展示に絡めて場所と対話したものを見せていく.カメラ屋さんならカメラを,服屋さんなら服を,マルイさんならグッズやタオルやマスクを / #未知への追憶
メディアアーティストをしている.その点では空間を使った,展示空間をどうやって使っていくはいつも考えてしまう.そういった点では広い意味でのインスタレーション作家ではあると思う.
ライカの展覧会のときは,ライカのショーケースの中に自分のカメラが並んでたりして,展示会場と展示会場外の接続性をどうやって作っていくかということで悩んでいた.
ヨウジヤマモトの展示のときは,服自体も展示である,ということを考えつつ作品を置いていった.
今回のマルイの展示は商業施設であって,デパート感があるものとかも含めてのインスタレーションだからグッズの並び自体も展示のようなものだ.
壁のステートメントがそのまま印刷されたファイバータオルというネタをどのくらいの人がちゃんと受け取ってくれているんだろうと思いながら,玉虫のケーキとか墨汁みたいな水とかが売られている売り場を眺めている.
今日はそんな接続性の話を.
ここから先は
1,896字
落合陽一が「今」考えていることや「今」見ているものを生の言葉と写真で伝えていくことを第一に考えています.「書籍や他のメディアで伝えきれないものを届けたい」という思いを持って落合陽一が一人で頑張って撮って書いています.マガジン開始から4年以上経ち,購読すると読める過去記事も1200本を越え(1記事あたり3円以下とお得です),マガジンの内容も充実してきました.
落合陽一の見ている風景と考えていること
¥3,980 / 月
落合陽一が日々見る景色と気になったトピックを写真付きの散文調で書きます.落合陽一が見てる景色や考えてることがわかるエッセイ系写真集(平均で…
いつも応援してくださる皆様に落合陽一は支えられています.本当にありがとうございます.