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出逢うのが遅すぎた。砂浴

昨日は逗子にて
砂浴アテンダントのLenaさんにお世話になり
人生初の砂浴を体験して参りました。

昨日は朝から雨が降り、肌寒い陽気。
このようなお天気で大丈夫?と思いましたが
雨で砂が湿っている方が、砂が風で飛ばずに良いそう。

早速砂に埋めてもらいます。

実際は、パラソルがしっかり日除けしてくれます。


ただ、闇雲に穴を掘って身体を埋めるのではなく
上半身が少し傾斜する感じでとても快適でございます。
砂に埋もれてわりとすぐに
身体中がチクチクとした痒みに襲われ
時々頭痛もいたします。

これらの症状は
デトックスの証のようですが

とてもじゃありませんが、耐えられない痒みでございます!

せっかく埋めて下さったのに
すぐにガバリと起き上がり、足や手をかきむしります。
デトックスだなんて仰いますけれども
本当は虫ではございませんか?と疑い
身体中を見回しても
虫に刺された痕を見つけることは出来ません。
しかも、このチクチク
しばらくすると

ピタリ

とおさまりました。

その後も
たくさん咳が出たり
砂がどんどん重く感じて耐えられなくなったり
お手洗いに行きたくなったりと
なんと忙しいこと!

砂浴というとイメージは
砂に埋もれた心地よさで寝てしまうと期待しておりましたが
忙しいワタクシは、一睡も出来ないのでありました。

今回、友達に薦められて体験しましたが
そういえば、30年前
父が末期の肝臓癌で余命半年の時
よしもとばななさんのエッセイで知った
福島の砂浴に送り出した事を思い出しました。

2泊3日で帰ってきた父の腕には
身体に蓄積されたあらゆる物が出てきたようで
それまで見た事のない
黒く大きなシミが沢山現れていて
それはそれは驚いた事を覚えています。

それまで
そうした民間療法には全く興味を示さなかった父が
福島の砂を持ち帰り
こたつで温め、就寝時に背中に敷いていたのは
父なりに効果を感じていたのだと思います。

途中からは雨も上がり、嬉しい日差し。

青い空と青い海にたくさんのヨット!これぞ逗子!

砂浴は、初夏から秋までのシーズンもの。
体験しまして、1番の感想は

何故もっと早く出会わなかったのか...😭

ということでございます。

もっと早くに出会っていたなら
月イチで通いましたのに。
早くも来年が待たれます。

さて、砂浴が終わってワタクシの身体。

朝にかなりの雨が降っていたため
砂が濡れて大変冷たかったのですが
砂浴から上がったら、温泉にでも入った様な
海で1日遊んだ後の様な
気だるいポカポカが続いております。

父が砂浴に行った際は
身体中、ものすごい臭いニオイがしたそうですが
ワタクシはそうでもございません。
父は薬を沢山飲み、タバコもヘビースモーカーだったので
毒素が沢山あったのだろうと想像し
ワタクシは割とクリーンですのね♪と自信満々でおりましたのも束の間。

お風呂に入り、頭を洗おうとしたその刹那。
髪をバサッと下におろした瞬間
まさに

髪の間からフワリと漂う臭さ!!!

ぎゃーーーーーーーーーー!!!!!

しばし呆然としたのは
言うまでもありませんことでございます。(文章も変になるほどに)
何しろ、体内に溜まった有害物質は(重金属・添加物etc)は
体内に取り込まれるとまず脂肪に蓄積され
その後、肝臓を経由して血液によって毛乳頭に運ばれるという説があるそう。
身体は排毒のために頑張ってくれている。。。
毛根!!!ごめんなさい&ありがとう!の気持ちで
より一層丁寧にシャンプーをいたしました。

そして、砂浴アテンダントのLenaさんから
「咳がたくさん出る人は、フィジカル面でが気管や口腔などの排毒反応が多かったりしますが、メンタル面では、我慢してしまうタイプや、人に気を遣いすぎてしまう優しいタイプの方が出やすい症状でもあります」
とフィードバック頂きました。

まさにワタクシ。
砂浴中、痒みで砂から身体を出し、掻きむしる時
お手洗いに行く時
「また砂をかけてもらうの、申し訳ないですわね…
お手洗い、我慢しようかしら…」などと思っておりました。

普段の生活の中で
携帯も触らず、音楽も聞かず
何もしない、出来ない、そんな状態はなかなかありません。
身体の反応と、自分の思考だけにじっくり向き合う砂浴は
改めてワタクシの、人に気を遣い過ぎる性格を
実感する3時間でありました。

また、人によって様々な排毒反応は
アーユルヴェーダで言う「火・水・風」の体質でも分かれるのだとか。

こうした反応が出るのも
大地が人間のデトックスをしてくれるから。
なんというありがたさでしょうか。

そして翌日の今日
ほんのりと身体から、変な匂い(クサイ)を出しながら
大地に、地球に感謝しながら
これを書いております。


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