
#1057 マネージャー「なってから育てる」問題に目を向けよう
おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。
皆さんはどんな節分習慣ですか?
今週も金曜日がやってまいりました。2月2日です。
そして週末は節分ですね。
節分って、結構地域ごとに「これがスタンダードだよ」というイベントというか、やることが違うなと思っていまして、例えば、最近、節分といえば恵方巻じゃないですか。
私が住んでいる静岡県エリアのスーパーだとか、いろんなところでも、恵方巻、恵方巻、恵方巻みたいな感じで、一大PRをしているんですけれども、こうなったのって本当にここ5年ぐらいじゃないかなって思っていまして、これは関西の習慣らしいですよね。
すみません。今、私は印象で語っています。
それが全国的に展開されたのは、コンビニさんやスーパーチェーンさんの努力があるのかななんて思ったり。
あと、これは地域の違いなのか、家庭の違いなのか分からないですけど、私は静岡県の中部エリア出身なんですね。
私の夫は、静岡県の西部エリア出身なんですけど、子どもができてから驚いたのが、節分といえば真暗にした部屋の中でお豆とお菓子をまくのが小さい頃からの風習で、全国的にこういうもんだと思っていたと言うんですけど、私からしてみると「えっ、そんなことある?なんで部屋を暗くするんでしょうか?」こういう風習の違いがあるんですよ。
いまだにこの風習が、夫の実家の風習なのか、それとも静岡県西部エリアの風習なのかはちょっとよく分からないんですけど、でもそんなに言うならということで、わが家は子どももおもしろがるので、真暗にした部屋の中で豆とお菓子をまくということを毎年やっております。
皆さんはどんな節分の習慣の中で大きくなられたでしょうか?
マネージャーに「なってから育てる」問題
今のは完全に余談なんですけど、今日の放送は、今月2月13日火曜日に開催させていただく毎月恒例90分腹落ちオンラインライブ、これがまた今月のテーマが私が本当に皆さんとワイガヤをしたいと思っているテーマなんですけど、『マネージャーの早期教育〜「なってから育てる」問題からの脱却〜』このテーマにまつわる私自身の問題意識を先出しでシェアしたいなと思います。
それでもし「そうそう、私もそれにすごく問題意識を持ってる」みたいな方は、ぜひイベントにも来ていただきたいなと思うんですけど、まず私がマネージャーの早期教育というキーワードにどんな問題意識を持っているかですけれども、皆さん、想像していただいてよろしいでしょうか?
車の運転ってあるじゃないですか。
皆さん、初めて車を運転するという場合に、どのタイミングで運転の練習をしますか?
急にどうしたの?と思うかもしれないですけど、放送に関連するテーマです。
初めて車の運転をしようという場合に、どのタイミングで運転の練習をしますか?
もう聞くまでもないですよね。
車に乗って公道に出る前に運転の練習をしますよね。
もっと言うと、ズブの初心者で公道で練習しちゃだめだよね。自分と周りの人の命に関わりますよね。
なので、車に乗って公道に出る前に練習しますよね。
自動車教習所というシステムがありますけれども、事前にちゃんと知識をつけて、教習所で練習して、教官と一緒に指導を受けながら、教習所内をぐるぐる回って、その後、段階的に公道に出て、実際の交通ルールの中でちゃんと安全に運転ができるようにトレーニングする。
これが車の運転ですよね。
もちろん運転そのものが免許制度だからというものもありますけれども、でもちゃんと知識を付けて練習をしているから、私たちは思い切って、最初はドキドキするんですけれども、公道に出て走れるじゃないですか。
でも一方で、次はちょっとこっちをイメージしていただきたいと思うんですけれども、マネージャーにステップアップをします、昇進していきますとなった場合は、どういうステップを踏むかというと、まずだいたいプレーヤーとしてちゃんと成果を出すことが、スタートの起点になりますよね。
プレイヤーとしてちゃんと成果が出せるようになる。そうすると、評価をされて、評価をされた人がマネージャーに登用されていく。
マネージャーに登用されたら、今度はマネージャーとして仕事をする。
こんな流れになっていると思うんです。
自転車を上手にこげるからと言って、車の運転ができるわけじゃないんです
でも、皆さん、冷静に考えてみてください。
プレーヤーとして成果がうまく出せることと、一方でマネージャーとしてチームで成果が出せること、これは、体の使いかたというか、必要な技術が全然変わってくると思うんですよ。
私の中のイメージでいくと、自転車と車ぐらい違うんじゃないかなと思っています。
上手に自転車がこげるからといって、車が運転できるわけじゃないじゃないですか。そりゃそうだって思いますよね。
でも、今はプレイヤーとして成果を出して評価された人がマネージャーに登用されていて、そこでなってから管理職研修がちょっとあるみたいな感じだと、上手に自転車をこげる人に、「はい、じゃあ明日から車を運転して、よろしく」みたいな感じで、全く違う知識とまったく違う技術が求められる役割を「よろしく」みたいな感じでまかせるのと同じじゃないかなと思うんですよね。
「いやいや、だって管理職研修があるし」というかもしれないですけれども、これは企業によって違うかもしれないですけど、一般的に管理職研修って、だいたい半日から一日で、しかもその中身はというと、心得だったり、管理職として知っておいてほしいルールだったりとかして、もちろん心得もルールもめちゃくちゃ大事なんですけれども、それを聞いたからって今日から車の運転ができるかというと、ぶっちゃけ結構難しいというケースのほうが圧倒的に多いんじゃないかなと思うんですよね。
それは、その人に能力がないとか、センスがないとか、マネージャーに向いてないとか、そういうレベルの話じゃないんじゃないかなと思うんですけど、皆さんはどうですか?
私の場合も実は、「昨日まで自転車で運転してたけれども、今日から実は気づかないうちに車を運転することになっていた」に近い経験があって、リーダーになったタイミングで、「そうか、ここからリーダーか、頑張ろう」みたいな感じで思うんですけど、自転車のこぎ方しか知らないので、乗っている乗り物が車だということもほぼ気づかないまま、自転車のこぎ方でなんとかみんなを乗せて前に進もうと思って一生懸命こぐんですけれども、全然うまく進まないという。
プレイヤーからリーダーみたいな形でステップアップをした時に、私がぶつかって、もがいて、なかなかうまくいかない、そういう期間の中で低空飛行をしたのは、そういう構造の中にあったなと思います。
ちゃんとマネジメントという技術、車ってこうやって運転するんだよという知識と技術をきちんと学んだり、トレーニングできた後は、何を思ったかというと、「いやいや、めちゃくちゃ自転車をこいじゃったじゃないですか。運転技術があるんだったら、なんでもっと早くに教えてくれないんですか。」と、自分でもちゃんと運転技術があるということを認知して、それを最初の段階でちゃんと学習したり、トレーニングしたらよかったなと思ったんですけど、ここが個人の頑張りだとか、努力に任せられちゃうというのは、すごくもったいないというか、非効率なんじゃないかなと思っています。
成果が出せるまでの時間がかかっちゃう
なので、「なってから育てる問題」みたいなキーワードを使いましたけれども、結局「なってから育てる問題」ってどんなところになるかというと、一つは、圧倒的に成果が出せるまでの時間がかかっちゃう。
これって個人にとっても組織にとっても、めちゃくちゃ非効率なんじゃないかなと思うんですよね。
こんだけスピードスピードと言われる中で、そこについてはスピードを求めないんだみたいな。
もしくはスピードは求めるけれども、頑張って自転車をこげみたいな。
そういう感じになっちゃっているような気がして、これはすごくもったいないな。
手を入れたら、劇的にいろんなことが変わる可能性があるんじゃないかなと思っています。
あわない人がなっちゃう不幸
もう一つは、あわない人がなっちゃう不幸というのを、やっぱり防げるんじゃないかなと思うんですよね。
事前に学習したり、練習したり、トレーニングする機会があれば、「これは私にはあわないな」とか、もしくは「タイミングを変えたほうがいいな」とか、もしくは「なる前のトレーニング期間をもうちょっと長くしたほうがいいな」って、本人も組織も合理的に、誰かを否定したり責めたりすることはなく、ちゃんと意思決定ができると思うんですよね。
これが、「なってから育てる問題」の二つ目。
管理職になりたくない問題
そして、三つ目が実はありまして、これは何かというと、今は世の中的に管理職になりたい意向のある人がめちゃくちゃ少ないって言われるじゃないですか。
どんな調査で見ても、一般的に男性が4割で女性が2割しかいないと言われるんですけど、これはなりたくないのが悪いのではなくて、うまいもまずいも分からないものに、食べたいと言う人がいないというだけだと思うんですよね。
でも、「なってから育てる問題」を解消すれば、そもそもなるまえに味わってみて、「自分にとっておいしく食べられそうか?」とか、もしくは「自信を持って食べられそうか?」これを踏まえて意思決定ができるようになったときに、「なりたく問題」というのは劇的に変わっていくんじゃないかなと思いまして、今、職場にある、もしくはキャリアを歩むいろんな人と隣り合わせの「なってから育てる問題」というのをみんなで解決に動いていく、そんな建設的なワイガヤができる場になればいいなと思って、おなじみ沢渡あまねさんとイベントを企画しておりますので、ぜひ興味の方は遊びに来てください。
チャプターにリンクを貼っておきます。
小田木朝子プロフィール
「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
*スクラ公式HP|https://schoola.jp/
*Facebook|スクラ|https://www.facebook.com/schoola.jp
*Instagram|@odagitomoko|https://www.instagram.com/odagitomoko/
*Twitter|@odagitomoko|https://twitter.com/odagitomoko
*YouTube|小田木朝子の今日のワタシに効く両立サプリ*スクラ|