人と人はぶつかってなんぼかもしれない

PTAの集まりがあった。日中なので女性陣のみ、怖い。いや、性別関係なく大人は苦手。
でも、接する機会をくれて有難うと思った。何とか乗り切れた～。


学生時代も女子のグループでは苦労していた。男子のさっぱりした付き合いとは違って、あっちでグチグチこっちでグチグチ嫌になる。
あの子とあんなに仲良さそうにしていたのに、陰でものすごい悪口を聞かされる。そしてまた何事もなかったかのように交流している。考えたこともない事を色々聞かされて置いてけぼり感もあり、女子という生き物に恐怖した。
多分、私もこうやって言われてるんだろうなぁ…と思うだけで、どう接したらいいか分からなくなった。（今思えば好かれる必要はないけれど）

だから私は異性を感じさせない安全な男友達や、同年代の私をまるで妹かのように可愛がってくれる子、私と同じような女子嫌いの子、孤立タイプの子、あと僕っ子…そこら辺としか交流できなかった。並べたら結構居そうに見えるけど、ごく少数だ。
そのごく少数の友達ですら、ぶつかった記憶をず～っと引きずりながら、大人に近づくにつれ本音を隠して付き合うようになった。こんな自分と親しくしてもらえるとは思えなくて、自然と距離が離れていく。

ついでに、

卒業文集の編集班がちょっと嫌なランキング作って、私がランクインしていたこと（確か「何考えてるか分からない人」だったと思う）
高校生にもなってぬいぐるみで遊んでいる私が気に食わなかったのか「きもっ」と言われたこと
どういう流れか覚えてないけど「しねば？」と言われたこと
ばあちゃんが用意してくれたインナーを着ていった日、「うわ…ばばくさ…」と遠くから聞こえたこと
何か急に、生きててごめんなさいと思ったこと
普段全く構ってくれず、部屋を見て豚小屋と罵ってくる母親が、飛び降りようとした時だけハグしてきてめちゃくちゃ気持ち悪かったこと

そんなことも思い出した。
思い出さないようにしていたものばかり。
向き合うとやっぱつらいけど、意外とね、今なら大したことないと思える。

たった一言、

「で？」

で済むからだ。
心がつらさにフォーカスしている時は、忘れちゃっててできないんだけどね。

匿名SNSで悩みを話した時、顔も知らない相手が「考えが読めないってことはミステリアスってことですね、素敵な女性だ」と言ってくれた。（但し異性に好かれることは求めていないので却下した）
実は知っている、きもっと言った子を別の友達が「やめなよ」とたしなめてくれたことを。その子は可愛いもの好きで、きもっと言った子は可愛い物嫌いなんだ。たったそれだけの事なんだ。
あのインナーがある意味ばあちゃんの形見の服だって知ったら、ばばくさいと言った女子はどんな顔しただろうか。…逆に可哀想か。
「しねばいいのに」は確か芸人さんも流行らせていた言葉だ。ギャグとして返したら楽しくなったかなぁ。まぁ、具体的には思いつかない。
友達になってくれてありがとう、と誰かに言われたことも思い出した。信用はしてない、実際連絡くれないし。自分に都合良く生きてるだけだ、私も皆も。生きるのに理由なんて必要ないじゃないか。
そりゃあ母親は嫌われ役ですから、思春期の娘がハグされて気持ち悪くならないわけがない！娘に嫌われながらも家族のために懸命にお金を稼いでくれていたんじゃない。かっこいいよお母さん。（と言いつつ、韓国旅行の費用貯めてたのは知ってる）

因みに、「で？」を教えてくれたのは姪っ子だ。
姪っ子のために豪華な雛壇を用意した家族を、その一言で斬ったそうだ。痛快。

今平常心なのが分かる。私は人の欠点や失敗を人間らしさとして愛している。他人も、自分も。
仕事でもなければ、誰にも迷惑がかからなければ、やらかす自分を面白いと思うことができる。
現状、人に迷惑をかける自分を許すのが超苦手なだけだ。そこが人生の課題だったりするのかな？

今年度いっぱいPTAの仕事は続くので、迷惑かける機会ありまくり。
またひどく落ち込んでしまった時のために、何か備えておきたい。

私は傷付きやすいけれど、私だって知らないうちに誰かを傷付けていると思う。いくら優しい言葉を使おうが、裏を読んだりして自分を傷付ける解釈にすることができるから。
だから大抵の場合、誰かは誰かを傷付けようとしているわけではないことも知っている。

それに、川底の石が丸くなるように、生涯人間同士もぶつかって角が取れていくんだろうから、心配無用。
いちいち反抗してとげを増やしてたら、いつまでたってもなめらかな人間にはなれないよね。