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2025年1月1日,落合陽一新年の抱負,落合塾放送まとめなど
毎年新年の抱負を書いてるんだけど,私は最近口述筆記が多いから,書くより語っているという方が正しいかもしれない.
めっちゃ落合館でてる!
— 落合陽一 Yoichi OCHIAI (@ochyai) December 31, 2024
pic.twitter.com/93Ri739RUk
2025年は博覧会もあるし色々楽しい年にしたいなぁと思っています.
以下は落合塾の放送をしゃべりながらまとめたやつ
https://lounge.dmm.com/detail/48/
今年のキーワードは「諦めない」.
毎年テーマを掲げて過ごしているが,それとは別の抱負の話.
そして「諦めない」は人間関係の話.
いつもはある程度で妥協したり,余計にしがみつかないようにしたりする.ただ今年は粘り強く,粘度をあげていく.
お願いごとの類いとか,これまで「仕方ないな」と思ったら諦めていたけれど――今年はもう少しだけ諦めずに粘ってみる.人間はそう簡単には変わらない.それでも「なんだかうまく回りそうだ」という予感はある.
高速化するテクノロジーとは対照的に人と人との間に必要な時間――これを省略しないのが新年の方針でもある.
AIが並走してくれる時代は便利だ.計算や分析,情報整理はAIに任せて,自分はじっくり人間に向き合う.例えば,万博のシグネチャーパビリオンだって人と人との繋がりを形にする場所になる.高速な技術と遅い時間のあいだを行き来しながら,関係性を結ぶのは粘り強さだと思っている.
2025年は万博イヤーでもある.4月13日から始まる大阪・関西万博がもう目前だ.私の万博は,デジタルネイチャーというビジョンを大きく立ち上げる大事な舞台でもある.
毎年つくってきた年間テーマの流れもある.
以前は「猫キノコ遊牧民」「質量への憧憬」などを掲げた.2024年は「神仏習合」だったし,2025年は「死生観」と和歌とマタギドライヴを融合する構想をしている.和歌は言語の圧縮を象徴する存在でもあって,質量へ介入するアートをやるのと同じように言葉の粒度を操作する楽しみがある.
万博会場はまだ寒くて整備も大変だが,春には「ヌル」あるいは「ぬるぬる」感すら取り込めるような“反射しながら透明”な不思議なパビリオンが立ち上がる予定だ.波打つ鏡のように見えて,蜃気楼のような建築――そこには未知の風景がある.
人生は短い.あと何回年を越せるか考えたとき,「5年」「10年」「25年」なんてあっという間だと思う.だからこそ今年は,諦めずにもう少し粘って,悔いを少しでも減らしてみたい.やり残したことが多い方が楽しいが,一度くらいはどこまで粘ってやれるか試してみる年があってもいい.
デジタルネイチャーの視座でいえば,テクノロジーが高速に展開していく一方で,万物とじっくり向き合う時間を確保する――この落差がますます面白くなる.AIは人間の思考補助に留まらず,人間が諦めずに届けたい何かを速度的にも精神的にも支える存在になってきた.
だから新年の抱負はこうまとめる.
「今年は人を諦めずに粘り強く」
そして,死生観と和歌とマタギドライヴの交点をどこまで広げられるか,デジタルネイチャーでどうやって具現化するかを探っていく.
旧年中はとてもとても皆様にお世話になりました! 感謝でいっぱいです! 2025年もよろしくお願いします!! 楽しくいきましょう! デジタルネイチャー! マタギドライヴ! その喜びを分かち合おう! 感動できる! ありがとう!
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落合陽一の見ている風景と考えていること
落合陽一が日々見る景色と気になったトピックを写真付きの散文調で書きます.落合陽一が見てる景色や考えてることがわかるエッセイ系写真集(平均で…
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