見出し画像

#656 学びが「やめられない止まらない」体験になるための3要素

おおはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、『「ボーダーを越える」組織づくりを語ろう、10月開催のHRライブみんな来てね。』by NOKIOOより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今週も一週間がスタートしました。
10月最初の月曜日です。
だんだん年末に近づいていくあたりから、「もう?早い」いう感覚を持つのは私だけでしょうか。
一年のサイクルの中でのラストスパート感が、10月になると勝手に湧き出てきてしまう感覚を持っています。


#学び続けるには

そんな10月の第1月曜日ですが、今日はVoicyさんのハッシュタグ企画を元に放送させていただこうと思います。
今回は、『 #学び続けるには 』です。
またすごい広くて、どう構成していいのか分からないぐらいの大きなハッシュタグが来たと思いましたが、こちらを取り上げて放送させていただこうと思います。

『学び続けるには』というテーマで、「学んだ方がいい」「学び続けた方がいい」ということが前提になっているようなハッシュタグですが、私は学び続けるには、「学び続けることにいいことがある」こういう動機が欠かせないと思うんですよね。
そういう動機って何かなと思うと、そもそも学ぶこと自体に、楽しさや刺激がないと、人って続かないんじゃないかなと思います。
少なくとも私は続きません。
さらに、レジャーとはまた違うわけですので、学ぶことがとても役に立つとか、やってないよりやってたほうが断然自分にとっていい、こういう手ごたえも欠かせないですし、「大事だけど、なかなか時間がなくてさ」という忙しさも誰にもあるわけなので、忙しい日常の中で効果的に学ぶ仕組み、こういった観点も欠かせないんじゃないかなと思います。

学びに必要な3要素

こういうエッセンスを満たす学びには何が必要かという観点で、今日は放送してみようと思うのですが、そんな前提を抑えた『学び続けるには』に必要なキーワードが私は三つあると思っていまして、ずばりこちらです。
日常・経験・他者の三つです。(小田木所感ですので、たぶんググっても出てこないと思います。)
私はこう考えるよということで、学び続けるために必要なエッセンスは、日常と経験と他者だな、そんなふうに考えています。

日常

それぞれどんな着眼点や、一方で課題意識があるかというところを共有させていただこうと思うのですが、まず一つ目、”日常”。
日常って何?って感じですが、日常の反対語は非日常ですよね。
非日常の学びは何かというと、例えば、一般的な研修をイメージしてください。
これってそもそも現場を離れて、特別な場や空間に集まって、特別なシチュエーションの中で学習しますよね。
そういう意味で、非日常。
さらに、その学習が一方的な講義であった場合に、自分にとってのリアリティがなくて、ますます非日常感が高まる。
この辺の学習の課題感というのはどういう形で出てくるかというと、例えば、研修がやりっぱなしになっちゃう、学びっぱなしになっちゃう。
そこではなんとか分かったし、腹に落ちた感覚がしたけれども、現場に戻って実践できないとか、現場で抱えている問題にどうつなげていいか分からない。
この辺がたぶん、非日常の学習の課題になるんじゃないかなと思います。
なので、研修そのものを否定するのではなくて、研修だったとしても、リアルな現場で起こっている問題が扱われているとか、現場に戻って伝えるように、自分の経験とつなげて考えたりディスカッションしたり、そこから気付いたり、もしくは、現場で実践できるようなトレーニングが組み込まれているような学び方をする。
こういった感じになると思うのですが、とにかく学ぶことに自分のリアルな日常を乗っけていくとか、私たちが日常に照らし合わせて学習する
これって欠かせないなと思います。

経験

二つ目が”経験”なのですが、これは平たく言うと、現場のリアルの中で自分自身が経験することと、自分で経験したことを振り返る、このセットが欠かせないと思います。
例えば、誰かが自転車に乗っている映像を見るとするじゃないですか。
それを見て、自分が自転車に乗れるようになるかというと、絶対にならないですよね。
自分で自転車にまたがって、ペダルを漕いでみて、「うわ、こんなにグラグラして怖いんだ」とか、「なるほど、ゆっくり走ると逆に倒れやすいから、まずペダルを踏み込むのが大事なんだな」これがいわゆる自分で経験して経験したことを振り返りながら、自分に合わせてチューニングしていくことになると思うのですが、経験は学ぶ上では欠かせないですよね。

言葉で言うのはとても簡単なのですが、私は最近すごく実感したのですが、例えば、”同調圧力”とか、”アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)”この辺の言葉は、当然知ってますよと言うじゃないですか。私も知ってます。さらに、知ってるだけじゃなくて、思い込みで判断してはいけない。これも深く深く理解して腹落ちしているはずなのですが、私は最近、もろにこれにはまった事象がありました。
どんな事象かは詳しくはお話しできないですが、実際に私の身に起こったことは、あれだけ”同調圧力”も”アンコンシャス・バイアス”も知っていて、思い込みで判断してはいけないと分かっているはずなのに、そのシチュエーションの中で私は、「この選択肢しかない、他の選択肢はない」と思い込みましたし、「やっぱりその道だよね」という周りの空気というか、「当然そういうもんだよね」という前提に自分を合わせて、その瞬間、途端に視野が狭くなった。そういう経験をしました。
今はなぜ、これをこういう感じで語っているかというと、一回はそれで失敗したのですが、失敗したこと・経験したことを振り返る機会があったんですよね。
「これは結局何が起こったんだ?」「どういった思考や行動にはまって、なぜそのときに、今、考えると分かる判断や視点の持ち方ができなかったんだ?」これを振り返ったときに、「なるほど、そういうことだったのか」と気付くことができたんですね。
もし経験していなかったら気付きようもなかったと思いますし、仮に経験したとしても、それを振り返らなかったら、こんなに深い学び・自分にとっての教訓にはならなかったなと思います。

そういう意味で、自分で経験して、自分で経験したことを振り返って、それ以前にインプットがあることとつなげたり、「要するに何が言えるのか?」そこから言える教訓をちゃんと括りだす送り出すことをしないと、本当の意味での学びにはならないんだなと感じています。

他者

最後三つ目が”他者”という観点ですが、今、言ったような”気付き”は、私一人だったら、振り返ったとしても絶対に気付けていないなと思っています。
自分がはまっている思考に気付くのは、一人じゃ無理なんですよね。
一人じゃ気付くことができないし、そこに至るまでにどれだけ時間を費やさなければいけないのかというところがあるので、経験したことを振り返って、自分で気付ける以上のことに気付くには、上手に他者の力、もしくは、一緒に経験を振り返る自分じゃない思考を持った誰かというのが欠かせないなと思っています。
これを日常に落とし込んで考えると、上司とか仲間とか、もしくは、社外の知人とかメンターとか、そういった相手が該当するんじゃないかなと思います。

学びが「やめられない止まらない」体験になる

そんなわけで、学び続けるというよりも、とにかく継続するに際して、それが面白くて、自分にとってとても役に立って、さらに効果的に学ぶ仕組み、こういう意味で学び続けることを考えるためには、私は日常的で経験に即していて、さらに他者と連携してやるという観点が欠かせないと思っていまして、そんな話をさせていただきました。

「うわ、大変かな」と思ったかもしれないですが、この三つのエッセンスがそろうと、継続が全然苦じゃなくなるんですよ。
なぜかというと、そこで気付けることがめちゃくちゃ面白い体験になるんですよね。
「そういうことか」とか、「マジか!これは大発見だわ」こういう”やめられない体験”を伴って、学びの手ごたえを持つことができるんですよね。
よくあるフレーズで「目から鱗です」とか、「視界がぐっと開けました」とか、「同じ景色がまるで違って見えます」こういうコメントがあるじゃないですか。
これってたぶん、日常と経験と他者が組み合わさった場で出てくる言葉と言えるんじゃないかなと思います。

いろいろと小難しくしゃべったかもしれないですが、「うわ、これはとても面白いわ、大発見だわ」と体験できるような仕組みだとかつながりさえあれば、学び続けることは全然苦じゃないどころか、面白くて「もっとください、おかわりください」そういう習慣になっていくんじゃないかなと思っています。
ちょっと抽象的で、何を言っているか分からない放送だったかもしれないですが、『#学び続けるには』ということで、私が普段感じていることをお話させていただきました。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
*育休スクラ公式HP|https://schoola.jp/
*Facebook|育休スクラ|https://www.facebook.com/schoola.jp
*Instagram|@odagitomoko|https://www.instagram.com/odagitomoko/
*Twitter|@odagitomoko|https://twitter.com/odagitomoko
*YouTube|小田木朝子の今日のワタシに効く両立サプリ*育休スクラ|https://www.youtube.com/channel/UCT8k-TH1TMSJVbMPMXxFQBA