古物市のお手伝い/誰が国語力を殺すのか
昨日は地元の古本市、古物市の手伝いをしていた。
土井見世邸という古民家でやってた。
古本って安い。
この本こんな値段でいいん?ってものばっか。
中身もおもろそう。
本が好きな人が売るものは基本おもろい。
ただ売ってるだけじゃなくて表紙に本の説明書いてあるのもあった。
よりおもろい。
なんというか良い日やったなぁ。
気温も適度に涼しい感じ。
高校の友だちが誘ってくれたイベントやったけど、暇なときめちゃくちゃ話弾んだ。(気がする?)
地元は田舎で世間がとても狭い。
来る人は大体見たことある。
喋ったことないけどって人でも見たことあるなぁって人ばっか。
お久しぶりな人も多くてお喋り楽しかった。
昨日はほんとによく話した気がする。
それにしても本買いすぎたな。
10何冊か買った。
まあそれでもちょっといい新品買うよりは安いからええか。
勿論読むつもりで買ったよ。
せやから覚悟しやな。
読む時間を増やすためにネットサーフィンの時間は削りたい。
浪人時代を思い出すな。
あの時もネット断ちしてるときは本ばっか読んでた。
思えばあの暇な時間が僕の思想のベースを大きく強くしてくれた。
興味関心も広がったし、勉強するのを楽しくしてくれた時間な気がする。
イベントが終わったら僕が手伝った人(以下Hさん)がスペイン料理のお店に連れてってくれた。
全体的に濃い味付けでお酒がめっちゃ進んだ。
黒いちじくを使った料理が多くて甘いのと塩辛いのってこんなにも合うんやなって思った。
お酒もりんごビールは辛口やのに飲みやすい不思議なお酒。
レーズンの入ったカボチャのリゾットも美味しかった。
なんか日本の料理と比べて果物の使い方が面白い。
そこでも話は弾んだ。
観光とか教育とかの話が主やったんかな。
日本人の国語力についての話が面白かった。
日本人の国語力の問題は今かなりやばい。(語彙力)
石井光太の「ルポ誰が国語力を殺すのか」では、「ごんぎつね」で兵十のおっかあが死んで葬式をしている時に鍋が煮られているシーンがある。
このシーンの意味について「葬儀のための料理を作っている」と解釈するのがふつうだと思うが、「おっかあを煮ている」などの頓珍漢な回答をする子どもが多くいたクラスがあったらしい。
他にもLINEで貧弱な語彙から「ウザい」「ヤバい」「死ね」などの簡単な言葉ばかりを使って客体を取り違えて喧嘩することなどもある。
この問題について、Hさんは英語教育が関係しているんじゃないかと言っていた。
例えばお店で「つまようじありますか?」、「はいただいま取ってきます。」という会話について僕たち日本人は違和感を覚えない。
しかし、日本語が母語でない人にとっては違和感だらけ。
まず最初の質問に対しての回答と次につまようじをとって欲しいという依頼が省略されている。
またあなた、わたしなどの主語、目的語も省略されている。
日本語は省略されているものが多くても語順がめちゃくちゃでも意味が通じてしまうハイコンテクストな言語である。
短歌とか和歌とかあの文字量でめっちゃ意味こめるしね。
逆に中国語、英語とかは省略あんま使ったらあかんし語順もきっちり固まっとる。
ローコンテクストな言語なんやと思う。
多分これは多民族国家と(ほぼ)単一民族国家の違いが関係しとるんやろう。
まあそんな感じで文脈依存度が違う言語を同じ学校教育の中で扱うときに、それを考慮しやんかったら所謂日本語読めん子が出てくるんやろな。
日本語特有の文脈依存度の高さへの慣れが別の言語に触れて欠落すると結果的にコミュニケーションエラーが発生して苦労するし大変やね。
俺は他の要因に子供を取り巻く人間関係の多様性が減っとるのもあると思うんよな。
俺の地元はあんまり教育水準の高いところじゃない。
でも「誰が国語力を殺したか」に出てくる子みたいに頓珍漢なコミュニケーションする子はあんまいなかった。
どちらかと言えば俺が1番そういう子やった。
考えてみるとみんな大体兄弟姉妹がおったな。
この少子化の時代に珍しく。
一人っ子の子でも幼馴染がいる子ばかりやった。
子どもの発育に兄弟姉妹の存在は大事らしいよね。
人間が2人いればそこに政治が生まれるっていうし、3人いれば社会ができる。
そこで人間関係を学ぶ。
それになんなら町の大人全員が親みたいな雰囲気があるから、大人から学べる。
自分たちこどもとは違う、そして親とも違う存在から学べることは多い。
でも核家族、シングルだったり町内での交流が少ないとそうはいかない。
僕が育ってきた田舎な環境とは逆な感じの環境が増えとるのが子供の国語力を弱めてる要因とも思うんよね。
えー、いきなり小難しい話始まったやん。
僕そもそも隠してないですが小難しい話好きです。
言葉遊びも好きです。
昨日は久々に思いっきりそんな話が出来て楽しかったです。
また観光の話もおもろかったし書きたいなー。
いえーい、サイコー