#496 今日、子育て以外のことができたか?
おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、変化の時代のビジネススキルが磨ける、オンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。
今日は3月30日になります。
もうすぐ3月が終わり、今週の金曜日には4月がスタートしますよね。
我が家は週末、近所に桜がすごく綺麗な公園があるのですけれども、フクちゃんを連れてお花見に行ってきました。
天気も良くてポカポカでして、パンランチなんかもしちゃって、すごくゆったりした時間を過ごせたなと思いました。
皆さんは、どんな3月最終の週末を過ごされたでしょうか?
のんびりできたという方もいれば、来週には新生活がスタートするので、いろんな準備だとか、気持ちのソワソワだとか、そんな思いを抱えながら過ごしたという方もいるんじゃないかなと思います。
4月から、例えば、育休から復帰しますとか、保育園に入りますとか、子どもが初めて小学校に行きはじめます、もしくは、会社の新しい期がスタートします、その中で異動しますとか、いろんな4月の迎え方をする方がいるかなと思います。
今日は、長女ちゃんが生まれた頃の4月を思い出してみたという、そんな話をできたらなと思います。
あの当時の4月は、私はどうしていたかなというのを、ふと考える事がありましたので、そんな思い出話をしつつ、この4月に新しく入園だとか、復帰だとか、新しい生活を始める方の、ちょっとしたエールになればいいかなと思いました。
初めての子どもを持った春
ちなみに、我が家の長女ちゃんは、2月生まれなんですね。
なので、4月の保育園入園というのは、実は我が家は長女ちゃんの時も、8月生まれの次女ちゃんの時も経験したことがありません。
この辺は、誕生月によって変わってきますよね。
特に長女ちゃんのケースは、2月の出産だったので、3月4月って、産後一ヶ月二ヶ月、そういう中で迎えて、世の中の入園があるとか、入学がある、新年度が始まるみたいな生活とは、完全に分断された日々を送っていたなと思い返しますね。
初心者マークを付けて、子育てがスタートしましたけれども、初めて子どもを持って、「うわ、なにこれ?小っちゃい、可愛い、すごい、こういうことなんだ、なるほどね。」そういう嬉しい発見もありつつも、やっぱり余裕がなかったですよね。
いろいろが思っていたのと違うというところですけど、うまくできなくて落ち込むとか、日中一人で家にいて寂しくなるとか、そんな中で仕事に行ける夫に嫉妬するとか。
余裕がないので、日々や家族に対してイライラすることが増える。
そんな何とも言えない、初めての子どもを持った春を迎えたというのが、長女ちゃん出産時だったなと思います。
今日、子育て以外のことができたか?
二ヶ月ぐらい経った時に、私がたどり着いたのは、良いこともあるけれども、大変なこともたくさんある。こういった中で、毎日少しでもハッピーに、心健やかで過ごすために辿り着いたのが、「今日、子育て以外のことができたか?」このテーマだったんですよね。
子育て真っ最中だけれども、一個でもいい、一分でもいい、子育て以外のことができたか。これを毎日一個ずつクリアしていくことが、当時の私の、いうなれば心の支えだったなって思います。
今振り返ると、すごく冷静に語れるのですけれども、あの頃は何が大変だったかというと、これはあくまで私のケースですよ、私自身は、『××だけ』というのが、結構辛かったんだなと思います。
『××だけ』って何かというと、例えば、『子育てだけ』ですよね。
子育てができている。そのために休んでいる。初めての子どもである。その毎日をいつくしんで楽しまなくてどうすんの?と思うかもしれないですけれども、私は『子育てだけ』の何やってもうまくいかない、どうして良いのか分からない、そういうもがきの日々だけなことに、すごく閉塞感を感じちゃってたんですよね。
他に『××だけ』があるかというと、次は『自分だけ』ですよね。
パートナーと一緒に持った子どもであり、家族だけれども、日中、夫は仕事に行って、いない。
日中の私の閉塞感、寂しさ、孤軍奮闘。「これは本当に夫は全部を分かっているのか?そんな中で自分だけが頑張っている。」こういった考えをかなり持っちゃっていましたね。
もう一つは、『家だけ』。家の中にだけいる私。
なんか外と遮断されている気がする。世の中いろんなことが流れているのに、今までは自分自身もその流れの中で毎日仕事をしていたのに、今は『家だけ』、外とつながっていない。
やっぱり余裕がなかったんだと思いますけれども、『××だけ』っていうのが、結構辛かったんだなって思います。
「私は私の時間が持てた」が心の支えに
なので、その時、私が掲げたテーマが、「今日、子育て以外のことができたか?」10分でもいい、30分でもいいので、これは自分の時間だと言えるもの、そういった時間を過ごせたか。
これがあるのとないので、ずいぶん毎日の見え方や景色が違って見える。
そういった手ごたえを実感していましたので、このお題を毎日一つずつクリアするということが、私の心の安らぎだったなと思います。
具体的に何をやってたかというと、最初は「一日一外出」だったんですよ。
ショッピングセンターに行くとか、本屋さんに行ってみるとか、でも、外出先はそんなにないんですよね。子どもを連れていける場所が。
なので、どこに落ち着いたかというと、資格の勉強をしました。
これは、勉強するイコール真面目である、そういう話じゃなくて、とにかく子育て以外のこと、それのために使える時間が、一日1分でも持てたというのが、本当に心の支えだったんですね。
子どもがいるけれども、〇〇できた私。
その手ごたえと実感だけで、一日が、それ以外の時間が、本当に楽しく、充実したものに感じられた。
そういう時間が持ってたからこそ、子どもにも笑顔で向き合えた。
私は私の時間が持てた。だから翻って、子どもに向き合う時間が笑えたり、その時間に集中できたんだなと思っています。
これは、くれぐれも資格の勉強のおすすめではないので、そう思っていただければと思うのですけれども。
何が言いたいかというと、自分はどうしたら笑えるのか?これを考える必要があったんだなと思います。
子育て中なので、育休中なので、子どものために100%時間を使わなければいけない。
もしかしたら、そういう『べき論』が自分の頭の中にあるかもしれないですけれども、人は人、自分は自分、自分はどうしたら毎日笑って子どもに向き合えるのか?良い一日を送れたという手ごたえが持てるのか?
その物差しって、一人一人違うはずなんですよね。
なので、私の場合は、「今日、子育て以外のことができたか?」これを一個ずつクリアすることが、毎日楽しいと実感して、子どもに心から向き合える一つのキーファクターだったなと思います。
そういうものが、みんなそれぞれ見つかれば良いなと思いますし、そういったテーマを見つけるのに、「〇〇すべき」とか、「こうでなくてはならない」といった先入観は一旦手放して、誰かとの比較も手放して、「自分にとって大事なものって何だろう?」そんなふうに考えることができたらいいなって思っています。
やる前に決めなくて大丈夫
私もやってみて思ったのは、本当に自分が求めているものって、その時までに自分が知っている情報だけでは分からないんですよね。
私だって、子どもを持ちながら試験勉強するなんてことが、自分にとって楽しい時間になるなんて、思いもよらなかったですけど、やってみたときに、「ああ、一旦家事のこと、育児のことを忘れて、自分のことに集中できる時間というのが、すごく楽しい時間に感じられるんだな。」ということは、やってみて初めて分かったことなので、いろんな選択肢を見かけたときに、大変なんじゃないか?とか、自分には無理なんじゃないか?とか、そんなふうに思うことがあったとしたら、やる前に決めなくて大丈夫だよ、試してみて判断したらいいし、やってみて違ったら、次の選択肢をまた試したらいい、それでいいんじゃないかなと思います。
家庭は外から戻るホームベース
そんな経験をしてみて、今私が「どんな家族でありたいか?」と考えるようになったかというと、通称『小田木家ホームベース戦略』と呼んでいるのですけれども、家族にとって家というのは、選手が戻ってくる場所。
外で、チャレンジした選手が戻ってくる場所。
それを「ホームベース」という呼び方をしているのですけれども、要は、家庭が安心できる場所である。それだけではなくて、自分も含めた家族の一人一人が、外でチャレンジして、外で個々にチャレンジし合った家族が戻れる場所で、安心して体を休めたり、お互いのチャレンジを称えあったり、もしくは、どんなチャレンジをしたか共有できる場所。
そんなホームベースのような家になったらいいなと思っています。
親は子どものチャレンジを応援するとか、そういう立場の違いは一切なくていいな、我が家の場合は。
と思っていまして、もちろん応援はするのですけれども、例えば、さっきの「育休中に自分のための時間を30分でも持つ」みたいなことも、私の中で外とつながる、外に出るチャレンジなわけで、それを赤ちゃんである子どもが応援する。
例えば、子どもが保育園に通いだしましたというと、家から出て保育園に行く、わずかな時間でも親と離れる。これは子どもにとって、外に出るチャレンジだし、パートナーも仕事に行く、そして私も仕事をする。こういうチャレンジを応援し合えるような、そしてホームベースに戻ってきたら、選手が戻ってきて、みんなでお互いを称え合えるような、そういった家になればいいなと思ってます。
そんなホームベース戦略を描けたのも、「今、育児中だから」とか、「母親たるもの」といった思い込みを手放して、私にとっては『××だけ』じゃない環境を作ることが、自分にとっても良いし、翻って、家族のチャレンジを応援し合える、そんな自分でいられるための、一つのキーなんだなと気付けたことが、この『小田木家ホームベース戦略』を描く背景にもつながっていまして、それにつながる一歩を踏み出したのも、この3月4月だったなと思い出しました。
お聴きいただきありがとうございます。
4月オープンセミナーのご案内
最後に、また一つ情報案内をさせてください。
4月7日木曜日にオープンセミナーを開催させていただきます。
今日の放送とつなげると、「今日、子育て以外のことができたか?」私と同じそんな感覚を持って、テーマや新しい情報に触れる場所を探しているという方は、ぜひお越しください。
育休スクラが主催する、4月のオープンセミナーです。
今回は、【子育てで磨かれるビジネススキル~変化の時代のキャリアの描き方~】こんなタイトルをつけまして、オープンセミナーを開催いたします。
放送にリンクを貼っておきますので、タイトルに関心をお持ちいただける方、広くお越しいただければと思います。
それでは、お聴きいただきありがとうございます。
今日も一日良い日にしましょう。
小田木朝子プロフィール
「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“育休スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
*育休スクラ公式HP|https://schoola.jp/
*Facebook|育休スクラ|https://www.facebook.com/schoola.jp
*Instagram|@odagitomoko|https://www.instagram.com/odagitomoko/
*Twitter|@odagitomoko|https://twitter.com/odagitomoko
*YouTube|小田木朝子の今日のワタシに効く両立サプリ*育休スクラ|https://www.youtube.com/channel/UCT8k-TH1TMSJVbMPMXxFQBA