたり、その気持ちを一緒に頑張っているパートナーだとか、連携して支えてくれてる人に共有して、一緒に消化したり、備えていけたらいいんじゃないかなと思います。
まさにその部分が、自分に合った復職準備、両立の準備になっていくなと思いますので、お父さんやお父さんも言葉のほうに目を向けるよりも、そんな気持ちや感情の機微の中から、自分が今、不安に思っていること、自分が今、抱えている気持ちほうに目を向けて、優しくケアをしたり、周囲に共有をしながら、備えていってもらえればなと思っています。

繰り返しですが、お父さんの意見はお父さんが経験してきたことからの一部であって、それがお父さん全人格を象徴するものではないので、「お父さんはそうだったんだね」と思えたらいいと思います。
看病疲れもしていたというところなので、普段なら流せたことが流せなかったという側面もあるのかもしれないですよね。
シロさん、ご質問ありがとうございます。
シロさんの毎日と、そしてこれからの一歩を心から応援しております。

ちなみに、Voicyの中に検索という機能がありまして、「#両立 小田木」みたいな検索の仕方をしていただけると、過去の両立サプリの中での両立の放送が検索できるかと思います。
そして「小田木」を除いていただくと、全チャンネルの中での両立に関する放送が、いろいろピックアップされると思いますので、シロさんに必要そうなものを選んで、いろいろ聴いてみていただけたらいいんじゃないかなと思いました。

最後までお聴きいただきありがとうございます。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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