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稲電流は、江戸の終わりに土に還った“ある侘び茶の流れ”を前身とします。

幕末、多くの物事、価値観、人や動物に至るまで、要不要の切り分けがされ日本は激変していきました。

終えた命が、再び蘇ることはありません。
それほどに命は尊いもの。

いまに伝えられる茶道に肩を並べようという欲はなく。
迎えた終わりをそのままに、土に還り、時が過ぎて得た果報を
法華経の寺に結ぶ侘び茶の庵「本寿庵」で研鑽してまいります。
時が過ぎて生まれた新たな果報、ものごとの始まりでございます。

本寿庵は、茶の湯という名の薬草を以て心身の健康を願います。

柄杓の扱いはつくりすぎず、風炉釜から沸き出でる湯気を追うように

袱紗は、道具を清める心であるように

茶の湯の習いから、自然に、無理なく、心が素朴に軽くなりますように



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