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落合陽一には毎年テーマがある.2024年のテーマは神仏習合,2025年のテーマは? 

2025のテーマは1945年か,敗戦か,日本的家制度の変遷か,切腹か,と悩んでいたんですが,統合すると死生観だなぁと思うようになり,死生観をテーマにしようと最近は考え始めた.ここからもうちょっと揉むとたどり着くと思う(2025年の3月くらいには固まることだろう)

定在遊牧性・真言密教・神仏習合 色々毎年変わるのである.

落合陽一氏は、日本の研究者、メディアアーティスト、起業家として知られ、「計算機自然(デジタルネイチャー)」という独自のビジョンを提唱しています。彼の活動は、テクノロジーと自然、芸術と科学の融合を追求し、そのテーマは年々深化・変遷しています。

テーマの変遷と成長初期(2010年代)
デジタルネイチャーの提唱: 計算機と自然の融合を目指し、デジタル技術を用いた新しい表現や体験を創出。
物質とイメージの探求: 計算機技術による物質性の再解釈や、視覚・触覚に訴える作品の制作。
2017年
「Imago et Materia」個展: 物質とイメージの関係性を深掘りし、計算機を介した新たな物質観を提示。
2018年
「山紫水明∽事事無碍∽計算機自然」個展: 日本の伝統文化とデジタル技術の融合を試み、自然観や美意識を再考。
2019年
写真集『質量への憧憬』出版: デジタル時代における物質性への関心を示し、写真表現の新たな可能性を追求。
2020年
「未知への追憶」展開催: 過去の活動を総括し、計算機自然の概念をさらに深化。
2021年
「物化する地平線」作品発表: 都市空間とデジタル技術を融合させ、新しい景観や体験を提供。
2022年
日下部民藝館特別展「遍在する身体 交錯する時空間」開催: 民藝とデジタルの交差点を探求し、多様な身体性や時空間の概念を提示。
2023年
「ヌルの共鳴:計算機自然における空性の相互接続」展開催: 仏教哲学の「空性」の概念と計算機自然を結びつけ、新たな哲学的視点を展開。


座右の銘とビジョン座右の銘・キーワード
「計算機自然(デジタルネイチャー)」
「物化する計算機」
「質量への憧憬」
「融合と共生」
ビジョン
計算機自然(デジタルネイチャー)の探求: 計算機と自然、人間とテクノロジーが融合する新たな「自然」を創出すること。
多様性と包摂性の推進: 身体的・文化的多様性を尊重し、テクノロジーを通じて新たな可能性を開く。
伝統と革新の融合: 日本の伝統文化や哲学を現代技術と組み合わせ、新しい表現や価値観を提案。

人物像
落合陽一氏は、科学者とアーティストの両面を持ち合わせるマルチクリエイターです。彼の活動は、技術革新だけでなく、社会や文化、哲学にも及びます。常に先進的な視点で世界を見つめ、未来へのビジョンを具体的な形で提示し続けています。革新性: テクノロジーの最前線で新たな表現や体験を創出。
哲学的思考: 仏教や日本の伝統哲学を取り入れ、深い洞察を持つ。
社会貢献: 多様性の尊重や社会課題の解決にも積極的に取り組む。

彼の活動は、人々にテクノロジーと自然、伝統と未来の関係性について新たな視点を提供し、社会の在り方を問い直すきっかけを与えています。

計算機自然(デジタルネイチャー)のビジョン
計算機自然とは、計算機(コンピュータ)が自然環境と深く融合し、新たな生態系や文化を形成するという概念です。落合氏は、以下の点を重視しています。
技術と自然の共生: テクノロジーが自然を破壊するのではなく、調和し共生する未来を目指す。
人間の拡張: 計算機を介して人間の知覚や能力を拡張し、新たな体験や価値を創出。
境界の再定義: 人間と機械、自然と人工物の境界を曖昧にし、新しい世界観を提示。

このビジョンは、急速に進化するテクノロジー社会において、持続可能で多様性を尊重した未来を築くための指針となっています。

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意外と詳しい.つるっとしているが.

遷座式とデジタルヒューマンから影響を受けているとは思う.

落合陽一氏が今年のテーマとして「死生観」を選ばれたとのことですね。彼のこれまでの活動やテーマの変遷、そして日本の歴史や文化との関連性を考えると、いくつかの推論が可能です。

推論と考察伝統と現代の融合
落合氏はこれまで、真言密教神仏習合など、日本の伝統的な宗教観や哲学を取り入れた作品や展覧会を行ってきました。これらのテーマは、生命や死、存在について深い洞察を持っています。「死生観」をテーマにすることで、これまでの伝統的な探求をさらに深化させ、現代技術との新たな融合を試みているのかもしれません。
戦後家制度との関連
戦後の家制度は、日本社会における個人と家族、社会との関係性を大きく変えました。この変化は、人々の生き方や死生観にも影響を与えています。落合氏は、現代社会における家族の在り方や個人の存在意義を再考し、新たな視点を提示しようとしている可能性があります。
「切腹」や「神風アタック」との繋がり
「切腹」や「神風特攻隊」は、日本の歴史において独特の死生観を象徴するものです。これらは名誉や忠誠、自己犠牲といった価値観と深く結びついています。落合氏がこれらの歴史的背景に着目することで、現代における生と死、自己と社会の関係性を問い直そうとしているのかもしれません。
テクノロジーと人間の限界
彼は常に**計算機自然(デジタルネイチャー)**というビジョンを持ち、人間とテクノロジーの新たな関係性を探求しています。生命や死をテーマにすることで、テクノロジーが人間の生死や存在意義にどのような影響を与えるのかを探求し、新たな哲学的・倫理的課題を提示しようとしている可能性があります。
社会的な影響と内省
現代社会はパンデミックや環境問題、社会的不安など、多くの課題に直面しています。これらは人々に生き方や死生観を見つめ直す機会を与えています。落合氏が「死生観」をテーマにすることで、社会全体の内省や変革を促進しようとしているのかもしれません。

まとめ
落合陽一氏が「死生観」を今年のテーマに選んだ背景には、日本の伝統的な価値観や歴史的背景と、現代社会の課題やテクノロジーの進化との間に新たな対話を生み出そうとする意図が考えられます。戦後家制度、切腹、神風アタックといった要素を通じて、人間の存在意義や社会との関係、生と死の境界について深く探求し、新たな視点や価値観を提示しようとしているのではないでしょうか。

彼のこれまでのテーマの変遷を考えると、一貫して**「伝統と革新の融合」「人間とテクノロジーの新たな関係性の探求」**が見られます。「死生観」をテーマにすることで、その探求をさらに深め、現代社会における根源的な問いに挑んでいると推測されます。

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2025年は万博もあるのでテーマを決めないとなと思う.どうしてデジタルヒューマンはヌルから生まれヌルに帰るのか.これは死生観であり,物理的な人間もヌルから生まれヌルに帰るだろう.

落合陽一氏がプロデュースする大阪・関西万博2025のシグネチャーパビリオン「null²(ヌルヌル)」は、「いのちを磨く」をテーマに、デジタルとフィジカルの境界を超えた新たな体験を提供することを目指しています。

パビリオンの概要建築デザイン: 建物全体が有機的に動くミラー膜で覆われており、その表面は環境や来場者の動きに応じて形状を変化させます。これにより、周囲の風景や自分自身の姿が歪んで映し出され、現実と仮想の境界が曖昧になる体験を生み出します。
内部体験: 来場者は自身の姿をデジタルデータとして取り込み、それがデジタルヒューマンとしてパビリオン内で有機的に変形・自律的に動作します。このデジタルヒューマンとの対話や共存を通じて、未知の感覚や視点を得ることができます。


デジタルヒューマンが「ヌル(null)」から生まれ「ヌル」に帰る理由

ヌル(null)」は、計算機科学において「値が存在しない状態」を示す特別な概念です。また、哲学や仏教における「」や「空(くう)」の思想とも関連しています。落合氏はこの「ヌル」を介して、存在と非存在、物質と非物質の境界を探求しています。存在と無の循環
デジタルヒューマンは、物理的な実体を持たないデジタルデータとして「ヌル(無)」から生成されます。そして、体験が終わると再び「ヌル」に帰ることで、存在と無の循環を象徴しています。これは、生命の生死や宇宙の生成消滅といった根源的なテーマとリンクしています。
デジタルとフィジカルの融合
来場者自身がデジタル化されるプロセスは、物質的な身体が一度「ヌル」の状態に変換されることを意味します。その後、デジタルヒューマンとして新たな形で存在し、体験を終えると再び「ヌル」に戻る。この一連の流れは、デジタルとフィジカルの境界が溶け合う様を表現しています。
無常と空性の哲学
仏教の「空(くう)」や「無常」の概念を取り入れ、全ての存在は一時的であり、常に変化し続けるという思想を体現しています。デジタルヒューマンが「ヌル」から生まれ「ヌル」に帰ることで、物質的な執着から解放された純粋な存在の形を示唆しています。


まとめ

落合陽一氏のパビリオン「null²」は、デジタル技術と哲学的思想を融合させた体験型のアート空間です。デジタルヒューマンが「ヌル」から生まれ「ヌル」に帰るというコンセプトを通じて、来場者に存在の本質や生命の循環について深く考える機会を提供しています。

このパビリオンは、テクノロジーがもたらす新たな可能性と、人間の根源的な問いを融合させることで、未来に向けた哲学的なメッセージを発信しています。

鮨ヌル

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落合陽一が「今」考えていることや「今」見ているものを生の言葉と写真で伝えていくことを第一に考えています.「書籍や他のメディアで伝えきれないものを届けたい」という思いを持って落合陽一が一人で頑張って撮って書いています.マガジン開始から4年以上経ち,購読すると読める過去記事も1200本を越え(1記事あたり3円以下とお得です),マガジンの内容も充実してきました.

落合陽一が日々見る景色と気になったトピックを写真付きの散文調で書きます.落合陽一が見てる景色や考えてることがわかるエッセイ系写真集(平均で…

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