ドミニオンは何故こんなにも楽しいのか、言葉にしてみよう
皆さん、好きなボードゲームはありますか?
好きなボードゲームは人によって様々かと思いますが、私が一番好きなボードゲームは
ドミニオン
です!
この記事を見に来ていただいた方も、ドミニオンが好きな方が多いのではないでしょうか?
しかし、ドミニオンを知らない人にドミニオンのどこが楽しいの?と聞かれて困ったことはありませんか?
ドミニオンが楽しいと思っていても、いざどこが楽しいか聞かれると答えるのは意外と難しいものです。
私はドミニオンみたいなゲームを作りたい!と思ったことがきっかけでドミニオンの楽しさについて考えるようになりました。
ドミニオンが楽しい理由を言葉にすることでドミニオンがもっと好きになれると思いますし、人にドミニオンの魅力を説明出来るようになるはずです。
この記事をきっかけに、私と一緒にドミニオンの楽しさについて考えてみませんか?
私が思うドミニオンの楽しさは4つです。
デッキ構築型ゲームの楽しさ
カードをプレイする楽しさ
戦略を組み立てる楽しさ
適度なプレイ時間で何度でも楽しめる
それぞれの楽しさを説明していきましょう。
ここが楽しい1:デッキ構築型ゲームの楽しさ
ドミニオンは「デッキを作ることに特化したゲーム」のコンセプトから始まった(※1)、世界初の「デッキ構築型ゲーム」です。
デッキ構築型ゲームは画期的な発明で、後に多くのデッキ構築型ボードゲームが生まれました。ドミニオン以外のヒット作品も多数出ています。
アルナックの失われし遺跡:ドイツゲーム賞1位のデッキ構築型ボードゲーム。著者一押し。
Slay the Spire:デッキ構築型のPC、スマホゲーム。150万本以上の売上。
Inscription:デッキ構築型のPCホラーゲーム。多数の賞を受賞
これら有名なゲームも元を辿ればドミニオンに行きつくことを考えると、ドミニオンは画期的な発明ですね。
デッキ構築型ゲームが画期的かつ広く楽しまれるようになったのは以下の理由からと考えています。
・カードゲームでおなじみなので親しみやすい
MTGや遊戯王、デュエマ等他のTCG(トレーディングカードゲーム)をプレイしたことがある方なら、デッキを作る楽しさは分かると思います。
ボードゲームでデッキを作る楽しさが味わえるという売りは、ドミニオンをとても魅力的なものにしています。
・手元のデッキでゲームを振り返ることが出来る
デッキ構築型ゲームはゲーム終了時、手元に自分の作成したデッキが残ります。
拡大再生産のゲームにおいて、終了時に自分が行ってきたプレイを振り返って楽しめることは重要で、デッキ構築型ゲームはそれを可能にしています。
・コントロールが出来る運要素
デッキ構築型ゲームは、カードを引く順番がランダムなので運要素が生じます。
運要素というと良くない印象を受ける方もいるかもしれませんが、デッキ構築型ゲームの運要素は理不尽感の少ない「コントロールできる運要素」になります。
デッキの枚数をカウンティングしたり、デッキの構成を工夫することで運要素を操作する事が出来るため、引くカードが分からない楽しさと戦略性を両立しています。
ただしダブルボトム、てめーはダメだ。
ここが楽しい2:カードをプレイする楽しさ
ドミニオンの「自分が買ったカードをプレイする」という体験は、ドミニオンの楽しさの中心となります。
「銀貨」「金貨」は単に数字が増えるだけですが、他の王国カードはそれぞれユニークかつ強力な効果をもたらしてくれます。
鍛冶屋:本来は5枚の手札が、7枚に
工房:カードを大量獲得
礼拝堂:強力なカードだけのデッキを作る
村:本来1枚しか使えないアクションが、大量に使える
これらは初期デッキに出来る「お金を出す」とは違う新たな方向性でデッキを強化してくれるため、プレイする事によって新しい事が出来るようになったという実感を与えてくれます。
自分が選んだユニークなカードを使う楽しさは、単に与えられた中からアクションを選ぶ他のボードゲームとは一線を画すものがあると言えるでしょう。
ここが楽しい3:戦略を組み立てる楽しさ
ドミニオンはゲームで使用するカードを最初に10枚選ぶシステムを採用しています。この「サプライシステム」がドミニオンに戦略を組み立てる楽しさを与えてくれます。
最初からゲームに使われる全てのカードが見えているため、全てのプレイヤーがゲームの展開を予想することが出来ます。
他のプレイヤーが自分とは違う戦術を取って勝利しても、全てのプレイヤーに同じカードの選択肢が与えられているため理不尽感がありません。
自分が独自の戦術で勝利した場合は、自分自身の選択のおかげで勝てたと感じられ大きな満足感を得る事が出来ます。
この戦略を組み立てる楽しさ故に、ドミニオンは何回でも繰り返し楽しむことが出来るのです。
ここが楽しい4:適度なプレイ時間で何度でも楽しめる
1~3の楽しさを、なんと30分程度で楽しむことが出来るのもドミニオンの素晴らしい所です。
他に戦略性がある拡大再生産ゲームは多数ありますが、それをここまでの短時間にまとめたゲームはそうそうありません。
本気を出せば1日20戦以上も可能!ドミニオン楽しい!
以上が私の考えるドミニオンの楽しさです。三山切れの面白さ等まだまだドミニオンの楽しさについて語る部分はありますが、この4つに絞ってみました。
ドミニオン好きの方は、それぞれのドミニオン愛をコメントで語ってください!待ってます!
私は3と4、それに加えてプレイ人口の多さが特に好きです!
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※1 ドミニオン作者のドナルド・X・ヴァッカリーノ著「ドミニオンの知られざる歴史」より