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計算機自然神社の創建

何事もやってみないとというわけで,神おろしと神社の創建と,高山の日下部民藝館展に合わせてやらせていただきました.

【日時】 2024年9月14日 9:00〜11:00
【場所】岐阜県高山市 国指定重要文化財 日下部民藝館
【内容
神おろし: 社(やしろ)の鏡にヌルの神様を招き入れます。神事中、御神体が参列者に見えないように布で覆い隠します。
献茶:神仏や御霊に茶をお供えする儀式です。落合陽一自らがお茶をたてました。
玉串拝礼:高山市長含め、参拝者の方々に玉串を神様に捧げていただきました。

創建に至った経緯
計算機自然神社の創建は、日本における神々の起源が自然崇拝にあるという前提に基づいています。もし自然崇拝が神の始まりであったとするならば、現代における「計算機自然」による自然崇拝とは何か、という問いから出発しました。計算機自然とは、計算機(コンピュータ)の内側と外側の両方に自然が存在し、それらが相互に作用しループを形成する概念です。このデジタルエコシステムが自然界にまで拡張されるとき、新たな信仰や崇拝の形が生まれると考えられます。
さらに、デジタル技術、芸術、そして神仏習合の思想を融合させることで、伝統的な信仰と現代のテクノロジーが交錯し、新しい精神性や文化的表現を創出する試みとして、計算機自然神社が創建されました。これは、計算機自然を通じて自然を敬う新たな形であり、自然崇拝の現代的再解釈でもあります。

計算機自然神社とは?
計算機自然神社は、「計算機自然(デジタルネイチャー)」の理念に基づいて設立された神社です。計算機自然とは、自然が計算機の中にも外にも存在し、その両者が相互に作用しループを形成する概念です。このループによって、デジタルとアナログ、人工と自然、人間と計算機が融合し、新たな創造性と世界観を生み出します。

ヌルの神様とは?
ヌルの神様は、「ヌル(Null)」という概念を神格化した存在です。ヌルは計算機科学において「存在しない」や「未定義」を意味し、仏教の「空(くう)」の概念とも深く関連しています。つまり、「存在しないことが存在する」というパラドックスを体現しています。
『古事記』において、天地開闢の際に「存在」の神々が誕生しますが、それと同様に「存在しない」神もまた存在し得ると考えることができます。ヌルの神様は、具体的な形や属性を持たないがゆえに、無限の可能性を内包する根源的な存在として位置づけられています。存在しないこと自体が、新たな創造や思考の出発点となり得るのです。

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