軽率さの免疫
体調が本調子でないまま、先日がっつり仕事をしてしまったせいか、治りかけの風邪が悪化したような気がする。
職場に出ると、体調をその辺の隅に置き去りにしてエンジンをかけてしまうのが良くない。できるだけ在宅勤務を心がけようと思った。
大丈夫そうに振る舞ってカッコつけてしまう癖があるから、こういう時は自分の強がり体質が妙に厄介だ。
基本的には1人でいる方が好きで、そのほうが集中力や行動の面でも良いパフォーマンスを発揮できる体質だと思っている。弱音を吐ける気心の知れた人は片手で数えられるほどでいい。
免疫力が低下しているタイミングでは、誰かとかかわるほど余計に気疲れしてしまうのかもしれない。そんなことは気にも留めず、適当に楽観的にいられる人が羨ましくなることもある。
「これくらい、別にいいじゃないですか。」
ありとあらゆることを観察して、あれこれ考えて工夫しようとしてしまう傾向が強い私にとって、このひと言は全てが崩される絶望ワードだ。
大げさに言ってみたが、多かれ少なかれダメージは受ける。この言葉を言われずとも、態度で示される時もあって、どちらにせよ攻撃力はさして変わらない。
ここまで書いてみて、これは自分が弱っている紛れもない証拠なのではと思った。
軽率さに対する免疫が落ちている感覚だ。
誰かの軽率な言動を見かけると、いつも以上に苛立ってしまう自分もいたりして、その感情を抑えたりなだめたりするのも疲れる。
感情を出したとしても、元気な時は適当な笑いに変換して場を収める努力ができるのに、その余裕がないから微妙な空気をつくってしまう。
とはいえ、あれこれと考えを巡らせる本来の自分にストップをかけるのは難しい。
今のところは、あらゆる軽率さからできるだけ遠ざかった状態に身を置くよう心がけたい。