BL短歌を詠んでみた
私のTLに颯爽と現れたハッシュタグ。
それがこれ、BL短歌でした。
素敵な文字書きの皆さんがやっているとなれば勝手に便乗するしかあるまい!ということで便乗大好き乙女ゆきは(初めてそんな名乗りしたわ)もやってみました。
そしたらね、村雨さんが書いてくださったの〜〜〜!
ということで、これまた便乗。
詠んでみたBL短歌を解説してみようと思います。
君の夢、忍び込むから会いに来て途切れた通話聞こえる寝息
夜中に通話してたら寝落ちる…というやつですね。
なんか自分ばっかり喋ってんなーと思ったら寝落ちしてる。
君の夢に忍び込むから、君からも会いに来てねという歌。
上の句が浮かんで、下の句が浮かぶのにだいぶ時間がかかった覚えがあります。
珈琲にミルク入れるか訊きかけてふと思い出す君の黄金比
コーヒーはブラックか、それともミルクを入れるか。あとは砂糖を入れるかってほんとに人の好みですよね。
いつの間にか思い出せるくらいには君の好みを把握していたんだなぁ…というのは意識し始めるきっかけとかになりませんかね?
そもそもコーヒー用意してくれる時点で付き合ってね?という気もします。
あ、こんなに些細なことを覚え始めるくらい一緒にいるんだ、と改めてドキッとするといいかもしれない。
食べちゃうね愛しい君の一部分頬張る僕と頬染める君
ちょっと深夜枠♡な歌のつもりで作ったのですが、怖い歌として話題になりました。
たしかにな!怖いよなこれ!
と、あとから思いました。
え?ホントは何をイメージしたのかって?ヤダァ純情乙女には言えませんよそんなの〜〜お察しください♡
人参をサラダに入れたのわざとだよ取調室昨日のあの娘
この歌だけ字が赤いの、すごく好きなんですけど伝わります?
ここは取調室、ただしカツ丼の代わりに人参入りのサラダが出ます。ヘルシー。
「人参」の部分に何を入れるか迷った末の人参でした。別にサラダに入れなくてもいい物をあえて入れる雰囲気を出したくて。
好き嫌いも知ってる、君のご飯も用意する。そんな仲なわけです。
さて、被疑者はどう答えたんでしょうね。
ちなみにこの歌と上の歌、どっちが怖がられていたのか私よくわかっていません。
そして全然関係ないんですけど、つばきファクトリーの「抱きしめられてみたい」という曲のラスト「ねぇあの子だれなの」がすごくいいので、この歌が好きな人はぜひ聞いてください(ダイマ)
青海苔がついたままでも気にしない
たこ焼き焼きそばそれともなぁに
知るか!キスがしたい!!
ということですね。
それでキスをしたらソースの味がしたんでしょう。
「何食ったの」
「なんだと思う?」
「調査のためにもう一回」
とかやるんじゃないでしょうか。
それにしても「焼き焼き」だなぁと今更気が付きました。
苦いよと文句を言っても笑ってる君は大人で煙はくゆる
タバコの味のするキス……おや、偶然にもキスの味の歌が連続でした。
さっきのがほのぼの同年代だとしたら、こちらは年の差ですね。
年の差って、いいよね……(しみじみ)
大人ぶりたい年下も好きだし、普段大人びてるのにその人の前でだけ年相応になってしまう子も好きだし、余裕ありそうなのに実は翻弄されてる年上とかも、いいよねぇ…(一息)
ちなみに私はタバコ吸いませんし、タバコの味のキスも知りません。本当に苦いんでしょうか。
知りたいかと言われたら…知らないままでもいいな、うん。
ネコチャンを吸ってる君に誘われて深く吸い込む項の白さ
ネコチャンはやはり半角カタカナで書きたいよね!!
というオタク心です。(?)
猫かわいい〜と飼い猫にメロメロな君。
ちょっと面白くないような気持ちだったのに、「っ、何?!」とか言いながら振り返るのが楽しくなってしまう未来が見えますね。
日焼けすると皮剥けちゃって痛いんだ
海パン一丁君オフィーリア
おきにいりです!!
ですが何を思って詠んだのか何も思い出せない!
たしか、一見脈絡のない言葉を入れたかったんです。
で、あれこれ考えているうちにできたという。
流れるプールっていう言葉をボツにした記憶はあります。
わかる人にはわかるでしょ、っていう感じですね。
嘘つきはどっちだろうね君と僕好き嫌い好きやっぱり嫌い
僕と君、どっちが嘘つきなんでしょう。
好きと嫌い、どっちが嘘なんでしょう。
嘘をつくのをやめたとき、この二人の関係はどうなるんでしょう。
こういうめんどくさい二人、嫌いじゃないですホントです。
と、言うことでここまで見てまいりましたが、
これ……解説じゃないね???
という気持ちになっています。
そしてなんなら、これってBLなのか?というのが多い気もします。
いいんです、そういうつもりで詠んだので。
限られた字数の中に場面とかストーリーを入れるって、難しいけどやっぱり楽しいですね。
そして出来上がったものを見て、思ってなかった感想がもらえるのも楽しいです。
またやりたいな〜。
ちなみにnoteのタグでBL短歌で見てもらったら、同じように解説をつけてる素敵な文字書き様たちに出会えますよ〜ぜひ!