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思い出を拾い集める機械 / #落合陽一朝コラム

一日に一回SNSから思い出が通知されると思い出は反復される.反復回数が一年に1回だとすると重要なライフイベントで満たされた自分のタイムラインは日に日に思い出だらけに満たされていく.「いま」よりも思い出が多くなって,いまは思い出のサブセットになる.アートではすでに世界はそうなっている.存命のアーティストより死者の作品の方が強い.科学はうまいこと平衡を保っている.基礎研究が何かを塗り替えることがあるからだ.人間はここ数万年変わらないとして,アートは死者の世界,サイエンスとテクノロジーは生者の世界でどちらも大切.今日はそんなことを.

思い出を探索する機械に寄せた情念はそれ自体が人間性だったのかもしれない

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233字
落合陽一が「今」考えていることや「今」見ているものを生の言葉と写真で伝えていくことを第一に考えています.「書籍や他のメディアで伝えきれないものを届けたい」という思いを持って落合陽一が一人で頑張って撮って書いています.マガジン開始から4年以上経ち,購読すると読める過去記事も1200本を越え(1記事あたり3円以下とお得です),マガジンの内容も充実してきました.

落合陽一が日々見る景色と気になったトピックを写真付きの散文調で書きます.落合陽一が見てる景色や考えてることがわかるエッセイ系写真集(平均で…

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