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先日久しぶりにインディ・ジョーンズを8Kテレビで眺めていたら,ディズニーに来たコスプレの人々の記録映画にしか見えず,「解像度と世界観」について考え込んでしまった.

8Kテレビを使っても8K解像度にはならないんだけど,大きな画面で解像度補完された映像を眺めていたら不思議な気分になってきた.

明日も放送があるらしいから楽しみにしている.

どういうことかというと70インチくらいの8Kテレビで過去の映画のデジタルリマスターを見ていると,「テクスチャーがパッキリ写りすぎている」状態に遭遇する.脳味噌の中で妄想していたテクスチャーが急に安いテクスチャーに変わる.

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解像度が低いときはわからなかった,衣装のコスプレ感とかセットのハリボテ感とかが強まっていき,最終的にテーマパークでコスプレ演劇をしている御一行にしか見えなくなってしまうのだ.このリアリティはなんなんだろう.

むしろ,テーマパークのリアリティが異常に高まる.だって,テーマパークで撮られた映画を見てから,テーマパークに行ったらそれは現物そのものと言えるほどのリアリティがある.

もともと映画は好きなのだけれど,古い名画のデジタルリマスターをあえて高解像度で見る楽しみは意外といろんな意味で面白い.夢も現実もふた粒美味しい.そんな世界が好きだ.

特撮コストとカラータイマー,俳句のような世界.ありがとう.

デジタルの世界はほとんど全てディズニーシーということか.

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