女性鍼灸・レディース鍼灸・婦人鍼灸
レディース鍼灸・女性鍼灸・婦人鍼灸とは、生理痛、生理不順及び更年期障害等女性特有の症状に対して治療を行うことです。ホルモンバランスの調整や免疫力の向上を図り、不調を改善するだけではなく、病気になりにくい身体作りにも繋げていきます。また、レディース鍼灸・女性鍼灸・婦人鍼灸は不妊治療の一つの療法として取り入れられています。レディース鍼灸・女性鍼灸・婦人鍼灸は、他の治療法と併せて施術されることも多いため、西洋医学等への理解も求められます。レディース鍼灸・女性鍼灸・婦人鍼灸とは、患者さんに寄り添い、精神的なケアを含めた治療が必要な分野です。
冷え症は多くの女性の悩みであり、身体の冷えがホルモン分泌にも悪影響を及ぼし、様々な症状を引き起こします。レディース鍼灸・女性鍼灸・婦人鍼灸治療には、身体を温めて内臓の働きを助ける効果があり、結果的に体質改善へと繋げることができます。また、不妊症の患者さんには「妊娠しやすい身体作り」の一つとして、レディース鍼灸・女性鍼灸・婦人鍼灸治療が取り入れられています。鍼治療を中心に、置鍼、パルス(電気鍼)及びバイオネックス(円皮鍼)等を使用して治療を行います。レディース鍼灸・女性鍼灸・婦人鍼灸ならではのポイントとして、赤外線の中でも身体の深部まで到達する「遠赤外線」を照射することで、身体を芯から温めます。血行促進及び新陳代謝の活性化に効果があります。
また、患者さんは不安や悩みを抱えているだけでストレスになります。ストレスは身体に悪影響を及ぼすため、少しでも軽減できるように、レディース鍼灸・女性鍼灸・婦人鍼灸治療前の説明やカウンセリング等をしっかりと行う必要があります。心理的変化に気づき、心のケアを行うこともレディース鍼灸・女性鍼灸・婦人鍼灸の重要な仕事の一つです。
更年期障害とは
東洋医学の古典には、女性の身体は7歳・14歳・21歳・・・と7の倍数の年齢で、身体に変化が訪れると書かれています。49歳頃には気血が不足し始めるため閉経を迎えることになり、この前後に更年期障害の様々な症状が現れます。気血の不足が穏やかであればあまり悩まされずに済みますが、不足しがちな人ほど症状が強く現れます。同時期に更年期に差し掛かった人でも、症状の現れ方に個人差があるのはそのためです。レディース鍼灸・女性鍼灸・婦人鍼灸治療の施術により気血の不足を補ってあげれば、更年期の身体の変化が緩やかになり、つらい症状からも解放されてゆくと考えられます。
不妊症とは
産婦人科的には、不妊症とは「妊娠を望み2年以上夫婦生活を営んでいても妊娠に恵まれないこと」とされ、日本では10組に1組のカップルが不妊症に悩んでいると言われています。女性側に原因がある場合では、不妊のタイプは大きく分けて2つあります。それは、原因が特定できる「器質性不妊」と原因が分からない「機能性不妊」です。器質性不妊の中には、レディース鍼灸・女性鍼灸・婦人鍼灸が不適応とされるものもありますが、一般的な婦人科疾患による不妊症なら重篤な症状であっても、体質改善を図る鍼灸・経絡治療で対応できると考えます。機能生不妊は、「生理周期の不順・強い生理痛・強度の冷え性・むくみ・便秘・強いストレス」等が原因となっているものですが、こちらも鍼灸・経絡治療が有効だと思われます。
不妊症と婦人科疾患とは
重い生理痛、生理不順及び重篤な婦人科疾患の方は、それだけで日常生活に大きな負担となり生理が来るのを憂鬱に感じておられる方も多いでしょう。「器質性不妊」の一部は、婦人科疾患が原因となっているケースが多くあります。このような様々な婦人科疾患や、冷え性、低体温、不妊症、不育症、無月経、習慣性流産及び早産等には、東洋医学でいうところの「血虚・腎精不足・気虚・陽虚・於血・水毒」等の状態が関わっていますので、「気・血・水」の流れを正常にしなければ根本的な治癒に至らないことが多いのです。自身に備わっている「自分で治ろうとする力」を高めて体質改善を図る鍼灸・経絡治療は有効だと思われます。
ストレスと不妊とレディース鍼灸治療とは
不妊の大きな原因の一つはストレスです。ストレスは全身に血流障害を起こしますが、妊娠適齢期の女性においては骨盤内臓器に起こる血流障害が生理不順、生理痛及び様々な婦人科疾患の原因となり、最終的にそれが不妊の原因となっている可能性があります。レディース鍼灸・女性鍼灸・婦人鍼灸の効果としてよく言われるのが、自律神経やホルモン環境を安定化させるというものです。自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、そのうちの副交感神経作用を高めれば血管が拡張して血流が良くなり、それは腺細胞を栄養することで女性ホルモンや他の様々なホルモンの分泌にも良い影響を与えることにつながります。
また、レディース鍼灸・女性鍼灸・婦人鍼灸のストレス緩和効果には、オキシトシンが関わっていることが分かっていますが、生理周期を作り出す女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンの分泌サイクルは、このオキシトシンの増減と密接に関わっています。つまりレディース鍼灸・女性鍼灸・婦人鍼灸には、女性の生理周期に関与し安定させる作用も期待できます。セロトニンやオキシトシン等は、皮膚細胞でも分泌されていることが最近分かってきました。不安な時に触れられて安心するのは、セロトニンやオキシトシンが皮膚から分泌されていることとも関係があります。よって、皮膚のごく浅いところに影響する鍼灸・経絡治療なら効果はより高いと考えられます。