太陽の塔は八咫烏,カラスが白くたっていいじゃないか.
長年このモチーフなんなのか考えてたのですが,ここ1.5年くらいJFAのミュージアムの組み立てで八咫烏をのモチーフを探す仕事をずっとしていたので,随分八咫烏について詳しくなっていったのですが,自分が大阪関西万博のテーマ事業プロデューサをしていることもあって,気になっていた太陽の塔の話.
うちのパビリオンのテーマは,「いのちを磨く」なので,磨くで日本といえば鏡.三種の神器にも八咫鏡が入ってるし,鏡のことを考えるというのはいのちのことを考えることなのだとがむしゃらにリサーチしながら作ってきた中で,真言密教や般若心経に漸近する中で,ヌル即是色色即是ヌル=ヌル² → null²となっていったわけですが,空性と日本的霊性で仏教へいった私の歩みとは別に,70年ごろの岡本太郎の歩みを考えてみる瞬間がここ一週間くらいありました.
さて,太陽の塔.さまざまな評判や歴史的経緯は私より詳しい人がたくさんいるんで,その辺は置いておいて,設計に詳しくなりたい人はヤフオクで図面を落とすといいですよ,私の家にも設計図があります.
太陽の塔がカラスモチーフなことはwikipediaにも書いてあるくらいよく知られた情報のようなのですが,恥ずかしながら私,太陽の塔がカラスだってことを先週まで知りませんでした.だって白いあれがカラスだなんて思わないじゃないですか.でも八咫烏のことを考え続けてかなり経った私,太陽の塔がカラスだと認識した瞬間「これは八咫烏か三足烏だ」とハッとしてしまったのです.「カラスが白くたって良いじゃないか」って私の心の中で岡本太郎が囁いた.
三つの顔のモチーフ,両手の広げ方,顔の円盤,三足烏の日輪モチーフと言われれば確かに,礼儀類典のあれだ.
太陽,烏,三足烏,八咫烏,いろんな顔がある三足烏ですが,太陽の中に住んでいると言われるカラスなので,塔のモチーフとしては確かにもってこいではあるなぁ.
足が3つじゃなくて顔が三つある八咫烏がいたって良いじゃないか! 八咫(やあた)はどでかいって意味なんだからどでかいものを作ってやろうじゃないか!
と,私の中で太郎さんが叫んでいるんですが,70mのカラスは確かに八咫烏だわな.でかい.きっとそれはでかい.でかいカラスには違いない.
つまりはガァ.ガァ.ガァ.なるほどガァ公.ガァ公トランスフォーム後八咫烏という感じでしょうか.感動できる.
と,仮説をもとにばーっと書いてしまったのですが,この辺からもうちょっとリサーチすれば色々出てくるのだろうか.気になるところではあるのですが,ちょっと時間があれば調査したいテーマだなぁと思います.まぁ,地下の顔についてはわかりません.ここはなんなんだろう.
そういえば太陽で足が3といえば,トリスケリオンは太陽とかソーラーシステムとかの紋章なのですが,3でSunでお後がよろしいようで,JFAに続きます.
ここから先は
落合陽一の見ている風景と考えていること
落合陽一が日々見る景色と気になったトピックを写真付きの散文調で書きます.落合陽一が見てる景色や考えてることがわかるエッセイ系写真集(平均で…
いつも応援してくださる皆様に落合陽一は支えられています.本当にありがとうございます.