書いてあげて、聞いてあげて
娘達がマリオパーティで遊んでいる。
末っ子がお姉ちゃん達と遊びたいと言い、お姉ちゃんの一人が相手をしてくれた形だ。
どちらもまだ幼く、負けてしょんぼりする末っ子と「よしよし、もう一回やろう!」と声をかけるお姉ちゃん、二人共の背中が可愛い。その数分後…
「うわぁぁぁぁん!また負けた!悔しい!!」
まさかのお姉ちゃんが泣き叫びながら私に訴えて来た。
末っ子はほぼ毎日、登園時間までの暇つぶしに遊んでいるため、時々私が負かされるほどに上達している。
対してお姉ちゃんの方は学校が忙しいので週二回ほど。成績を見れば連敗続き。まだ言葉も拙い妹に負けるとは思っていなかったのかも。
傍には仕事でへとへとになったパパが晩酌をしている。息抜きに観ている動画の音声が娘の叫びに邪魔され、どんどん不機嫌な顔になっていく。
遂に「負けたくらいで泣くんなら遊ぶな。」と一喝。
余裕がない時は私も同じようなこと言っちゃうけれど。
「競争だから絶対どっちかが負けになるもんねぇ。」
「うわぁぁぁぁぁぁん!!!」
ちょっと考えて、咎めず諭さず、「そっかぁー。」と、黙ってただ抱っこしたのはいつぶりか。
今度はゲームの進行が止まって困った末っ子が助けを求めに来て、私に巻き付くお姉ちゃんを目撃。
まずい、非常ぉぉぉぉに羨ましそうだ。
すると落ち着いたお姉ちゃんは自分で腕を抜け出し、妹に駆け寄っていった。
その後には、「勝ったね~すごいね!」と妹に声をかける優しいお姉ちゃん復活。
子供の純朴さってほんと尊敬するよ。
「ちょっと!まだ読み終わってないのに飛ばさないでよぉ!!」
あれ、また揉めてる。
私の方は、気持ちを書き出すこと、睡眠を取ることでだいぶ鬱っ気が紛れてきていた。
その隙に気分の上がる音楽をぶち込み、ペットとふれあい、子供達と楽しく話すことでちゃんと笑えるようになっている。
傾聴ができているんだもん、普段よりいいんじゃないかな。多少弱った母の方が優しくなれて良かったりして(笑)
ずっと楽しければいいのに、モヤモヤは消えていない。
もうじきPTAの集まりがある。見たくないけど、LINEの内容とか予定とか確認して間違いのないようにしなきゃ。考えただけで吐き気がしてくる。ご飯少な目にすればよかった…。
全部忘れて何もかも投げ出してしまいたいという本音に、母としてしっかりしなきゃどうすると理性が噛み付く。
それは私じゃない。私も子供みたいに甘えたい。
誰に?
うーん、ひげちくちくは嫌だぁ。末っ子にでも泣きついてみるかなぁ。
< LINE♪
うわ。
…………………。
怖っ。
アプリを開き、通知のついた一覧を確認。この時の顔の曇り様。
なんだ、〇〇ビールのキャンペーンか。通知オフにしてなかったっけ。
こんなのがいちいち傷に障るなんて、悔しいよ。
私はお母さんなの。しっかりしてよ。しっかりしたいよ。どうするよ…
「うわぁぁぁぁん!またLINEで怒られた~!」って騒いだら「怒られたくらいで泣くんなら手伝いなんかするな。」って一喝してくれたり?
大人って、誰に傾聴してもらえばいいのかな。皆何かと忙しいしさ。
そう考えた時、書くことって自分で自分を傾聴してることになるのかな、って思った。
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