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自由ケ丘1・2年生合同探究クラス#1 コロナウイルスの探究 DAY1

ちょうど一年前の令和元年12月から、現2年生である4名の生徒たちとの、SDGsを中心とした探究学習が始まりました。
彼女たちは本当によく学び、よく考え、その学習意欲は底が知れません。
そんな彼女たちが、新たな仲間、後輩を迎え入れたいということで、自分たちでこの探究Cafeの体験会を企画し、自分たちの力で体験ワークショップを実現し、新たに7名の生徒たちが加わってくれました。
昨日(令和2年12月3日)が新メンバーでの初日、その模様をこの記事の中でご紹介していきます。

生徒の学習意欲を引き戻す"Problem-Based Learning"

本塾の探究は、医学教育の中で発展した「Problem-Based Learning(Problem-BL)」という学習スタイルで行っています。
日本でPBLといえば、Project-Based Learning(Project-BL)が一般的なのですが、問題の探究にはProblem-BLを採用しています。
Problem-BLの中にもたくさんの方法がありますが、私たちは、九州大学 共創学部 三木教授(元九州大学医療系統合教育研究センター長)に習い、三木教授がカナダにあるブリティッシュコロンビア大学 医学部で学ばれた手法で行っています。
この方法は、先生が介入しすぎず、生徒自ら探究していくための方法としてかなり有効で、やり方を修得した生徒たちは学習意欲を引き戻し、思考力、情報収集力、表現力などを身につけています。
Problem-BLについて詳しくお知りになりたい方は、下記のURLの記事や動画をご参照ください。

2年生が設定したテーマはコロナウイルス

この1・2年生合同の探究クラスの企画・運営は、基本的には2年生に任せる方針です。
彼女たちは、下記URLの記事を題材(シナリオ)として探究することを選択しました。
Problem-BLを修得した生徒たちは、このように、自分たちでテーマを決め、自分たちの力で探究を行うことが出来ます。

https://onl.tw/qJWu5y2

(国連WFP Webサイト)

Problem-BLの学習ステップ

Problem-BLの学習ステップは次のとおりです。

<DAY1>
Session1. シナリオにある事実や意見の列挙
Session2. 事実や意見をもとに問題(今回はコロナウイルス)に対する仮説立案
Session3. 事実、意見、仮説をもとに、問題をより理解するために必要な知識(Need To Know ※NTK)を抽出
Session4. NTKの中から優先順位をつけて、グループ共通課題と個人課題を設定し、次の授業までに生徒自身で調査※主に事実データの調査を課題とする

<DAY2>
Session4. 生徒自身で調査した事実を教え合う
Session5. 生徒自身で調査した事実をもとに問題(今回はコロナウイルス)に対する仮説立案
Session6. NTKの中から優先順位をつけて、グループ共通課題と個人課題を設定し、次の授業までに生徒自身で調査※主に事実データの調査を課題とする

2グループに分かれて探究学習がスタート

Aグループ


<DAY1>
Session1. シナリオにある事実や意見の列挙
Session2. 事実や意見をもとに問題(今回はコロナウイルス)に対する仮説立案
Session3. 事実、意見、仮説をもとに、問題をより理解するために必要な知識(Need To Know ※NTK)を抽出
Session4. NTKの中から優先順位をつけて、グループ共通課題と個人課題を設定し、次の授業までに生徒自身で調査※主に事実データの調査を課題とする

画像2

<DAY2>
Session4:生徒自身で調査した事実を教え合う

Bグループfact1

Bグループfact2

Bグループfact3

Session5. 生徒自身で調査した事実をもとに問題(今回はコロナウイルス)に対する仮説立案

Bグループ仮説

Session6. NTKの中から優先順位をつけて、グループ共通課題と個人課題を設定し、次の授業までに生徒自身で調査※主に事実データの調査を課題とする

Bグループ NTK


Bグループ


<DAY1>
Session1. シナリオにある事実や意見の列挙
Session2. 事実や意見をもとに問題(今回はコロナウイルス)に対する仮説立案
Session3. 事実、意見、仮説をもとに、問題をより理解するために必要な知識(Need To Know ※NTK)を抽出
Session4. NTKの中から優先順位をつけて、グループ共通課題と個人課題を設定し、次の授業までに生徒自身で調査※主に事実データの調査を課題とする

画像3

画像2

<DAY2>
Session4:生徒自身で調査した事実を教え合う
Session5. 生徒自身で調査した事実をもとに問題(今回はコロナウイルス)に対する仮説立案
に対する仮説立案

Aグループ仮説

Session6. NTKの中から優先順位をつけて、グループ共通課題と個人課題を設定し、次の授業までに生徒自身で調査※主に事実データの調査を課題とする

Aグループ NTK


リフレクション

DAY1の終わりに私から、「学習課題の調査の質が、探究の質を変える」ことと、「問題・課題の本質に迫る事実にたどりつけるかが大切である」ことを伝え、2年生からは、1年生に「信頼できる機関(政府や国連機関など)から情報収集を行う」ことなどアドバイスしてくれました。
DAY2の終わりには、各グループ良かった点、課題、次回からの改善案を抽出してもらいました。

Aグループリフレクション

2回の探究活動を振り返り、次回以降は「間違っても良いから発言しよう!」となったようです。大変素晴らしい。
また、1年生たちは、「2年生のアドバイスはちょうど良い」と言っていたようで、後輩の力を信じ、ディスカッションを見守る2人のピアチューターの姿勢や気持ちが伝わっていてうれしく思いました。

DAY3も、自分たちで設定した学習課題を調査し、調査内容を教え合い(報告し合い)、DAY1やDAY2の時に立てた仮説を検証したり、新たな仮説を立てたりしながら、発散的に議論をし、最後に課題を特定します(収束)。

2年生(ディスカッションリーダー)のリフレクション

本塾では、グループワークを活性化させるディスカッションリーダーを”ピアチューター”と呼んでいます。
DAY2のピアチューターの振り返りでは、Good Pointとして、「一年生が積極的だった」「雰囲気が良かった」「鋭い意見が多かった」「グループに応じた進め方ができた」などが挙げられました。Bad Pointとして、「時間配分がうまくいかず、時間が押した」「黒板のまとめ方に課題があった」「事実と仮説のごちゃまぜになった」などの意見が挙げられました。一回目だったので、2年生も1年生も緊張したようですが、両グループよく頑張ったと思います。




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