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#597 家事のタスクリストで「詰められている」と感じてしまう問題

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、変化の時代に、産後のキャリアを楽しく豊かに描くためのオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日も、わが家のセミちゃんたちがかなり大合唱をしておりますが、夏を感じるBGMだと思って、聴いていただけると嬉しいです。

タスカジさんとの共催イベントがありました

今日の放送は、タイトルをつけるとしたら、”家事のタスクリストで「詰められている」と感じてしまう問題”を取り上げたいと思います。
どういう経緯かというと、先週7月21日に家事代行のマッチングサービスを展開するタスカジさんと一緒に、オンラインスクール育休スクラとの共催イベントを開催させていただきました。
そのイベントは、【育休中の今、始めよう!仕事と家庭の”両立先読み”準備セミナー】というタイトルの企画なんですね。
タスカジの代表の和田さんと私とで、トークライブ形式でお届けしたオンラインイベントです。
このVoicyを聴いてきてくれたという方もいらっしゃって、本当にありがとうございます。
どんなイベントかというと、”両立先読み”準備セミナーは、”先を読んで、準備をするセミナー”というタイトルの通りなのですが、”復職後に仕事と家庭のそれぞれで起こりがちなあるあるをまず知って、そこから自分にも起こることを予測して、自分に合った備えをしよう”、こういうコンセプトのイベントでした。
仕事で起こるあるあると、家庭で起こるあるあるを挙げながら展開したのですが、和田さんの話がとても面白かったのと、仕事で起こることと家庭で起こることで、例えば、一人で抱え込むとしんどくなること、関わる相手と握手できないことで孤立しがちになってしまうこと、こういうのは双方にすごく共通性があって、一つを備えることが、芋づる式にいろんな備えをすることにもつながるんだな、こんな気付きを参加してくれた方々と一緒にうなずく会でもあったと思います。

家事のタスクリストで「詰められている」と感じてしまう問題

そんなイベントの中で、ここからは小田木の個人的所感ですが、少し気になったテーマが、参加者の方がコメントで入れてくれた中で、”家事のタスクリスト”を使った時に、相手が詰められていると感じてしまって、なかなかうまく話ができない、こういう課題をチャットを使って提起してくれました。
そこから今日は、イベントでは応えきれなかったかもしれないですが、家事のタスクリストで相手が詰められていると感じている問題を、ぜひVoicyでも取り上げてみたいなと思った次第です。
”家事のタスクリスト”、皆さんは使っていますか?
例えば、ゴミ出しとか朝食の準備とか、大きくて目に見えるタスクだけではなくて、ゴミ出しの場合は、ゴミを集めてごみ袋に分別してまとめるとか、こういった前後背景のいろんな名前の付いていないタスクも含めて見えるようにして、どんなふうに家庭を運営していくか話し合ったり、プランニングしたりするように使われるのが、いわゆるタスクリストになると思います。

”家事のタスクリスト”を使っていますか?

皆さんは、使う派ですか?それとも使わない派ですか?
これは一般的には、妻が用意して、夫に話し合いを仕掛けるケースが結構多いのかなと思います。
用意する側の心の内としては、両立に備えたいとか、お互いにし合ってやりたい。こういう気持ちで準備をするわけなのですが、一方で、「なんで自分ばかり一生懸命に準備してるのかな?」とか、「もっと相手からも動いてほしいな」とか、そういったモヤモヤを抱えるケースもあって、さらに、話し合いを仕掛けたときに、「詰められている気がして嫌だ」と言われてしまったり、相手が萎縮してしまったり、受け身になってしまう、こういう状態を何とかできないか、そんな背景も含めてあがってきたコメントではないかなと思います。
自分のために相手のために家庭のためにと、良かれと思って準備したものが、うまく前に進めない。
悲しい気持ちになりますよね。
この背景をどう見るか、そしてどんな工夫ができるかを、一緒に考えてみたいと思っています。

ちなみにわが家は、タスクリストはなし派です。
お互いにやれることをやろう。得意なことと苦手なことが、お互いにはっきりしているので、「こっちは自分がやるね、そっちはよろしく」そんな感じでやっているうちに、なんとなく形が出来上がってきたのが、わが家のケースかなと思います。
なので、これはあまり今回は参考にならないです。

タスクリストのメリット

どこから考えるかですが、”タスクリストで詰められていると感じてしまう問題”と書くと、タスクリストそのものに課題があるように思われるかもしれないのですが、和田さんもおっしゃってましたが、タスクリストは本来は良いものですよね。
見えないものが可視化されるという意味でも良いし、相手や関わる人たちと一緒に考える道具になるし、見える化して一緒に考えていくプロセスから、たぶんいろんな気付きや発見もあると思いますので、タスクリストは本来は良い物だと思います。
仕事でも、いろんな業務が見える化されることは、良いことしかないわけなので、タスクリストは本来はいいもの。

なぜ詰められていると感じてしまうのか?

じゃあ、どうして詰められていると感じてしまうケースがあるかというと、コミュニケーションの取り方に着目をすると、何かヒントが見つからないかなかなと思います。
どんな時に相手が詰められていると感じてしまうんだろうか?
私自身の過去のコミュニケーションも振り返って考えた時に、三つぐらい着眼点が出てくるかなと思います。

無意識に相手を責めてしまう

一つは、そうしたいと思ってないけれども、無意識に相手を責めながら、責めモードで話をしてしまうケースがあるんじゃないかなと。
表面上は、タスクリストをベースにどうするか話をしているけれども、無意識に抱えてしまう気持ちとして、「こういうのがないと、やってくれないでしょう?」とか、「これだけあるのが分かる?」とか、「相手は知らない、相手は考えてくれない、だからこういうものを私が用意しているんだ、分かってほしい」こういうモードになってしまうと、空気を相手が感じて、「なんか責められているように感じるな」こうなることがあると思います。

境界線を引こうとしてしまう

二つ目は、境界線を引こうとしてしまうモードだと思います。
領土の駆け引きみたいな感じですね。
「ここから向こうはあなた、こっちは私」とか、「少ないとずるい、多いと損してる」こんな感じで、相手のやることと自分のやることの間に、明確に境界線を引こうというモードでやってしまうと、競争のように感じられてしまうケースがあるのかなと思います。

普段の会話が少ない

最後三つ目は、タスクリストについての話以前の会話が少ないということですよね。
忙しいし、無理はないです。
でも、業務連絡中心の会話になってしまっていた場合は、お互いに協力し合って、お互いのためを思いながら話をするのが、まだ温まっていない状態だと思いますので、会話から増やしていく、そんな観点も必要になるケースがあるんじゃないかなと思います。

”私の願い”から共有していく

じゃあ、どうするのかですが、これがくれぐれも「私のコミュニケーションの取り方が悪いのか」とか、自分を責めたり、一人で背負わないでほしいと心から思います。
全然悪くないし。

では、どういうコミュニケーションをとって、タスクリストの話をしていくかですが、タスクリストの話に入る前に、”WHYタスクリスト”、タスクリストの話をしたい私の願いから伝えていくのが、結構大事だと思います。
なぜタスクリストについて話をしたいのかというと、その背景にある私の願いとしては、一緒に備えたいとか、協力してやりたいとか、不安だから考えたい、自分たちに合った方法を作っていきたいとか、お互いに支え合える関係にあなたとなりたい、こういう願いがあるはずですので、”私の願い”から共有していくのが、結構大事かなと思います。

言葉にしないと伝わらない

「そんなことは、言わなくても分かってるよね」とか、「伝わってるよね」と思うかもしれないですが、言葉にしないと伝わらないものだと私は思っています。
現に私もそうでした。

最後に、そういうことも含めて、”自分ばかり頑張っている気がする”と今は思うかもしれないですが、こういった工夫を経て、その先に一緒に作り上げる関係ができた時には、それまでの苦労がうそのように気にならなくなりますので、ぜひその先の望ましい関係性や家族を目指して、トライしてみていただければと思います。

ということで、今日はタスカジさんとの共催イベントから、小田木の所感、”家事のタスクリストで相手が「詰められている」と感じる問題”を一緒に考えてみました。

先読み準備系イベント、またやります

今日は、アナウンスタイムを追加させていただいております。
今日の話は、”両立先読み”準備セミナーで、仕事と家庭の双方から起こり得ることを予測して、自分に合った備えをしていこうというコンセプトのイベントからの振り返り放送でしたが、こうしたテーマに関心のある方は、次回の開催がございます。
今回はタスカジさんとのイベントではないので、くれぐれもご承知おきください。
次回は、8月3日水曜日午後1時から2時半で開催いたします。
タイトルは、【復職後の仕事が楽しくなる新発想の”育休デザイン”~両立期の壁を知り、備えよう~
こちらも、”予測することで、適切な備えについて考えられるようになろう”そんなコンセプトのイベントです。
今回は、”出産後のビジネスパーソンが、仕事でぶつかる三つの壁”をあるあるから定義して、どうやって乗り越えられるか、そのための着眼点を知ろう。そして、適切な備えがされることで、復職後の仕事が、復職前よりも楽しくなったと言えるようになろう。そんなことを目指したコンセプトのイベントです。
オンラインスクール育休スクラが主催するオープンイベントです。
テーマに関心のある方、育休スクラが面白そうだなと思っていただける方、ぜひお越しください。
この放送にリンクを貼っておきます。

最後までお聴きいただきありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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