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あっちとそっちの間の世界。

来年4月から小学生の息子。

この秋は、
放課後等デイサービス(放デイ)探しに
奮闘した。

色々あり、
息子を預けるところが無くなったことと
普段の通院なども含めて、
1ヶ月、主人に介護休業を取ってもらい、
家族3人で10ヶ所以上の見学に行った。

本当に、施設ごとで色が違うことに
主人共々びっくりした。


感じたのは、
動ける子たち寄りの施設(支援級、特支知的級向け)
か、
寝たきりの子たち寄りの施設
のどちらかに振り切っているところが多い。

現時点、歩けない息子は、
重心児寄りになるので、
寝たきりの子たち寄りの施設の方が
いいのではないかと
見学へ行くたびにそんなニュアンスの話をされる。

実際にそうだ。

歩けない(基本四つ這い移動)だから、
動ける激しい子たちがいると
怪我をする可能性もある。

特支も、知的級ではなく
重複級へ進む話になった、自動的に。

確かに、
身体2級(独歩ができないレベル)で、
重度知的があったら、
重複級なんだろうなと親でも思う。

重複級が嫌とか
そんなのは無くて、
息子の居心地のいい方がいいに決まっているから

見学時点で、
重複級のまったりした雰囲気は
「そこに学校生活を送る息子がいる」
と夫婦で容易に想像ができた。

特別支援学校は
校区が決まっているから
選べない

けど、

そこにもいろんな理由があって
1番初めは隣の校区の特支を希望してた。

教育委員会にその希望を伝えて
隣の校区の特支へまず見学だけでも
させてもらえないか、という話をしてもらったが
見学すらもNGという返事だった。

校区外の学校を希望するには
どうしようもない理由(引っ越し等)がないと
簡単には受け入れてもらえない
そんな高い壁と感じた。

思い返せば、
知的級か重複級か、も
本人の伸びしろを考えたら
知的級の方がいいかもしれないと
初めは感じていたが、
最終的には重複級になった。

結局、諦めの連続なんだなと感じた。

放デイの施設見学もそう。

「うちは激しい子が多いから」
「定員いっぱいだから」
「◯◯市(隣の市)の方が近いんじゃない?」
など色々言われたが、

結局全て言われてみれば
児童や親が諦める
ということにつながる言葉ばかりだ。

きっと最終的に
いい具合の諦めレベルのところに
ハマるんだろう。

それを
「良い」と思ってやっていくしかない。

諦めることが多いかもしれないけど
諦めることが悪いこととも思わない。

ただやっぱり
親や本人の気持ちに
寄り添ってもらえないのは
本当に辛いと感じた。

いろんな「諦め」を重ねて
そこで生活するのはわたしたち家族であるのに、

決まりだから
できない
やれない
ダメです

って

今まで言われて来たけど
やっぱりこの言葉たちには
慣れることはない。

本人の可能性を潰してる気がして
わたしたちを否定されている気がして

もっと
もっと

選択肢が選べる時代になったらいいな。

あっちとそっちの世界
とか、自分で言ってて少し嫌になるけど。
そんなことを感じなくなる日が
いつか来たら嬉しいなあ。

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