#1270 キャリアに「時間軸」という視点。実践の3つのポイント
おはようございます。
小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで私たちの仕事の景色を変えるためのの日々に役立つヒントをお届けします。
今日は10月14日祝日の月曜日です。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
涼しさと暑さの入り混じる気候の中で、今週は日中はやや気温が高めだけれども週末にかけて下がっていくよ、なんてニュースを聞くと、まだ衣替えをしてないけれども衣替えをしなきゃな、なんてことを考えたりします。
皆さんはもう衣替えはお済みでしょうか?
わが家まだ今日時点で誰の分の衣替えも済んでないので、今週末にでもやろうかなと考えてます。
今週10月17日は、もっと味わう「チーム体験」公開QAセッション
まずは、今週開催するイベントについてぜひ情報共有をさせてください。
続きはぜひVoicyでお聴きください。
「育休の1年間で事業の転換が進み、自分の経験やスキルが追い付いていない」というお悩み
今日は、チャンネルの質問ボックスにいただいたご質問を取り上げてお届けしたいと思います。
質問者は、おそのさんです。おそのさん、ご質問ありがとうございます。
私の中でおそのさんといえば、魔女の宅急便のおそのさんのイメージが強いですが、今回ご質問をくださったおそのさんどんな方なのかなと想像しながら読ませていただきます。
では、質問を読みます。
【小田木さん、毎朝の放送と、今の自分にフィットする過去放送を何度も聴かせてもらっています。
小田木さんにアドバイスをもらいたく質問を送ります。
育休から復帰して5カ月たちますが、仕事の機会をなかなか得られず、今、しんどいです。
育休をいただいていた一年間で、会社も転換期を迎え、提供サービスを高度化させる取り組みをしたことにより、私の経験スキルが追い付かず、私が本来従事すべき業務へのアサインがなかなかかなわない状況です。
上司には頑張りたい気持ちを伝え、コミュニケーションをとりながら案件引き合いの状況に合わせてスキルインプットに努めたり、上司や部門のサポート業務も、自分なりに意義を見いだして、積極的に取り組んできました。
上期は、無理に腹落ちをさせて走ってきた感覚です。
下期に入った今も状況は変わらず、がんばる気持ちを作ることが難しくなってしまっています。】
というご質問です。
おそのさん、ありがとうございます。ぜひ一緒に考えてみましょう。
改めてご質問の概要です。
育休復帰から5カ月経過するけれども、求める仕事の機会を与えられず、しんどい状況。そして育休の一年間で事業の転換が進み、提供サービスが高度化。なので自分の経験やスキルが追いついていないという所感を持っている。上司には頑張りたい気持ちを伝え、スキルアップに努めたり、サポート業務にも意義を見つけて頑張ってきたけれども、下期に入っても状況が変わらないので、頑張る気持ちの維持が難しい。アドバイスがほしい。
こんな感じのご質問です。
小田木所感ではありますけれども、考えることを早速共有していきたいと思います。
今ここまでだけを切り取って希望をなくさないでほしい
どうするかの以前に、おそのさんは本当によくがんばっていると思います。
状況が大きく変わるという環境は、誰であってもいろんな葛藤を経験すると思うんですよね。
その中で自分なりにキャッチアップしたり、頑張りたい気持ちを伝えたり、素晴らしいなと思います。
このご質問を読みながら私はちょっと思い出したんですけど、先日メンバーとの月次の1on1の中で、メンバーが今後の自分への期待を私に聞きながら、私たちは12月から来期なんですけど、来期はこういった役割を担いたいとか、こんなステップアップをしていきたいという希望を共有してくれたメンバーがいたんですよね。
私はそれを聞きながら、メンバー自身が手ごたえのある成長実現するために本当に全力で支援したいなと思いましたし、そのための機会も提供したいなと思ったんです。
そんな体験と、おそのさんの考えがすごく重なるなと思っていて、なので今はまだ手ごたえを感じられないかもしれないですけれども、こうしたメンバーの存在で事業は前進していくと思いますし、きっと上司もそんなメンバーに支持される組織でありたいと思うはずですので、今ここまでだけを切り取って希望をなくさないでほしいなと思っています。
キーワードは時間軸
状況に対してどんなヒントがありそうかなというところなんですけど、今回のキーワードは時間軸。この漢字三文字だと思います。
キーワードは時間軸。
今からいくつかの時間軸というキーワードに基づく着眼点を共有させていただきますので、その中に一つでもおそのさんの状況へのヒントになる情報があればいいなと思います。
聴いてくださってる皆さんも、時間軸という着眼点があるといろいろと役に立つことがあるんじゃないかなと思いますので、ぜひ一緒に聴いてください。
「もう5カ月」ではなくて、「まだたった5カ月」と評価していい
まず、時間軸その一。
まだたった5カ月。この感覚がすごい大事なんですよね。
焦らなくていいと思います。まだたった5カ月です。
なんでたった5カ月だといえるかですけど、転職に際しても復職に際しても、一般的にその方が新しい人や組織や環境に慣れるまで3カ月かかると言われているんですね。
人や組織に慣れるまで3カ月。
さらに、役割や業務で成果が出せるようになるまで、成果が出し始められるようになるまで6カ月と一般的に言うんですよ。
ということは、5カ月というのはスピード感としては全く遅くないんですね。
上期から下期に移行しちゃったよという焦りがあるかもしれないですけれども、全く遅くないです。
焦らなくていいし、変化をむしろここからだととらえていいと思います。
なので時間軸の着眼点その一は、現状を「もう5カ月」ではなくて、「まだたった5カ月」と評価していい。
これが一つ目ですね。
キャッチアップまでの期間を上司と握る
続きましては時間軸の着眼点その二です。
これが一番大事かもしれないですけど、キャッチアップまでの期間を上司と握る。
これがすごく大事な時間軸の発想だと思います。
おそのさんも頑張りたい気持ちを伝えたりして、上司と結構工夫して密にコミュニケーションをとっていらっしゃると思うんですけど、私は頑張りたい気持ちを伝えることと、上司と時間軸を合わせることは全然別物だと思っています。
事業転換に伴うスキルのキャッチアップの時間をどの程度見積もるのか、意外と上司とメンバーで認識が違うことがあるんですよね。
例えば、メンバーとしては「一カ月もあればキャッチアップできるかな」とか「一カ月ぐらいでしなきゃいけないかな」下手したら、「復帰した今日からできないといけない」みたいな感じで思っちゃうことが結構あるんですけど、上司にしてみたら、「キャッチアップしてオンボードをして、最短6カ月かな?」と思っていて、これは全然時間軸が違うじゃないですか。
ここをちゃんと合わせるというコミュニケーションが、着眼点その二になると思います。
例えば、復帰から3カ月でどこまでいけたらよい?とか、半年がたったらどのレベルになっていたらいい?完全キャッチアップに何カ月をかけるか、かけてよいか?みたいなところを、上司と具体的な数字と具体的な状態の定義で時間を合わせていくイメージですね。
その中でどんなステップを踏んでいくか?とか、どんな支援を受けながらキャッチアップするか?も、一緒にすり合わせができるとさらに効果的だと思います。
意外と上司の時間軸とメンバーの時間軸が全然違うということは、本当にあるあるですので、ぜひお互いの時間軸を合わせるというコミュニケーションを取り入れてみてはどうかなと思います。
今だけに目を向けず、未来に向けての対話をしていく
時間軸の三つ目は、キャリアは続くよこれからも。こんな感じですね。
将来に向けての自分への期待を聞いていく。
これも切れるカードとして持っておくと、すごく役に立つんじゃないかなと思います。
復帰後はいろんな焦りだとかギャップもあるとは思うんですけど、キャリアはむしろこれから長く続いていくんですよね。
なので今だけに目を向けず、未来に向けての対話もしていけるといいんじゃないかなと思います。
例えば、ここから一年後にどういう役割を担ってほしいか?とか、もしくは自分がどんな役割を担いたいか?例えば、どんな経験を積むと2年後にどうなれるのか?とか、次のステップのイメージやそこまでにどれぐらいの時間をかけるか、上司だとか周囲と目線を合わせていく。そんな感じのイメージですね。
ということで、時間軸をキーワードにした三つの着眼点を共有させていただきましたが、何が言いたいかというと、私自身も経験があるんですけど、忙しさとか焦りとかから、私たちは無意識に今にだけフォーカスを当てちゃうんですよね。
今だけしか見てないという状態にすごく陥りやすいんですよ。
だからこそ時間軸という視点で、上司だとか、もし自分がリーダーやマネージャーの立場であれば、メンバーとコミュニケーションをとって、時間軸という感覚を合わせて、一緒に中長期のタイムラインをひいていけると、とっても大きな意味や価値を持つと思いますので、ぜひそんなカードが皆さんの必要になった時に、切れるカードとして認知がされるといいんじゃないかなと思います。
ということで、おそのさんいかがでしょうか?
すでにやってますということもあるかもしれないですけど、何か一つでもこれを試してみようかなと思えるヒントがあればうれしいなと思いました。
おそのさんの「キャッチアップしたいし、チームに貢献したい」という意欲は本当に価値があると思いますので、ぜひここからの前進を心から応援しております。
またよかったらご質問をくださいね。
今日の放送は以上です。
お聴きいただきありがとうございます。
今日も一日良い日にしましょう。
小田木朝子(おだぎともこ)プロフィール
人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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