#367 仕事量を調整しようとしたらメンバーから反発されてしまったお悩み
おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、仲間同士の化学反応により、学びの相乗効果が得られるオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。
今週の創作タイトルコールは、かなちゃんが考えてくれました。
ありがとうございます。
今日は木曜日なので、いつもはリナちゃんの質問コーナーを取り上げるのですけれども、今日は質問ボックスにいただいた質問を取り上げさせていただきたいと思います。
プロフィール欄にある、ちょっと長めの質問が書ける質問ボックスになっております。
ヘルプシーキング行動の一環として動いたことが、周囲の理解を得ることができなかった
今日は、ベアーさんです。
【小田木さん、毎朝楽しみに聴かせていただいています。】
ありがとうございます。嬉しいです。
【私は、3回育休を取得し、今年の春に復職をしました。
チームのサブリーダーをやっています。
2つのチームにまたがる業務と、プロジェクトチームの任命を受け、過去に比べ業務量が増えたため、時短からフルタイム勤務に変更しました。
それでもやりきれないと判断し、ウエイトの低いチームミーティング(共有メイン)の参加機会を減らしていただきたい、実務をこなすことができないので、時間を創出したいと志願をしました。
この発言が、チームメンバーからは、「他のチームのミーティングは出席して、こちらを減らすとは、ないがしろにされている感じがする」、「社員なのに考えが甘いのでは?」、「連携する気があるんですか?」と指摘されてしまいました。
ヘルプシーキング行動の一環として動いたことが、周囲に理解を得ることができなかったのは、私の話の仕方の問題なのかもしれませんが、どのように話をすればよかったのか迷走しています。
アドバイスいただけますと幸いです。
よろしくお願いします。】
ベアーさん、ご質問ありがとうございます。
一緒に考えましょう。
ベアーさんのご質問をもう一度整理をすると、時短からフルタイム勤務に戻して、今、チームのサブリーダーをしている。
結構業務量が多いので、このままだと仕事をやりきれないなと考えて、参加する会議の絞り込みを図った。
共有メインだよなと思う会議には参加しない事にしよう。
このように決めてメンバーに共有したところ、メンバーから反発を受けた。
ヘルプシーキング行動の一環として動いたはずだったのに、想定外のリアクションを受け、「じゃあ、どう動けばよかったのか?」ここを今考えている。こんな感じですね。
ヘルプシーキング行動を受け止めて実践いただきありがとうございます。
初めて聴く方のために、これは一人で抱え込まず、チームと連携したり、周囲を上手に頼って成果をあげる仕事のやり方をヘルプシーキング行動という名前を付けて、このVoicyでもいろいろ発信をさせていただいております。
(#29 ヘルプシーキング行動力 ~助けを求めることは甘えではなくビジネススキルである~)
ベアさんのご質問を拝見して、まず、何に時間を使うのか、ここを考えて絞り込んだり、優先順位をつける、この行動自体は、ベリーグッドだと思います。
来た仕事を何でもこなす。とりあえずバットを振りまくって、ボールを打ち返し続ける。そうではなくて、自分がバットを振るべき重要な球を見極めて、きちんと打つ。
これは、短い時間できちんとチームに貢献する、成果を果たす上では、非常に重要なプロセスですよね。
これを考えて実践した点は、ベリーグッドだと思います。
行動によって分かったことに注目してみる
このケースで着目すべきは、メンバーのリアクションですよね。
「え?私たちとやる会議が無駄だってか?」みたいな感じのリアクションを受けてしまったということなのですけれども、着目すべきはメンバーのリアクションですけれども、このメンバーのリアクションにつながったベアーさんの行動そのものを評価するのではなくて、行動によって分かったことの方に注目をしたいと思います。
何が分かったかというと、一口に言うと、メンバーは何かに不満やモヤモヤを抱えているっぽい。
これが結構明らかになった感じですよね。
じゃあ、何に不満やモヤモヤを抱えていて、そういったリアクションにつながったのか、これを考えることがヒントにつながるんじゃないかなと思っています。
例えば、どんなことを思っていただろうか?を想像してみると、今の会議が、メンバーさんはめちゃくちゃ大事な連携の場だと思っていて、自分が大事にしていたものを否定された気がして、反発した。
もしくは、自分たちも今の会議はあまり有効な会議じゃないなと思っていて、それをベアーさんだけ「私、抜けますわ」と言ったので、「ずるい、ベアーさん」こんな反発を感じてしまった。
もしくは、会議だけじゃなくて、メンバーさんもみんなそれぞれ業務でいっぱいいっぱいで、「なんとかしたい。でも、できない。どうしたらいいんだろう?」こういった不満だとかモヤモヤが、ベアーさんに出ちゃった。
こういった可能性があると思います。
私はむしろ、ベアーさんの行動によって分かった、チームが何か抱えている不安やモヤモヤは、これって言い換えると、ベアーさんが行動しなければ分からなかったことではないかなと思います。
なので、これを発見するに至った行動は、やっぱりベリーグッドだったと思います。
ヘルプシーキングをチーム単位で考える
このケース、皆さんだったらどうしますか?
私はですね、ヘルプシーキング行動をベアーさんのヘルプシーキングではなくて、チームのヘルプシーキング、チームの問題解決に使っていく、使う単位をベアーさんのじゃなくて、チームのに置き換えるといいんじゃないかなと思いました。
どういうことかというと、ベアーさんが解決したい問題があるじゃないですか。今、業務量が増えてきて、このままだとやりきれないな。だから仕事を絞り込んだり、参加する、参加しない、会議を絞り込む必要がある。
これがベアーさんが抱えていた課題ですけれども、プラス、メンバーさんがそれぞれ困っていることも聞いてみる。
こういうアプローチの仕方もあるかと思います。
それぞれが困っていることを聞いてみると、共有するだけの会議がうまく機能していない、もしくは、それが時間を圧迫している状態って、ベアーさんだけじゃなくて、他のメンバーも同じだったことが分かったとすれば、「じゃあ、共有だけだったら、オンラインでシェアすることにしない?」とか、あと、何か相談したい場と、共有する場を分けて、「相談したい場だけ、朝みんなで集まって、15分で相談する場を作っちゃおうか?」もしくは、「私達のチームって結構会議が多いよね。これってもうちょっと絞り込んで、会議の総数自体を少なくしていかない?」
こんなふうなアプローチで、ベアーさん自体の業務に集中する時間を生み出したいという問題解決と、あとチームのメンバーが、例えば、「この会議は意味あるのかな?」と思いながらやっていたモヤモヤとか、「私も業務に集中する時間がもうちょっと欲しいんですけど」って考えていたモヤモヤを、連携して解決していくということができるんじゃないかなと思います。
そうなった時に、「なんで?ベアーさんだけずるい」ではなくて、「ベアーさん、ちょうど良いきっかけになってよかったね」、「他にも変えたほうが良いことがあったら、みんなでシェアして変えていきましょうか」こんなモードになれば最高ですよね。
なんていう妄想をしながら、いかがでしょうか?
私は、ベアーさんの行動に問題があったという解釈ではなくて、行動によってチームで抱えているモヤモヤが明らかになった、もしくは、それに気付くきっかけが得られた。
気付けたので、解決に向けて手を打ったり、みんなで考えることができるようになった。
そういうグッドケースなんじゃないかなと思いました。
ベアーさん、ご質問ありがとうございます。
とても応援していますので、また引き続きよろしくお願いします。
そして最後に、コメントや質問をたくさんいただいてまして、めちゃくちゃうれしいです。
皆さん、ありがとうございます。
コメントは、ちょっと返信がたまっておりますが、ちゃんと一個一個読んでいますし、一ついただくとすごく嬉しいので、これからも何かつぶやきがあれば、コメントをぜひよろしくお願いします。
そして、質問ボックスもお使いいただいてまして、まだ全部を取り上げ切れていないのですけれども、送っていただいたものをちゃんと放送でシェアしていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
ということで、今日は以上になります。
今日も一日良い日にしましょう。
小田木朝子プロフィール
「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“育休スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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