
#302 自分が何ができる人か、説明できますか?
今日はですね、改めて「説明できる」って大事だなって思ったことがありまして、「説明できる」についてちょっと放送してみたいなと思います。
何がきっかけかといいますと、先週、ワーキングマザーのキャリアチェンジ支援をやっているQOOLキャリアの酒井さんと話をすることがあったのですが、その中で「何ができるか説明できる人が、キャリアチェンジにおいてもマッチング率が高いんだよね」こんな話をしてました。
「自分が何ができる人か説明できる」このイメージは湧きますかね。
自分が何ができる人か、説明できますか?
例えば、何ができる人ですか?「法人営業の経験があります」法人営業は、やってることをかなり大きく括った言葉になりますよね。
いろんな法人営業があると思いますし、会社によってどんな機能を担うかとか、特にどういったことに力を入れて経験を積んだり磨くかということって、かなり違うんじゃないかなと思います。
ということは、「法人営業です」というのは、何ができる人か説明できていることにはならない。
じゃあ、「新規開拓の法人営業です」だったらどうかというと、これも全く説明できていることにならないですよね。イメージつきますかね。
例えば、同じように「法人の新規開拓営業です」といっても、ルーティンのパッケージや型があって、その中で人海戦術的にとにかく動く法人営業だったというケースもあると思いますし、逆にマーケティングで見込みの顧客を集めるとか、顧客とインサイドセールスみたいな形でコミュニケーションを取りながら、育成していって商談を生み出すみたいなプロセスに関わっていた人もいると思いますし、売ってる商材によっても、どう売るかみたいなことも違いますし、業界とかマーケットの中での自社のポジションによって、何に力を入れるかというのも全然違うと思うんですよね。
例えば、相手が大企業の××部門であるのか、それとも中小企業の経営者であるのか、こういったことによっても、成果を出すために磨いたスキルや経験というのが全く違うと思います。
さらに多くの会社では、そういった仕事をチームとして動かしていく中でやっていると思いますので、チームにどう関わっていたか、これも説明ができないと、何ができる人か、やっぱり説明ができないんですよね。
例えば、全体のプロセスを管理して、工程や進捗をディレクションする立場として関わっていたとか、業務品質を担保する役割を担っていた、後輩を教えていた、もしくは全体のマネジメントしていた。
チームにどう関わっていたかというところも説明ができるかできないかで、何ができる人かというところの理解度というか、表現力が全然違うんじゃないかなと思います。
自分の状況を把握し、相手に理解できるように伝える
そんな話を聞きながら、説明できるって大事だよね、そうだよねってめちゃくちゃ思ったのが先週でした。
たぶん他にも、「説明できるって大事だよね」と思うシーンって、仕事してるとたくさんあるかなって思います。
例えば、何に困っているか、どう助けてほしいか説明ができる。
これも日々の仕事の中では超大事ですよね。
「とにかくやばいんです」とか、「なんだかいっぱいいっぱいです」だと、何に困っているかさっぱり分からないし、どう助けていいかも分からない。
ですけど、一方で、「全体の中でのここのプロセスで手が足りなくなっていて、××をやったことがある人に助けてほしい」と言えるだとか、あと「ちょっと状況がグチャグチャしてきちゃったので、状況を整理するのを手伝ってほしい」これも何に困っているのか説明できるということですね。
あと、自分がどんな状態か説明できる。
これも日夜大事ですね。
今何を考えているかとか、あと何を心配しているか、どんな感情を抱えているかとか、今どういったコンディションか、何が分かっていて、何が分かっていないのか、これはまさに自分がどんな状態か説明ができることだと思います。
感情とかコンディションって、すごくふわっとしていて、実態が見えないものかもしれないですけど、ふわっとしていたり、実態が見えないからこそ説明可能ということが、かなり仕事の上では大事になってきますよね。
日常でもそうかって感じです。
自分の仕事が説明できるとか、仕事全体もそうですし、それってどんな案件か、これってどんな業務か、説明ができる。
説明できることの大事さって、こうやって見渡してみると、日常あらゆる所に存在するなって思いました。
じゃあ説明できるってどういう状態かと改めて考えてみたときに、自分の事とか自分の状況を、それを知らない相手に理解できるように伝える。
これがやっぱり説明できるっていうことなのか。
なんか言ってみると当たり前のことかなって感じですけれども、そう思いますよね。
分かりやすく説明する工夫を日々して、言語化力を磨いていく
何を伝えれば、何が説明できれば、知らない相手に理解してもらえるのかというところでいくと、何でしょう…いつも何を説明してるんですかね、私たち。
例えば、前提、目的とか意図とか背景、この辺はかなり必要な情報になってきますよね。
細かい話に入る前に、どこまでの範囲かとか、全体のプロセスはどうなっているのか、全体が理解できる概要がつかめると、そこで状況だとか、その中での要点ということを伝えたときに、相手が非常に理解しやすくなるのかなと思います。
毎回10分も20分もかけていろんなことを説明しまくるって難しいじゃないですか。
そうなってくると今度は、相手が何をどこまで知っているかとか、あと何に関心があるか、相手がどういう状態かというのを踏まえて、どの程度の時間をかけて、どの程度の説明をするかというのを判断できていると、今度はコミュニケーションにおいての説明のうまさ、この辺が精度が上がってくるのかなってイメージしました。
改めて説明できるって大事だし、分かりやすく説明する、相手に伝えるという工夫を日夜しているか、そういった言語化力を磨いていくかって、やっぱり毎日の蓄積かもしれないんですよね。
入り口は「キャリアチェンジにおいて説明できる人って強いよね」そんな話を聞いたというところでしたけれども、改めて転職するとかしないに関わらず、何ができる人か説明できるって大事だなって思いました。
ほぼまとめですけれども、例えば、営業ですとか、経理です、開発です、こういった役割というか、ざっくりした自己紹介で使われるような表現って、もちろん誰でもできると思うのですけれども、必要な状態においてこれだけだと何ができるか、完全に相手任せになっちゃうんですよね。
たぶんキャリアという観点でも、やってきたことの意味付けができていない状態って、自分が何ができる人か説明できないということも繋がるんじゃないかなと思います。
逆に言うと、説明しようと思うと、どんなことをやってきたか、それによって何ができるようになったのかという意味付けができていける。
そんなイメージが持てますよね。
そこがまず自分の中でクリアになっていくと、これからどうしたいかとか、どこに向かいたいか決められますし、きちんと今の自分の状態を把握できるという意味では、自己理解だとか、自己肯定感みたいなものを、こういったことによって磨けるんじゃないかなと思いました。
ということで、今日は説明できるって大事だなと考えたという放送でした。
「育休スクラ」オンライン説明会を開催中
最後にまた発信をさせてください。
私たちが運営するオンラインスクール育休スクラは、来月後半9月末に次の第5期開校を控えて、関心を持ってくださる方向けに、今オンライン説明会を開催させていただいています。
参加くださった方、本当にありがとうございます。
今日の「説明できる」というテーマに紐付けても、自分のキャリアの棚卸をする、相手がいることで言語化が進む、そしていろんな仲間の経験を聞くことで、相対的に自分のやってきたことを振り返ったり、そして自分の視野を広げることができるのも、このオンラインスクール形式の楽しさの一つかなって思います。
育休スクラというネーミングですけれども、今、復職後に両立をしながら参加される方も増えておりますので、ちょっと面白そうだな、気になってるなという方、ぜひオンラインの説明会にお越しください。
それでは、今日も一日良い日にしましょう。
小田木朝子プロフィール
「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“育休スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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