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昼夜の相代も神仏:鮨ヌル∴鰻ドラゴンDivine Duality: Sushi, Null, and the Eel Dragon in Edo's Cyclical Time and Space

9月は東京で個展があります!(東京以外でも2箇所個展があります)

昼夜の相代も神仏鮨ヌル∴鰻ドラゴン
ひるよるの あいかわるきも かみほとけ すしぬるゆえに うなぎどらごん

Date
Sep.07,2024 - Oct.27,2024
Venue
BAG-Brillia Art Gallery-
東京都中央区京橋3丁目6-18 東京建物京橋ビル
Time
開館時間:11:00-19:00
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)
Price
無料
Organizer
東京建物株式会社
Others
企画監修:公益財団法人彫刻の森芸術文化財団
協賛:カリモク家具株式会社
機材提供 / 技術協力:株式会社セイビ堂
協力:麻賀多神社 / 佐倉山車人形保存会 / 田中 朋清 / 日枝神社 / 近畿大学水産研究所
取材協力:府川 利幸(八重洲一丁目中町会長) / 中村 悟(江戸帚専門老舗・白木屋中村傳兵衛商店 七代目当主)、𠮷野 正敏(日本橋𠮷野鮨本店五代目 ) / 岩本 公宏(鰻割烹 いづもや 三代目) / 鹿島 彰(一般社団法人 江戸消防記念会第一区三番組 組頭)
Web Site
https://www.brillia-art.com/bag/exhibition/22.html

Artist Statement
「昼夜の相代も神仏:鮨ヌル∴鰻ドラゴン / Divine Duality: Sushi, Null, and the Eel Dragon in Edo's Cyclical Time and Space」は、江戸時代の宗教的空間を考察し、落合氏が長年追求してきたデジタルネイチャー・計算機自然という哲学体系を基盤に時間と空間の循環的な性質を探求する展覧会です。
展示の中心となるのは、江戸文化の現代的解釈による彫刻作品「鰻ドラゴン」と前年の作品「オブジェクト指向菩薩」や一昨年の作品「ヌル即是色色即是ヌル」から発展したヌルの御神体「一仏五鮎八鰻三角縁仏獣鏡」などです。これらの作品は、落合氏の芸術における「ヌル」の概念を体現しています。「ヌル」とは、計算機科学におけるnull概念を指し、仏教でいうところの「空」を表現します。
展示の準備にあたり、落合氏は八重洲・日本橋・京橋地域の歴史を深く調査しました。そこから生まれたのが、本展の中心となる二つの彫刻です。仏教的現代要素を神仏習合の一つとして発展させた「一仏五鮎八鰻三角縁仏獣鏡」と、龍神の転生した「鰻ドラゴン」を融合させ、昼夜が切り替わりながらサイクルしていく展示を構想しました。
本展は、落合氏が長年培ってきた哲学と美学を結晶化した作品であり、江戸の宗教的空間と現代的デジタル表現の融合により、時間と空間、聖と俗、現実と非現実の二元性を越境します。計算機自然の視点から観客を江戸の豊かな文化的遺産と現代社会の複雑さが交錯する新しい芸術体験へと誘うことでしょう。

落合陽一

さて,今回の展示について考えたことをまとめておこう.

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4,643字
落合陽一が「今」考えていることや「今」見ているものを生の言葉と写真で伝えていくことを第一に考えています.「書籍や他のメディアで伝えきれないものを届けたい」という思いを持って落合陽一が一人で頑張って撮って書いています.マガジン開始から4年以上経ち,購読すると読める過去記事も1200本を越え(1記事あたり3円以下とお得です),マガジンの内容も充実してきました.

落合陽一が日々見る景色と気になったトピックを写真付きの散文調で書きます.落合陽一が見てる景色や考えてることがわかるエッセイ系写真集(平均で…

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