霧島神宮を歩く
霧島神宮を歩きながらのサーベイ
はじめに
南九州の霊峰・霧島山。その麓に鎮座する霧島神宮は、古来より天孫降臨の伝説地として語り継がれ、山岳信仰と火山信仰の融合が色濃く息づく稀有なる聖域として知られる。火山活動にともなう畏怖と、豊かな自然資源への感謝が交錯するこの地は、日本建国神話の重要な舞台というだけでなく、古代から現代へと続く人間と自然の対話を象徴する場所でもある。
本稿では、霧島神宮と天孫降臨にまつわる学術的再考を行い、それを基点として「鏡のパビリオン」という新たな空間表現を提案する。神話・歴史・自然・文化・信仰といった多角的視点を交差させることで、鏡という象徴が孕む呪術性・神秘性・芸術性を見出し、さらに大阪・関西万博(2025年)に向けたパビリオン構想に活用することを目指す。近年、落合陽一はデジタルネイチャーの概念を掲げ、鏡の映像的効果や仏教思想にも通じる「空」を表現素材として取り入れており、本研究もその潮流に呼応しつつ、霧島地域に根差す文化的文脈を融合させる意図がある。
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3,621字
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