アザラシがいるかもしれないじゃん,というある冬の話
noteの下書きに入れておくとよく忘れてしまう.忘れていると20ヶ月くらいすぐに経ってしまう.20ヶ月というのは結構長い月日なんだけれど,可処分時間が少ない私にとっては休み3日分の距離である.6ヶ月に休みが1日しかない私にとってはみんなの一週間の土日をとるのに12ヶ月かかるのである.それはまた味わい深い.子どもはすぐに大きくなる.作品はたくさん作ることができる,デジタルネイチャーは近い.研究も楽しい.仕事は楽しい.しかし,人生という意味での自分はみんなの1ヶ月分(土日8日)の時間を作るのに4年かかる.子どもと過ごす時間は子どもの一生でみんなの2ヶ月分くらいで終わってしまう.なので反復が重要なのだが,反復する時間自体も少なくなっている.下書きにすると20ヶ月くらい忘却の向こうに行ってしまうのだ.
指言語の問題を取り戻すためにも反復の時間を取り戻すのは大切なことだ.しかし指言語の問題に目を瞑ってられるくらいにLLMの進歩は早い.これはまた別の話で.
ある冬のこと,昔は仕事のついでに子どもがついてくることもあったので,一緒に弊息子と窓を眺めているときの話である.
流氷に乗ったアザラシが見たいというから,アザラシを見に行ったことがある.
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