見出し画像

#1297 回復法の定番「人に話す」の適切なチョイス

おはようございます。
小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで私たちの仕事の景色を変えるためのの日々に役立つヒントをお届けします。

今週も一週間がスタートしました。
週末の日曜日は、私の住む静岡県エリアはめちゃくちゃいい天気でした。秋晴れで空は青くてきれいだし、気温はそんなに寒くなくて、ちょっとウォーキングなんかするのには軽く汗ばめる、でも暑くない、日陰は涼しい、そんな最高にいい天気だったなと思います。
皆さんは何をされていたでしょうか?

#沈んだときの回復法

今日の放送は、Voicyさんのハッシュタグテーマでお届けしようかなと思っています。
お題は『 #沈んだときの回復法 』ですね。
沈んだときの回復法、皆さん、「ちょっと落ち込んだ時はこれ」みたいなルーティンにされてることってありますか?
いろいろありますよね。
ちょっとしたことだったら、眠るとか、おいしいものを食べるとか、そのテーマから少し離れる、忘れてみる、なんてこともあるかなと思います。
どのぐらい沈んだかという衝撃の大きさにもよるかもしれないですけれども、ちょい沈みぐらいだったら割りといろんな選択肢がありそうですよね。
一方で、ちょっと時間のかかるものとか、すぐには気持ちの晴れないようなずしんとした重みを心に抱えることもいろいろあると思います。

回復法の定番「人に話す」

その中で回復法の定番の一つは、私は人に話すということだと思うんですよね。自分だけで抱えないとか、そこから回復していくプロセスを誰かに手伝ってもらう。その手段が「人に話す」かなと思います。
定番ではあると思うんですけれども、これが結構奥深いなと考えてまして、ここからまた小田木所感ですが、沈んだときの回復法の定番「人に話す」を今日はちょっと考えてみようかなと思います。

人に話したいときは「誰に話すか」と「何を期待するか」の設計が大事

私も日々、落ち込むことがありますし、そこからいろんな方法で回復するという経験も積みましたが、その中でこの定番の「人に話す」の上で、うまく「人に話す」を使って回復していく上でのポイントってどんなところにあるかなということを考えてみたんですけど、私は誰に話すかと、話すことに何を期待するか、この設計がめちゃくちゃ大事だなと今は考えております。
誰に話すかと何を期待するかの設計が超大事。
話す相手と、話すことでの期待がちゃんとかみ合っていること、これがすごい大事なんですよね。
ここがかみ合っていることで、何を話すか私たちは適切にチョイスができて、その結果、期待にあった回復効果が得られるという、こういうことになると思います。

具体的に想像してみたいと思うんですけれども、例えば、昨日はいろいろあって疲れているなと思うときがあるじゃないですか。仕事をするにしてもいろんなことがいつも通りに進んでいくんだけれども、「今、私が疲れていると知っておいてくれるだけでうれしいな」そんな時にチームメンバーを相手にして「ちょっと知っておいてくれるだけでいいな」誰に話すかと何を期待するかが設計されていると、おそらくそんなに重い話も表情もせずに、「私、昨日はいろいろあって、今日は疲れてるんですよ」なんていう言い方をするじゃないですか。
期待していることが知っておいてくれるだけでいいので、仲間たちが「あー、そうなんですね、じゃあ今日は早めにあがれるといいですよね」そうやって声を軽くかけてくれるだけで、期待にあった回復効果が得られる。
こんな感じのイメージです。
これは適切にかみ合っていて、期待にあった回復効果が得られるというパターンなんですけれども、一方で話す相手と期待がかみ合ってなくて、「なんかなー、もう」みたいな思いを勝手に抱えちゃうこともあると思います。
例えば、「適切なアドバイスがほしい」「似たような経験のある人にアドバイスがほしい」と思った時に、「後輩ではないな」みたいな感じで、相手のチョイスを見直しますよね。
例えば、今はアドバイスとか助言とかは一切いらないから、本当にただ聞いてくれるだけでいいという期待があった時に、「この相手はパートナーじゃないかもしれない」パートナーに話すと、「パートナーは私のために一生懸命アドバイスしてくれるな、解決方法も含めてバンバン提示してくるな」それが必要なときはこの場合はパートナーだけれども、ただ聞いてくれるだけでいい場合は、ちょっと相手を変えたほうがいいななんてこともありますよね。
あと例えば、私の課題も含めて客観的に聞いて整理したりフィードバックがほしいなと思った時には、「近しい友人じゃないな」なぜなら友人は共感メインで私の話を聞いてくれるから、批判的なフィードバックもほしいなという場合は友人じゃないなみたいな。
これが誰に話すかと何を期待するかをちゃんと設計してかみ合わせる。
こんな感じのイメージですね。
これがかみ合ったときに、何を話すか、どう話すかが適切にチョイスができて、期待にあった回復効果が得られる。期待にあった回復効果が得られるということが目的であれば、自分の期待をちゃんと自覚していたり、それに合った相手をきちんとチョイスができたり、なんなら「今から話すことに、こういうリアクションを期待しているんです」とか「こんな時間になったらいいと思って時間がほしいんです」みたいな感じで、期待を伝えることだってできますよね。
なので、小田木所感ですけれども、「沈んだときの回復法」としての定番「人に話す」を考える際には、誰に話すかと何を期待するか、ここの設計が大事だなと思っています。

時間経過とともに、何を期待するかが変わってくる

この設計からさらにもう一歩踏み込んで考えると、がくんって沈む出来事があったとするじゃないですか。
これは時間経過とともに、何を期待するかというのが結構変わってくるんですよね。
なので、沈んだところから、今、どんなステージなのかというところが、実は何を期待するかの設計に結構役立つかもしれない。
沈みの大きさによって述べの時間尺が変わるかもしれないんですけど、実は何を期待するかの変遷って割りと同じパターンをたどっていることもあるんじゃないかなと思います。
あの時は沈んだなというシーンを思い浮かべてほしいんですけれども、おそらく起こってすぐはガーンってなって、まずとにかく共感がほしいとか、慰めてほしいとか、そういう期待が波のように押し寄せてきますよね。
このタイミングでアドバイスとかいらないし、なんなら自分もテンパっているから、客観的な整理とか土台無理。感情も吹き出しちゃっているから、とにかく共感して慰めてほしい。みたいな段階が、起こってすぐは来るんじゃないかなと思います。
次に来るのは、まだまだ全然落ち込み混乱期だと思うんですけれども、今、自分がすごい消耗しているとか落ち込んでいると知ってほしい、そういう感覚がきたりしますよね。
今はすごい落ち込んでるととにかく知ってくれるだけでいいとか、まだ整理したり冷静に考えたりとか難しい状況が続いているかもしれないんですけど、これで徐々に落ち着いてくると、今度はちょっと立ち上がりたいなとか、前に進んでいきたいなというような感覚が芽生え出して、背中を押されたいとか、少しだけ冷静に考えられるようになってきたので、なぜこのようなことになったのか整理したいとか、客観的に起こったことを分解してみたい、そういうステージがようやくくると思うんですよね。
さらに、だんだん感情的なものがちょっとずつ回復してくると、起こったことを次への糧にしたい、自分なりにちゃんと振り返って生かしたいとか、もう一歩踏み込んで考えてみたい、みたいなステージがやってきて、そうなると客観的に整理ができたり、一緒になって考察してほしいという相手が必要になってくるのも、このぐらいのタイミングかなと思います。

同じ一人の人間が何かがあって沈んだという経験をしたとしても、結構ステージステージによって、今、何がほしいかということ、人に話すというどういう効果を得たいかというものが変わってくると思います。
なので最初に戻って、今日の所感である人に話す際には誰に話すかと何を期待するか、この設計が大事だなと思うに至っております。
一人だけではなかなか回復できないこともあれば、時間が経過していかないとなかなか冷静に目を向けられないことだってあると思いますけれども、だからこそうまく回復法の定番「人に話す」と付き合えるといいなと思っております。

ということで今日は、『#沈んだときの回復法』ということでお話をさせていただきました。

最後までお聴きいただきありがとうございました。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子(おだぎともこ)プロフィール

人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
“気合・根性・長時間労働の働き方を変えるヒント”をnoteとVoicyで毎日配信中。
仕事・キャリア・人生に効くサプリメントをあなたに。
*Voicy|明日の景色を変える「仕事サプリ」|https://voicy.jp/channel/1240
*スクラ公式HP|https://schoola.jp/
*Facebook|スクラ|https://www.facebook.com/schoola.jp
*Instagram|@odagitomoko|https://www.instagram.com/odagitomoko/
*Twitter|@odagitomoko|https://twitter.com/odagitomoko