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#168 自信がなくてやりたい仕事に手が挙げられないという悩み

今週も月曜日がスタートします。
皆さんは今週どんな一週間になりそうでしょうか?

今日は、先週とある研修の場でこんな相談をいただきましたので、これを皆さんと一緒に考えたいなと思います。
どんな相談かというと、「自信がなくてやりたい仕事に手が挙げられない。」こんな相談でした。

自信がなくてやりたい仕事に手が挙げられないという悩み

相談者さんが背景として語っていらっしゃったのは、これから育休から復職していくという段階だったんですけれども、両立が始まるときっと時間がなくなる、技術職でいらっしゃるんですけれども、育休中にそういったスキルが落ちている、さらに自分が手を挙げるよりも、他の人が手を挙げた方がきっと良い仕事ができるんじゃないか、自分なんかが挙げるのは忍びない、そんな感じの背景を語っていらっしゃいました。
どうでしょうかね、自信がなくてやりたい仕事に手が挙げられない。
このように考えてしまうこと、皆さんだったらどうしますか?
あと、そういう相談をされたりメンバーがそう言ったら、マネージャーや先輩としてどうしますか?というのを一緒に考えてみたいなと思います。

ちょっと余談なんですけれども、「インポスター症候群」という言葉をご存知でしょうか?
私もこの話をお聞きした時に、これがもしやインポスター症候群かな?と思ったんですけれども。
ちょっと話が逸れるとですね、インポスター症候群というのは、自分の能力や実績を認められない状態や心理傾向のことをいうそうです。
例えば、何かがうまくいった時には、自分の能力や実力ではなくて、運が良かっただけだろうとか、周囲がサポートしてくれたからできたに違いない、という感じで思ってしまって、これが自分の能力や実績を認められない状態という言い方をされるのかなって思います。
これについての情報はいろいろありますので、興味があればググっていただきたいと思うんですけれども、まとめると、常に自己評価が低い状態にあってしまう。情報によっては、7割近くの女性にこれに近い傾向があるというデータもあったりするんですよね。
こういう考え方ってついしちゃうよねと思うかもしれないですけれども、なんでこれが問題になっているかというと、そういう状態でいることで、本人の心理的負担が大きくなるし、ストレスを抱え込んじゃうことがある。なにより辛いよねっていうことですよね。仕事においてチャレンジができなかったり、楽しくないと感じちゃったりすることも増えてしまうと思います。
何が原因かというと、同調圧力だったり、過去のトラウマが原因になるケースが多いといわれてます。
過去のトラウマ、どういうものでしょうね?
例えば、うまくいったら周囲から妬まれたとか、うまくいったらどんどん仕事が増えて逆に大変な思いをしちゃったとか、こういう経験ですかね。
これは情報なんですけれども、こういうことを知識として知っておくと、もし自分や大事な人の悩みを抱えたときに、それを客観視して理解できるきっかけになるなと思いながら私も情報を見ました。

話を戻すと、相談者さんの自信がなくてやりたい仕事に手が挙げられないという悩みですよね。
私が思ったのはですね、相談者さんは仕事に誠実だし、誠実な自分でいたいと思うからこういう悩みを抱えるんだなと思いました。
だから少しでも仕事に対する思いが良い形で周囲にも伝わって、前に進むと良いなと心から思った次第なんですけれども。

やりたい気持ちとできますのコミットメントを分けて考える

では、どうするか?というところなのですが、私だったらというところで考えてみました。
まず、仕事に対する希望や期待というものとコミットメントを分けた方が良いなって思いました。
希望とコミットメントを分けるとはどういうことかというと、希望というのは「やりたい」ですよね。もしくは関心がある。
コミットメントは「できます」という状態だと思います。
これって本当は別々じゃないですか。
ただ、一色単に考えちゃうと、「やりたいな」って思った瞬間に「できます」と言わなきゃいけない、こんな感じになってしまうので、これをまず分離するというのが必要かなって思います。

やりたい気持ちをもとに、できますレベルのギャップを洗い出す

その上でどうするの?というところなんですが、一人で抱えずに上司に相談してアドバイスをもらうということをぜひおすすめしたいなと思いました。
まず、希望については話をした方がいいですよね。
やりたい気持ちがあるとか、そういう経験を積みたいと考えているとか、そんな役割が担えたら良いと思っている。
こういうことってアサインベースで仕事がやり取りされちゃうと、改めて自分でも気付いたり、言葉にしたり、誰かに伝えるという機会がなかなかないと思うんですけれども、私はちゃんと自覚して相手に伝えるということができたら良いなと思います。
その上で、何をアドバイスをもらうかというところなんですけれども、恐らく「現状の自分の状態」と、自分で考える「求められているであろうレベル感」に差分があるということを気にして、コミットメント「できます」と言えない状態だと思うので、この差分をクリアにするということが必要かなと思います。
自分だけでは気付けないので、現状とその役割を担うのに、たぶん必要になるであろう求められるレベルとの差分を上司と一緒に明らかにしていくという感じですね。
その差分が、スキルなのか経験値なのか、それとも時間量なのか、いろいろありますけれども、これが何か?どの程度か?ということを洗い出していくというのを上司のサポートをもらいながらしていけたらいいと思います。

ギャップを埋めるためのサポートを上司に相談していく

もう一つは、この差分が明らかになった時に、これってどうしたら埋められるでしょうかね?埋めるためのサポートだとか、埋め方というのを併せて上司に相談する。
こんな話をしていくとですね、意外と自分の想像と違うことも出てくるんじゃないかなと思うんですよね。
例えば、意外と上司があなたの経験だったら十分にできるからと言うかもしれないし、何がギャップなのかというのを明らかにしていった時に、自分が思ってる以上にそのギャップが些細なことだったとか、小さいという事もあると思います。
さらに、こういう話をしていくと、これっていわゆる対話ですよね。
自分の希望を伝えながら、相手が考えていることを聞き合う。
そういった中で、自分で気付いていなかった上司の期待だとか、評価を聞く機会になるんじゃないかなと思います。
こんなアプローチをしてみたらどうかなと思います。

できないと思っていたけどできたという成功パターンが自信に変わっていく

まとめると、自信がなくてやりたい仕事に手が挙げられないという場合は、まず自分の希望「やりたい」という気持ちと、コミットメント「できます」という状況を切り分けて、やりたい気持ちをもとにできますレベルのギャップを洗い出して、そこを埋めるためのサポートを上司に相談していくという流れですかね。
もうちょっと引いて客観的に見ると、自分だけで見る自分っていうところって、ちょっと心もとないですよね。自分だけで、こうじゃないか?こうだから、こうに仕方がない、こうに違いない、そんな感じでの思い込みって、誰もがはまりこむんじゃないかなって思います。
そこを解決するために、一人だけで考えずに、具体的に言葉にしながら分解していくとか、明らかにしていくというステップが踏めると良いんじゃないかなって思います。
さっきの、とにかく自信がないインポスター症候群という話もありましたけれども、今のプロセスで、例えば手が挙げられないなと思っていた仕事にギャップを埋めながら、サポートを受けながらトライができたとするじゃないですか。その経験から得られる、できないと思っていたけれどもできたとか、差分が大きいと思っていたけれども、それを埋められた。一人で抱えずに周囲の人のサポートを上手に受けながら、自分を前に進めることができた。
こういう経験、まさに実体験だったり、成功パターンが自信に変わっていくと良いと思いますし、それができた時には両手で自分を褒める。
こういったことがみんなでできていくと良いなと思いました。

相談者さん、ありがとうございます。
このVoicyを聴いているかは分からないですけれども、仕事に誠実な相談者さんの復職後が、満足感があって楽しいものになっていくことを心から応援しています。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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