毛髪戦争〜番外編〜1 「薬について」
私が命を預ける三種の神器について語りたいと思う。
◯リジン
必須アミノ酸の1つ。
疲労回復、成長促進等々・・・難しい言葉は必要無い。
神の物質だ。
なんとリジン、毛髪や肌を構成するケラチンと言うタンパク質を作り出すと言う。
髪の物質でもある。
私が今回服用するのは牡蠣エキス、亜鉛酵母、海藻、アルギニン、リジンと言う
デュエルマスター顔負けの融合により出来上がったサプリメントだ。
服用者レビューによれば、寝起きが抜群に良くなり、髪がツヤツヤになるそうだ。
ただし、リジンは言うなれば発毛促進の為の支援部隊であり、主力部隊は以下に説明して行く二種の薬剤だ。
◯フィナロイド
男性人類の毛髪を攻撃する悪性物質と戦い、抑制するのがこのフィナロイドだ。
「抑制?貴方はもう手遅れでは?」と思われる方も居るだろう。
その通りだ。
この薬で悪を抑える事により、通常6ヶ月と言われる発毛サイクルに我が頭皮を戻して行く目的で服用する。
男性ホルモンに作用し、皮膚からも吸収してしまう為、女性や子供は触れる事すら禁止である。
副作用として男性機能の低下が挙げられる。
幸い、近々で我が男性機能を利用する予定は無い為、発毛中は不要フォルダにでも置いておこう。
◯ミノキシジル
発毛。
我、毛髪、欲す。
高血圧治療の降圧剤(本邦未認可)であり、副作用として体毛の増加がある。
近年ではリUップ等、外用薬(塗り薬)で有名な薬剤だが、やはり内服薬の効果は絶大な様だ。
副作用で体調不良を起こす事も多い様で、体の反応に合わせて容量を変える等の工夫が必要な場合がある。
効果があった場合、最長3ヶ月程、初期脱毛と言われるスリル満点のイベントがある様だ。
勿論、その様子は逐一お伝えして行くので、しかと見届けて頂きたい。
以上が、私が選んだ三種の神器だ。
実際に効果があるのか、無いのか。
それはわからない。
あまりにも副作用が酷い場合、服用を中止する可能性もある。
私は命を懸ける所存であるが、遺された家族が
「あそこの息子はハゲ薬で死んだ」と指差されるのは忍びない。
皆さんだけでなく私自身も、この闘争を戦いながら知見を深めて行きたい。