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逢魔ヶ時

仕事を終え、夏休み中の息子を自宅からひろい、西方へ向かうこと15km。途中でカップアイスを買って、到着する頃には食べごろの柔らかさ。あたりは徐々にはちみつ色の世界へ。

数km先はもう山形県。標高も高く、気温は下界より数度低く風が心地よい。けど、山の中だけあって湿度は高め。まとわりつく感じもあるね。

小花がかわいい

息子は望遠レンズで眼下を走る奥羽本線を狙うが、谷底はすでに暗くなりかけている上、年代物の一眼レフを使っているのでなかなかピントが合わない様子。レンズの駆動音がジーコジーコと繰り返す。

この辺りは熊が出るところだよなぁ、と思い出したのはアイスを食べ終わった頃。実際、野生動物の生息域に入り込んでいるわけだから「あら、クマさん♡」なんてコトもあり得る。昨年この道をバイクで走った時にはタヌキに異常接近したなぁ。すれ違っただけなのに、とっても怖かった思い出。数分間、身の毛がよだったっけ。

望遠域の素直な写りが好き

夕日の逆光でなかなか思うように撮れなかった。画面に太陽が入り込むと、大気で減光されていても相当なハイコントラストになってしまい写真にならない。

日没後、向かいの、山形県にある風力発電所を狙う。残照の中の風車はsの大きさが想像できないほどおもちゃじみて見えた。よく見ると右の風車が前にある雲に影を落としていた。薄明光線の亜種みたいなものかなぁ。と思った、晩夏の夕暮れ。

もう、ヒグラシが鳴き出した。

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