小原古邨とアミニズム
落合陽一です.金沢での公演が終わりました.ご来場いただいた方ありがとうございました.
金沢で行われた講演(コンサート)「魂の計算、霊性の旋律」に関する背景や意義を整理したものである。小原古邨(1877-1945)や鈴木大拙(1870-1966)の文化的・思想的文脈をふまえ,そこに落合陽一が提唱するデジタルネイチャーと生成AIを組み合わせた新しい芸術表現がどのような可能性を示唆するかを論じる。併せて,彼ら三者の活動や思想が,万国博覧会という国際舞台を通じて日本文化・東洋哲学を世界に広めてきた歴史的経緯とも繋がり得ることを考察する。
1.はじめに:講演(コンサート)の概要と狙い
2025年2月2日に金沢市アートホールにて開催された「魂の計算、霊性の旋律」は,フードピア金沢2025の協賛事業として企画され,メディアアーティストの落合陽一とフォルテピアノ奏者の小川加恵が登壇した。本公演は,1)「計算機自然(デジタルネイチャー)」や2) 生成AIといった先端テクノロジーを介しながら,日本や東洋思想における**「霊性」**を現代アートと音楽の文脈で再定義する試みとして注目される。
ここから先は
4,023字
落合陽一が「今」考えていることや「今」見ているものを生の言葉と写真で伝えていくことを第一に考えています.「書籍や他のメディアで伝えきれないものを届けたい」という思いを持って落合陽一が一人で頑張って撮って書いています.マガジン開始から4年以上経ち,購読すると読める過去記事も1200本を越え(1記事あたり3円以下とお得です),マガジンの内容も充実してきました.
落合陽一の見ている風景と考えていること
¥3,980 / 月
落合陽一が日々見る景色と気になったトピックを写真付きの散文調で書きます.落合陽一が見てる景色や考えてることがわかるエッセイ系写真集(平均で…
いつも応援してくださる皆様に落合陽一は支えられています.本当にありがとうございます.