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日本語における「名」の語源と変遷をサーベイ.

意外なことに現代日本語での名とnameと語源(古英語nama,サンスクリットnama)が近い.ポイントは現代日本語は古代日本語,中国語,仏教用語が入り混ざっていることと,古代でのサンスクリット語と古代英語のつながり,インド・ヨーロッパ語族と仏典で同じルーツがあること,そして仏教の輸入,例えば『倶舎論』における「名」(nama)の輸入が効いてる.AIと一緒にお勉強.そしてまとめとく.素人なのとAIまとめなので詳しくは調べてほしい.偶然の一致よりは繋がりがあるし,もとを辿れば同じ言葉の一派が輸入されて,結構前に混ざっちゃったというくらいなんだけど,面白い.



日本語における「名」の語源と変遷に関する学際的研究:古代日本語、中国語、仏教、そしてインド・ヨーロッパ語族との関連性

要旨

本稿では、日本語における「名」「名前」「命名」の語源と変遷を、古代日本語、中国語、仏教、およびインド・ヨーロッパ語族との関連性に着目し、学際的な視点から包括的に考察する。具体的には、まず漢字伝来以前の古代日本語における「な」の用法、および中国語の「名」との接触が日本語の「名」の概念形成に与えた影響について、詳細な文献調査に基づき分析する。次に、仏教用語としての「名」が日本語の語彙体系、特に「名前」や「命名」といった複合語の形成に及ぼした影響を、『倶舎論』を含む複数の仏教文献を参照しながら明らかにする。

さらに、サンスクリット語の"nama"と古英語の"nama"の語源的な関連性を、インド・ヨーロッパ語族における「名前」を表す単語の比較を通じて検証し、日本語の「名」との関連性、特に語源的な関連の可能性についても探る。そして、「名前をつける」という行為が持つ、古代における原始的性質の類似性、および現代における社会的・文化的意味を考察し、日本語における「名」の概念が持つ多面性を浮き彫りにする。加えて、中国語と日本語における「命名」の比較対照を行い、それぞれの文化圏における命名の慣習や意味合いの違いを明らかにする。本研究は、言語学、歴史学、文化人類学、宗教学などの知見を統合することで、日本語における「名」の概念の包括的な理解を目指すものである。

落合注)そんな偉そうなものでもない

1. 導入


「名」という概念は、人間が社会生活を営む上で根幹をなす要素の一つである。我々は、人、物、場所、事象など、あらゆるものに「名」を与え、それによって個体を識別し、分類し、情報を伝達し、社会を構築する。「名」は単なる記号ではなく、言語、文化、歴史と深く結びつき、それぞれの社会における世界観や価値観を反映している。日本語における「名」「名前」「命名」といった語は、日常的に使用される基本的な語彙でありながら、その起源と変遷を辿ると、古代日本語、中国語、さらにはインド・ヨーロッパ語族との複雑な相互作用の歴史が見えてくる。

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