#1174 掛け声だけで終わらせない。チームにチャレンジを増やす方法
おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。
今週も木曜日がやってまいりまして、毎週木曜日恒例、一緒にこのチャンネルを運営するなつさんの質問コーナーをお届けしていきたいと思います。
今日のなつさんの質問はこちらです。
チーム単位でできるチャレンジを標語で終わらせないヒント
【今週末から福岡では梅雨本番に突入するため、子どもの習い事の送迎をママチャリ抜きでどうやりくりしようか、いつも以上に週間予報と雨雲レーダーが気になっているなつです。
雨の日の洗濯物問題を解消するため、わが家では無印のサーキュレーターを今年は新たに購入してみました。】
いいね、なつさん。なつ家では梅雨対策が進んでいるようですよね。
余談ですけど、わが家は洗濯物は洗濯機の中で乾かし切る、干すというプロセスを完全に省略したやり方でやっています。なので、わが家でサーキュレーターというと、植物に風を当てる扇風機、これがわが家のサーキュレーターの存在意義ですね。すみません、余談でした。
なつさんの質問の続きです。
【今日は、チャレンジするチームを標語で終わらせないヒントを取り上げたいと思います。
チャレンジというキーワードは、企業の行動指針やバリューでも目にする機会が多いのですが、風土や社員の行動として根付く場合と、理想でとどまってしまうケースはどのような違いがあるのでしょうか?
今はどんな組織もチームも、チャレンジというキーワードが出てくることが多く、身近なチーム単位でできるヒントについて小田木所感を教えてください。】
という質問です。なつさん、毎週ありがとうございます。
改めて今日のお題は、チャレンジするを標語で終わらせない。標語、いいですね。
組織内の行動指針でチャレンジを目にすることも多いが、理想や声かけだけにとどまってしまうケースもあると思う。だから身近なチーム単位でできる標語で終わらせないヒントについて小田木所感を聴きたい。
ということで今日は、「チャレンジ」「挑戦」こんなお題をいただきました。
小田木所感でいいと言ってくれているので、小田木所感でお届けしたいと思います。
「チャレンジ」「挑戦」皆さんはこのキーワードに、どんなふうに関わったり、向き合ったりしているでしょうか?
例えば、チームや組織を引っ張っていこうと思った場合に、チャレンジを促していきたい、こんなふうな関わり方をしている人もいるだろうし、チャレンジチャレンジ、うるさいな、そんなふうに感じている人もいるかもしれないし、もしくは会社とかチームとかじゃなくて、私自身が人生においてチャレンジを大事にしているなんていう人もいるかもしれません。
チャレンジ悲喜こもごもって感じですけど、今回はなつさんから身近なチーム単位でできるチャレンジを標語で終わらせないヒントということなので、ちょっとここを考えてみたいなと思います。
チャレンジを難しくしてしまう思い込み
チャレンジを難しくしてしまうものがあるなと思っていまして、この辺のとらえ方や私たちの中にある思い込みがチャレンジを難しくさせちゃうんじゃないかなと思うんですけど、たぶん3つぐらいあると思うんですよね。
一つは、チャレンジを大きくとらえすぎること。
チャレンジとか、さらにこれが挑戦みたいな漢字二文字になると、めっちゃ大層なことの風格が出てきません?
なので、チャレンジとか挑戦というのは、大それたことで、そうやすやすとはできないことという、こんなイメージを感じ取っちゃうことがチャレンジを難しくしちゃうんじゃないかなと思うんですよね。
大層なことだから、例えば、想像がしにくいし、結果まで変えないととか、成果につなげないと、と言ってハードルを上げすぎちゃうこともあるだろうし、例えば、自分にはチャレンジでも、周りから見たら全然チャレンジでもなんでもないから、人よりチャレンジングでないといけない、こんな感じで大きくとらえ過ぎて、結果ハードルが上がりすぎて動けないということがあるんじゃないかなと思います。
二つ目は、チャレンジのために時間が必要だと思っちゃうこと。
チャレンジしたい気持ちもあるとか、しなきゃいけないとか思いながら、いやでも、今の時間では無理でしょうみたいな。
今あることを回すだけで精一杯なので、とてもじゃないけどチャレンジをする時間とか捻出できません。
時間が必要だから難しいと感じちゃう。
これもあると思うし、あとは、結構タイプがあると思っちゃいませんか?
自分はそういうタイプではないとか、チャレンジできるタイプの人がいるみたいな、一方で、あの人は保守的な人だ、だからきっと難しいんだ、チャレンジするかしないか、できるかできないかをタイプでとらえちゃったりしながら、この辺がチャレンジを難しくしちゃうんじゃないかなと思うんですよね。
チャレンジのハードルを徹底的に下げる
なので、なつさんのお題の、身近なチームでチャレンジを標語で終わらせないヒントとしたら何があるかというと、私はまずは自分に対しても仲間に対しても、チャレンジのハードルを徹底的に下げるということが、まさにヒントになるんじゃないかなと思うんですよね。
チャレンジのハードルを徹底的に下げるというのはどういうことかというと、さっきあげたようなチャレンジを難しくしてしまう思い込みを払拭するというのもそうなんですけど、今日はこれをぜひおすすめしたい。
自分や仲間の小さいチャレンジを拾いまくる。
小さいチャレンジとはどのレベルでいいかというと、例えば、「あれ?いつもと服の感じが違うね」「選ばない色を選んでみたんだ」これも「あ、チャレンジだね」みたいな感じですし、例えばカレーを食べに行ったとするじゃないですか。いつもはついついチキンカレーを食べちゃうんだけれども、今日はちょっと趣向を変えて豆カレーにしてみようかなとか、いつもは辛さ1で食べるんだけれども、3を食べてみようかな、これも小さいチャレンジですよね。
これもいいなと思ったんですけど、これは私は知っている人に教えてもらったんですけど、皆さん、自分の手のひらを目の前で組んだ時、左手の親指が上になりますか、それとも右手の親指が上になりますか?
結構無意識にやっているので、どっちかに偏りがちらしいんですよね。
私は左上なんですけど、そうすると、右手を上にして組むと、めちゃくちゃ居心地が悪いんですけど、手のひらの組み方を変える、これも小さいチャレンジ。
「え?そんなレベル?」と思うかもしれないですけど、そんなレベルも含めて小さいチャレンジを拾いまくる。
これがもしチームだったら、ちょっといつもと変えたということを拾いまくるイメージでいいんですよ。
「いつもより相談が早いね」とか「今日の会議、いつも言わないことを言ったよね」とか「いつもとやり方をちょっと変えてみたんだ」こんな感じです。
自分や仲間の小さいチャレンジを拾いまくる
小さいチャレンジを拾いまくるの「拾う」というのはどういうことかというと、自分で「ちょっと変えたな」と自覚したり、仲間に「ちょっと変えたよね?」と言い合う。
これです。
拾わないと、「これってチャレンジだったんだ」という自覚ができないんですよね。
だから拾うこと、拾い合うことで、チャレンジだとお互いに認め合う。
こういうスタートラインに立てるんじゃないかなと思います。
私は思うんですけど、チャレンジが浸透するチームとはどんなチームか、あくまで小田木所感ですけど、チャレンジのハードルが低い。
さらにチャレンジのバリエーションが広い。
「え?それもチャレンジでいいんだ」というものまで、チャレンジとして扱う。
これが浸透しているチームだと思うんですよね。
そうすると、チャレンジできる人とできない人を分けなくて、どんな小さなチャレンジもチャレンジとして扱われる。結果は問わない。ちょっと変えただけでも。「ナイストライ!変えたよね!?」と言い合える。
そうすると、自分にもできると思うし、気持ちがいいし、なんかおもしろい。
これが、チャレンジが増えていくサイクルを回し始める最初の一歩なんじゃないかなと、私は思います。
求めてるのはそういうレベルじゃないと思うかもしれないですけれども、チャレンジできる誰かの物差しだけでチャレンジがはかられると、たぶんチーム全体がチャレンジングになっていくというのは難しいままだと思うので、とにかく徹底してハードルを下げて、徹底してバリエーションを広げて、それもこれもあれもチャレンジだよね、私たちみんな、忙しくても時間がなくてもタイプが違っても、それぞれがやろうと思えばいくらでもチャレンジができるんだ、こういう状態を作ることかなと思います。
そうなってはじめて本丸に進んでいけるんですよね。
あれを変えてみようとか、こういうことをやってみよう、このメカニズムだと思いまして、これはたぶん今日はチャレンジでしたけれども、連携とか協力とか越境とかヘルプシーキングとか、何か新しい行動習慣だとか、考えをチームに浸透させていきたい、変えていきたいと思う場合は、すべて私は同じなんじゃないかなと思います。
ということで、チームにチャレンジを広げたい、チャレンジングにしていきたい場合は、とにかくハードルを下げて、チャレンジのバリエーションを広げるために、あれもこれもお互いのチャレンジを、どんな小さなものでもいいので拾いまくって、「ナイストライ!」「これもチャレンジだよね」「変えたよね!?」お互いのちょっと小さいチャレンジを拾い合う文化を作っていけると、大きな歯車が回り始めるんじゃないかなと思います。
実際にこれを私たちは現場でめちゃくちゃやっています。
そうすると、タイプに関わらず、みんなが勝手に小さいトライをした、ちょっと変えてみた、ちょっと良くしようと思って工夫してみた、これが限られた時間の中で結構活発に起こりまくっているなと思います。
おすすめです。
今日のお昼に予定しているものとはちょっと違うものを食べてみてください。
こういうレベルね。
とうことで、なつさん、いつも質問をありがとうございます。
今日はチャレンジするチームを標語で終わらせないヒントということでお届けしました。
それでは、次のチャプターで先週の振り返りをお届けします。
先週の一番放送は、求められる役割と、自分の力量に"圧倒的なギャップ"を感じるとき&今週のコメントご紹介
続きはぜひVoicyでお聴きください。
小田木朝子プロフィール
「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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