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#31 ヘルプシーキング行動力 ~実践編|保育園からのお迎えコール!そのときどうする?~

今日はですね、”両立期あるある”お迎えコールを取り上げたいと思います。
みなさんお迎えコールわかりますかね?
お迎えコールっていうのは、保育園からかかってくる「お熱です、お迎えに来てください」っていう電話ですね。
これを今日はお迎えコールって呼んでます。

お迎えコールは日常茶飯事

特に子供が小さいうちは、もうマジかっていうぐらいお熱出るんですよね。なので平日の場合はお熱が出るたびに、当然ながらお迎えコールがかかってくると。
私もだいぶこのお迎えコールを受けましたので、もうあの当時は電話見るのが怖かったですね。
プルル、バイブ音がすると、うわ保育園じゃないかな。画面見て、ああやっぱ保育園っていう。そういうコールのことです。
このお迎えコールが考えポイント満載なので、今日は取り上げてみようと思っています。
今まさに絶賛このお迎えコールを受けている方も、これから受ける可能性がある方、そして同僚だとか先輩や部下、仲間に受けるメンバーがいる人と今日は一緒に考えたいなと思います。

リアルなケースを思い浮かべていただきたいなと思うんですけども、例えばよくあるあるなのがですね、月曜日の朝ですよね。
月曜日の朝、よし今週もがんばるぞっていう気持ちで仕事に臨む、会社に行く。よしこれからっていう10時ぐらいにですね、結構電話がかかっていきます。恐る恐る出ると、
「お母さん38度の発熱です。すぐにお迎えに来てください」っていう通知がされるんですね。

そしてここからまず何をして行くかです。
会社を出るまでの時間っていうのは本当にわずかなんですね。
15分とか、多くても30分以内には出なきゃいけないっていうところだと思いますけれども。

突然のお迎えコールによって発生するやるべきこと

まず一つ目は最大リスクの見積もりかなと思います。
最大リスクって何かというと、いわゆる「何日ここから保育園に行けない可能性があるか?」
多分これまでの経験から予測される最悪の日数って見積もれると思うんですよね。
最近体調崩すと平均して2、3日は保育園に登園できいていないな、とか今感染症も流行っていて保育園もかなり慎重に受け入れをしているだろうから、発熱がひいてもうプラス1日ぐらいは療養させてくださいって言われるかもしれないなとか。
この予測日数をやっぱり会社にもシェアする必要があるんですけれども。
うっかりやってしまうのがですね、なるべく少ない日数を申し訳なさから伝えようとしてしまう。
とりあえず今日様子をみて、明日また連絡しますみたいな感じですね。
これはチームの観点からも、あと私たち自身の観点からも全くお勧めできません。
とにかく最悪の日数を共有するっていうことが必要だと思います。
短めに楽観的な予測を伝えて、伸びる都度会社に連絡をとり
「すみません、今日もダメでした。今日もダメでした。」
これがチームにどんな負担をかけるかって予測がつきますよね。
それよりも最悪の日数を共有した上で、予定よりも早く戻れたっていう方がいいと思いますし、最悪の日数を想定してきちんと引継ぎだとか、情報共有の準備ができたほうが、周りの混乱も少ないっていう、そんな風に考える必要があるかと思います。

そして二つ目、取りうる選択肢を並べて決める。
これが必要になりますね。
取りうる選択肢を考えるポイントなんですけども、いくつかあると思います。
まず一つ目は誰がお迎えに行くか問題ですね。
無条件に私が行くことになっているとか、物理的に私しか行けないっていう人もいる一方で、例えば夫と連絡を取り合って、どちらが今動きやすいか、動いた方が早いか、業務上動けるかということを相談して決めるっていうことだってできると思います。
また、人によっては両親だとか義父母に相談するっていう選択肢がある人もいるのかなと。
そして二つ目、お休み期間中を誰がみるかですよね。
これも無条件に私だという人もいれば、お迎えと同じようにパートナーと調整したり、相談するっていう選択肢がとりうる人もいると思いますし、その他病児保育なのか両親たちなのか、いろんな選択肢を並べることができると思います。

そして三つ目、業務を引き継ぐ必要があるかどうか問題。
これもですね、もしかしたら休むんだったら引き継ぐって当然でしょって思うかもしれないんですけれども、予測した日数を元に引き継ぐ必要があるものもあれば、その日程を調整して自分でやるっていう判断をするものもあると思います。
これはやりたいやりたくないかという観点よりも、その仕事を誰がやるのがベストか。
あと期限の問題もありますよね。
引き継いで他のメンバーも同じクオリティでできる仕事もあれば、やっぱり専門的な知見ですとか、経験値が結果を左右する仕事もあると思うので、そういった仕事はおそらくリスケだとか調整が必要になってくるかなと思います。
ここを冷静に切り分けるのが三つ目ですね。

今最大リスクを見積もって、取りうる選択肢を並べて判断するっていうところまで進みました。
ここまできてようやく上司、同僚と見通しを共有したり、今決められないこと決まってないことを共有した上で依頼をしていくっていう、そういうステップになるかなと思います。
もう1つ付け加えると、今って結構リモートワークができるようになってますんで、お熱が出たら在宅で子供をみながら仕事するっていうことも可能かなと思います。
ただ、お熱の子供をみながら、自宅で仕事が物理的にできる環境はあっても、自分が本当に稼働できるのか、稼働できないのか?
もっと言うと、それをしたいのかしたくないのかというところも判断が分かれるところだと思いますので、看病時自宅にいる間に仕事の稼働が出来るのか出来ないのかという判断もこの時点できちんとして、チームで共有しておく必要があるかと思います。

子どもはお熱を出すものとシミュレーションし淡々と対応する

ということで、淡々とお迎えコールの対処を並べましたけれども。
これ、本当に淡々とやるのがポイントだと思います。
「えーどうしようなんでなんで?」って考えている暇はないですし、そう考えることで何も事態が進行しないんで。
この「えーどうしよう」を切り分ける必要があるかなと。

あとできればやっぱりがっかりした顔、うんざりした顔をしないというところもポイントだと思います。
周囲はこのお迎えコールの大変さだとか、その時点での落胆だとか、子供の体調を心配する気持ちというのも百も承知ですので、がっかりした顔もしないし、過剰な罪悪感も一切不要で、子供のお熱は生理現象だよねって言いながら対応ができると、いいかなと思います。

ということで、今日はお迎えコールを考えるというテーマでしたけれども、最後にここから何を考えたかったか、伝えたかったかっていうところをまとめで加えておきたいなと思います。
まず一つ目の選択肢と判断ポイントって本当にたくさんあります。
こうでなければならないということよりも、自分はやっぱりどうしたいのか?
状況から適切に判断ができると、いいかなと思います。
そのためにはやっぱり起こってから考えるよりも、とにかくイメージしたり、シュミレーションしておくって結構重要ですよね。

もう一つ、お迎えコールってこうやって振り返るとですね、状況と自分のマインドのマネージメント業務だったなって思います。
気持ちの状態ってパフォーマンスに結構影響しますので、自分の気持ちを整えつつ、むしろこのお迎えコール対応で身につく判断力だとか柔軟性だとか
セルフマネジメント力を磨いて誇ってほしいなと思います。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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